Chapter.8 たからもの、一緒に育てます! 保育士

保育士

保育士のシゴトって?

子どもが大好き!というキモチ。そして保護者から子どもを預かり、集団生活の中で育てるという責任感。保育士とは、親心と社会的役割、両方を備えた保育の専門家なのです。

共働きの家庭、妊娠中や病気、その他さまざまな事情で日中子どもの面倒が見られない保護者から、子どもを預かり、子育てを実践するのが保育士のシゴト。児童福祉法では「専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行う者」となっています。子どもが好きというキモチはもちろん、集団生活の中で年齢に応じた音楽や絵画などの幼児教育を行い、食事や着替えなどの生活習慣が身に付くよう指導できることが大切。政府による少子化対策の糧となる職業としても、今後高い専門性が求められると考えられます。が、どの現場においても「子ども達と遊んでいる時や、笑顔を見ている時が幸せ」という保育士のやりがいは一貫しており、なによりもまず愛情深い人間性が第一のシゴトと言えるでしょう。

収入・待遇

公立の保育所に入れば公務員扱いとなり、収入は安定しますが、採用試験は各自治体で行われ、倍率も高いのが現実。私立や民間企業の場合は事業主によって異なりますが、正規の職員なら短大卒の初任給で手取り14〜16万円程度が平均的。パートの場合は自給が基本です。

勤務時間

保育所に代表される通所施設(子どもが各家庭から通う)であれば日勤8時間、週休2日が基本で、延長保育などを交代制で行います。児童養護施設などの入所施設は24時間子どもをサポートするので変則的。フルで働けない人はパートで働ける現場を探すとよいでしょう。

保育士になるには

保育士になるまでの流れ

こんなにある!保育士の現場

Scene.1 保育所・保育園

保育士の職場の大半がここ。認可保育所、無認可保育所、私立、公立で保育プログラムなどに多少の違いはあるが、0歳児から就学前の子どもを日勤で保育するのが基本。ひとりで複数の子どもを保育するので、体力や安全管理能力が求められる。

Scene.2 民間の保育サービス

企業や病院の事業内保育所、デパートやイベント会場などの託児施設、ベビーシッターやベビーホテルなど。保育士の資格が必ずしも必要ではない職場もあるが、資格保持者は就職に有利。短時間勤務も可能で、パートを希望する人にも向いている。

Scene.3 乳児院・児童養護施設

保護者の事情により家庭で養育を受けられない18歳までの子どもを対象とした入所施設。子ども達の生活に24時間関わり、心のケアや進路相談、保護者との面談なども行うため、社会福祉へのより深い興味や知識が必要。

Scene.4 知的障害児施設・肢体不自由児施設など

知的障害、身体障害のある子どもが入所する施設。保護や治療をしながら、自立のために必要な知識や技能の指導を行う。必要に応じて20歳までを対象に援助。医師や児童相談員と共に働きながら行う「療育」であり、障害者福祉などに関する勉強が必要。

Scene.5 家庭福祉員

保育士や助産師など一定の資格保持者が乳幼児を自宅で預かり保育する、通称「保育ママ」とも呼ばれる制度。都心部を中心に需要が高まっており、資格保持者の新しい働き方としても注目を集めている。

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就職&将来性

  • 少子化で子どもの数は減っているが、共働きの家庭は増え、国の少子化対策によって保育施設は拡充されている。また、一部の大手企業では出産した女性社員をサポートするための企業内保育所を設けるなど、保育士の需要は高まっている。
  • 女性にはシゴトのハンデとなりがちな出産も、スキルとして生かせるのが保育士。資格があれば再就職も比較的容易で、年齢を重ねても続けられる、まさに一生もののシゴト。男性保育士も年々増加している。
  • 資格取得後は、職場探しと採用試験が必須。学校の就職課に頼れない場合は、求人誌やハローワークなどをチェックしよう。目指す職場に自分から問い合わせしたり、ボランティアで日ごろから子どもと触れ合い、経験をつむことが就職につながることもある。

どんな人が向いてる?

  • 「優しいお母さん」というイメージもある保育士だが、「元気な子ども達を引っ張っていくには気の強さ、たくましさも大事。肝っ玉母さんくらいがいい!」という現場の声も…。
  • 「子どもは天才」というように、自然や動物に素直に驚き、絵や音楽で感性豊かな表現をする子ども達。大人の常識に当てはめず、それぞれの良さを楽しみ、伸ばせる人。
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知っててトクする? 豆知識

ピアノや絵が上手じゃないとダメ?

現場の声を聞くと、「ピアノは毎日弾いている」だったり、「ピアノは上手な保育士に任せて、私は絵で頑張っている」などさまざま。「全くできないのは困るけど、上手であるかより職場単位で協力し合えるかどうかが大事」という声が多い。

幼稚園教諭はまったく別モノ

保育所は厚生労働省管轄の「児童福祉施設」で、0歳から未就学児までが対象。一方、幼稚園は文部省管轄の「教育機関」で、3歳からが対象。養成課程も異なるので、子どもに関わるシゴトがしたい人は早めに知っておくといい。

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アルキタ・オシゴト辞典