Chapter.7 人を支えるプロフェッショナル! 介護職員

介護職員

介護職員のシゴトって?

多くの人が持っている、「困っている人を助けたい」というココロ。そのココロに専門知識と技術を備えたプロが介護職員。文字通り、人が人を助けるシゴトです!

年を取ったり病気になったり、多くの人の人生に、いずれ誰かの「支え」が必要な時が訪れます。それでも自宅で生活できたり、近親者の支えが受けられれば理想ですが、さまざまな事情によって困難な場合があります。介護職員とは、そういった人たちへ、あらゆる現場で身体介助や自立支援を行う人のこと。資格としては、ホームヘルパー2級・1級、介護者(家族)や介護職員への指導も行う国家資格・介護福祉士などがあり、長期的なステップアップも目指せる職種。働く現場や資格の有無によって介護職員の実務内容は異なりますが、どんな現場や立場においても「人の役に立ちたい」という思いが土台となるのが介護のシゴトです。中途半端な気持ちではできませんが、経験を積むごとに、大きなやりがいや充足感が得られるでしょう。

収入・待遇

雇用形態は正社員、契約社員、パート、登録型ヘルパーなどさまざま。経験や資格の有無によりますが、社員なら基本給は12〜20万円程度。夜勤手当が付くこともあります。パートの場合は時給制。実務経験を積んで介護福祉士の資格を取得すれば、収入アップも目指せます。

勤務時間

老人ホームや病院の場合は24時間体制なので交代制。夜勤もありえます。デイサービスなら日勤が中心。週休はいずれも2日程度が一般的です。訪問介護は利用者の希望によって不規則になることも多いですが、事業主と「週3回、10時から16時まで」といった交渉も可能です。

介護職員になるには

介護職員になるまでの流れ

こんなにある!介護職員の現場

Scene.1 特別養護老人ホーム

寝たきりや重度の認知症など、常時、介護を必要とする高齢者が入所する施設。医療施設を併設する大規模なホームも多く、看護師やケアマネージャーなどとの連携、常時複数の入居者を安全に効率良く介護するスキルも求められる。

Scene.2 グループホーム

9人以下の認知症高齢者に対し、介護職員が自立支援をしながら共同生活をする小規模施設。業務が細分化された大規模施設に対し、介護職員が料理、洗濯、買い物などの家事を行うことも多い。入居者にとって安心できる「家族」となれる人間関係を築く資質が求められる。

Scene.3 訪問介護/ホームヘルパー

利用者の自宅を訪問し、掃除・洗濯・調理などの家事援助、食事・排泄・入浴などの身体介護を行う(身体介護ができるのはホームヘルパー2級以上)。利用者と1対1になることも多く、より高いコミュニケーション能力、それぞれの要望に対応する臨機応変さが不可欠。

Scene.4 デイサービス/通所介護施設

高齢者が日帰りで入浴や食事、機能訓練などを受ける施設。重度の介護よりも、利用者が1日を楽しく過ごすための生活支援が中心で、レクリエーションの企画能力などがより求められる場合もある。

Scene.5 病院

高齢者、傷病者、障害者など入院患者の身の回りのお世話をする。医師や看護師と連携しながらチーム医療の一員として働くので、医療の分野に興味のある人により向いている。

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就職&将来性

  • さまざまな現場で多くの介護職員が求められている。採用条件で「未経験者OK」とし、入社後に資格取得の体制を整えている事業主、あるいは「ホームヘルパー資格保持者だが、現場は未経験」の人を歓迎する事業主も多い。一方で、「ホームヘルパー2級以上」を採用条件としているところもある。
  • 厚生労働省は現在、介護職従事者の資格を介護福祉士に一本化する方針を打ち出している。現実的な転換には時間がかかるだろうが、このことは頭に入れておこう。
  • 敷居は今のところ低いが、そこから先は努力次第。人との触れ合いそのものに喜びを感じられること、あるいはより高い資格の取得を目指すなど、自分なりの目標ややりがいを見いだすことが、一生のシゴトにできるかどうかのカギだ。

どんな人が向いてる?

  • 知識や技術があっても、心が通じなければ相手のための介護はできない。コミュニケーション能力は必須。特に「聞き上手」な人は向いている。
  • あるベテラン曰く「介護職員って“お母さん”」。家事や育児経験を生かして現場で活躍する主婦は確かに多く、相手を思う優しさと介助のスキルが“母親”のイメージと重なるのかも。独身者や男性が不利という意味ではない。
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知っててトクする? 豆知識

東京と北海道の違いって?

東京は働き先が多く、職場環境が選びやすいという利点はあるものの、人を助けるシゴトそのものに違いはない。逆に全国各地、どの市町村でも需要の高い職業なので、介護職員の経験はどこへ移住しても財産になるだろう。

苦手な人の多い“書き物”って?

利用者の健康状態やケアプランの進行状況などを記録する「介護日誌」。万が一トラブルが発生した時の確認資料ともなる重要な業務だが、「会話は好きだけど文章を書くのは苦手…」と苦労する人も多いとか。施設によってはマニュアル本が用意されていたりもする。

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アルキタ・オシゴト辞典