Chapter.15 空間と心を花で彩るプロ! フラワーデザイナー

フラワーデザイナー

フラワーデザイナーのシゴトって?

贈ったり贈られたり、飾られているのを見たり…どんな時も私達の心を和ませ、空間を華やかにするお花。影でその演出をしているプロフェッショナルが、フラワーデザイナーなのです。

結婚式やレストラン、イベント会場、お葬式など、さまざまな場面に飾られているお花。お祝いやお見舞いなどで、花を贈ったり、贈られたりしたことのある人も多いでしょう。フラワーデザイナーとは、それぞれの場面やお客の希望に合った色や種類の花を選び、空間にコーディネートする専門家。多種多彩な花に関する知識や芸術的センスはもちろんですが、顧客の希望を聞き出すコミュニケーション能力、アレンジメントなどの商品企画力を磨くと、活躍の場が広がります。華やかな表舞台の一方で、仕入れた花の水あげ、運搬や配達、長時間の立ちシゴトなど、体力と根気も必要。「花が好き」だけでは務まりませんが、専門知識と技術を身に付けた後は、花を通して人を癒したり、喜ばせたりすることのできる、やりがいのあるシゴトが得られるでしょう。

収入・待遇

店の規模によって異なりますが、初任給は12〜15万円程度が相場と言われています。年齢を重ねても未経験なら大差はないので、収入を重視するなら修業期間を早く終わらせ、デザイナーとして腕を上げるのが近道です。独立開業やフリー契約によって高収入も目指せます。

勤務時間

店舗勤務であれば基本的に営業時間に準じます。週末や祝日は混み合うので、休みは平日が中心。結婚式や葬儀など催事場への出張、時間指定の配達、母の日やクリスマスなどイベントのための残業もあり得ます。決まった時間で働きたい人は、パート勤務が向いているでしょう。

フラワーデザイナーになるには

フラワーデザイナーになるまでの流れ

こんなにある!フラワーデザイナーの現場

Scene.1 フラワーショップ

店舗の立地によって顧客のニーズ傾向が異なる。例えば住宅街のスーパー内なら、自宅に飾る花を購入する客が多いので手入れのアドバイス、デパート内ならギフト用のフラワーアレンジなど、店に即した接客のノウハウが必須。

Scene.2 ブライダル・式場装飾

式場の装飾、花嫁の髪飾りやブーケをデザイン。あこがれる人も多いが、ウェディングプランナーやテーブルコーディネーター、花嫁本人などとの打ち合わせを経て、一生に一度の結婚式をプロとして演出する高いスキルが求められる。

Scene.3 葬儀・イベント会場・店舗装飾

葬儀場で祭壇に花を生け込む。一般人の葬儀も会館などで行うことの多い北海道では、祭壇の花は大きな市場であり、この技術の習得は重要。イベント会場や店舗装飾では、その都度顧客の希望をかなえるセンスや臨機応変な対応が必要。

Scene.4 独立開業

花の仕入れや販売のノウハウ、式場やイベント会社への営業、ネット販売や新商品の開発など、総合的な経営能力が必須。店舗を拠点にデザイナーとして活躍する、経営者に徹するなど、努力次第で自分のスタイルが確立できる。

Scene.5 フリーランス・講師

店舗を構えず腕一本でシゴトをする。顧客をつかむ営業力、花材の仕入れルートの確保が必須。「個性的なアレンジを」「自分らしい結婚式がしたい」など細かい要望に応えられるのがフリーの強みで、腕を磨けば指名を受けることも。スクールの講師として活躍する人もいる。

フラワーデザイナー

就職&将来性

  • フラワーショップの求人は、求人誌をはじめ各店のホームページに出ていることもある。「未経験者OK」の場合もあるが、学校などで基礎を学び、就職をサポートしてもらえると有利。ヤル気が評価される業界なので、「好きな店に自ら売り込み採用された」という人もいる。
  • 「店頭販売のアレンジメント」「ブライダル」「葬儀の生け込み」など、店によって主流の業務は異なるもの。事前に調べてイメージに近い店を受けるのも、夢に近付くひとつの手だ。
  • 花は自然の恵みであり、人の一生のあらゆる場面を演出する、現代社会に欠かせない潤いと癒し。物質的に満たされ、「心の豊かさ」を求める時代だからこそ、フラワーデザイナーは今後ますます注目されるシゴトとなるだろう。

どんな人が向いてる?

  • 「花が好き」は大前提だが、あくまでサービス業なので、コミュニケーション能力は必須。お客さんから希望を聞いた上で自分なりのフラワーデザインを提案できるのがプロだ。
  • 「水仕事で手が荒れる」「大量の花の運搬が大変」…などの修業時代を乗り越えられる人。その上で花と触れ合うことに喜びを感じられる人が、この業界で長く活躍している。
フラワーデザイナー

知っててトクする? 豆知識

「車の運転苦手」はNG!

花屋で新人もベテランも必ず行うシゴトが配達。女性でもワゴン車を運転して重いスタンドを1人で現場に設置…なんてことは日常。早めに免許を取得して運転に慣れておこう。面接で「運転大好き!」とアピールできれば有利だ。

プロは花束を3Dで見ている

花の組み合わせや色彩感覚だけがフラワーデザインではない。「全体が○cmだからこの花は○cm必要」「丸みを出すためにワイヤーをどう使うか」など、構造を立体的にイメージできるのがプロ。これには訓練が必要だ。

▲このページの先頭へ

アルキタ・オシゴト辞典