Chapter.14 日本と世界を言葉でつなぐ! 日本語教師

日本語教師

日本語教師のシゴトって?

あなたが普段何気なく使っているその言葉を、覚えたい人がいる!
日本語教師とは、日本語を母国語としない世界中の人に日本語の読み、書き、会話を教えるプロフェッショナルなのです。

日本語以外の言葉も話せるようになりたい、と考えている人は多いでしょう。日本の学校で英語を教えたり、社会人向けの外国語スクールが盛んなように、現在、世界各国で日本語教育の需要が高まっています。そこで活躍するのが、日本語を母国語としない人に日本語を教える専門家。日本語教育を推進する国や地域の子ども、日本の大学進学や日系企業への就職を希望する人、日系企業と取引するビジネスマンなど、あらゆる年代・社会的背景を持つ人が生徒となります。言語を伝えることは文化を伝えることでもあり、日本がより深く世界と繋がるための役割を担う職業ともいえるでしょう。「日本語なら私も…」と簡単に考える人もいますが、専門機関で日本語教育について学び、「教える」ための知識と技術を習得するのが第一歩です。

収入・待遇

国内の就職先で最も多いのは民間の日本語学校。専任か非常勤かで収入は大きく異なり、生活の糧とするなら専任教師として安定収入を得ることが必須。海外の求人も、専任か非常勤か、居住環境を雇用主が用意するかなど条件はさまざま。事前に確認しておくことが大切です。

勤務時間

学校の専任教師になると、授業はもちろん、職員として機関運営に関わる業務を受け持つことも多く、繁忙期は残業もありえます(小中高の学校の先生と同じです)。逆に、趣味や家事との両立、パートタイムでの勤務を希望するなら、非常勤で授業を受け持つのがいいでしょう。

日本語教師になるには

日本語教師になるまでの流れ

こんなにある!日本語教師の現場

Scene.1 日本語学校・大学・専門学校

日本語学校には日本で学びながら就職や進学を目指す学生が集まり、多国籍なクラスで授業を行う。専任教師は進路相談などを受けることも多く、学生との交流もより深い。大学や専門学校の日本語学科で教える場合もある。

Scene.2 青年海外協力隊

自分の知識や技術を開発途上国の人のために生かす青年海外協力隊の職種のひとつに、日本語教師がある(派遣期間1〜2年間、応募は20〜39歳)。ボランティア事業のため収入重視の人には不向き。海外で経験を積みたい、人の役に立ちたいという意欲のある人に向いている。

Scene.3 アジア(中国・台湾・韓国など)

学歴社会への転換、多くの日系企業の進出などで小学校から大学、社員への日本語教育を望む企業と、日本語教師の求人が急増中。海外で働きたい人には注目度の高いエリアと言える。

Scene.4 ヨーロッパ各国、オーストラリアなど

アジア圏に比べ求人はそれほど多くないが、日本語教育を初等・中等教育から取り入れる国もあり、多くの日本語教師が活躍している。興味があれば現地の日本文化センターなどに問い合わせするのもいい。

Scene.5 その他(独立・非常勤など)

経験を積めば独立も可能。在日の外国人、海外なら現地の人にプライベートレッスンを開く日本語教師もいる。「家事や趣味と両立したい」「副収入がほしい」とライフスタイルに合わせて、学校などの非常勤教師となる人も。

日本語教師

就職&将来性

  • まずは専門機関(学校)の日本語教師養成講座を受講し、資格を取得するのが第一。学校によっては修了生の定期的な採用、国内外の日本語教育機関からの求人案内も行っている。海外の日本語教師の求人はインターネットでも調べられるので、情報収集は積極的に。
  • 「海外で暮らす夢をかなえるため、現地で収入が得られるよう日本語教師になった」という人もいる。同じ夢を持つ人は、ひとつの手段として参考にするといいだろう。
  • 養成講座は、20〜30代の転職組、子育てが一段落した主婦、定年退職後の60代などさまざまな人が受講。多くの修了生が現場で活躍している。意欲があればいつでも挑戦でき、ライフワークにもできるやりがいのあるシゴトだ。

どんな人が向いてる?

  • 初級の学生には初級の日本語での授業が基本。うっかり難しい言葉を使わないよう授業には入念な準備が必要。「会話」「試験対策」など授業も多彩なので、教師となっても勉強を続けられる意欲の持ち主に向いている。
  • 国内で働くなら、学生にとって「日本の頼れるお兄(姉)さん」的存在となることも。慣れない日本暮らしで頑張る学生を励まし、学習意欲を引き出すコミュニケーション能力が大切。
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知っててトクする? 豆知識

札幌は日本語教育に向いている?

国内で日本語を学ぶ外国人が最も多いのはやはり東京。でも、標準語に近い日本語が話され、国際交流が盛んな札幌は、東京に比べて物価も安く、住みやすい環境が手伝って「日本語を学びやすい」と学生が増えているという。

日本語以外は苦手でもOK

海外で暮らすならその国の日常会話くらいは覚えたいが、日本語の授業では日本語しか使わないと言っていい。例えば英語圏の学生に英語交じりで教えるより、ゆっくりでも日本語だけで会話したほうが結果的に上達も早いのだ。

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アルキタ・オシゴト辞典