Chapter.16 あなたの元気、薬で支えます! 薬剤師

薬剤師

薬剤師のシゴトって?

薬局で薬について丁寧に説明したり、人を救う新薬開発に関わったり…。薬剤師とは、時にサービス精神、時に研究心を備えて私達の健康と安心を支える、薬のプロフェッショナルなのです!

病気やケガで病院を受診した後、医師が書いた処方箋を持って調剤薬局に行ったことのある人も多いでしょう。そこで薬を調合し、種類や飲み方を説明してくれるのが薬剤師。医師が処方する医療用医薬品(薬店で誰でも購入できるのは一般用医薬品)を調剤・管理する現場では、薬剤師の資格保持者が法律上必要です。私達にとって身近な薬局以外にも、薬剤師は病棟や製薬会社などで活躍し、現場によって〈研究〉〈接客サービス〉〈医療チームの一員〉など主となる役割が異なります。が、最大の使命は薬で人の健康を支えること。特に調剤薬局業界では、患者にとって「薬について最も身近に相談できる場所(人)」という「かかりつけ薬局」を目指す動きがあり、高い専門性と親切丁寧な服薬指導のスキルを備えた薬剤師が求められています。

収入・待遇

企業や地域により格差はありますが、高収入が見込めます。条件が良ければ20代前半で年収500万円を超える人も。なかでも製薬会社の研究員やMR(医療機関への医薬情報担当者)は業界でもトップクラスと言われますが、新卒採用が大半で難関は必至でしょう。

勤務時間

勤務先により異なりますが、1日8時間、週休2日が中心。調剤薬局や病院は週末の休みが多いですが、日用品の販売を兼ねるドラッグストアは週末勤務もありえます。子育て中の資格保持者で1日数時間のパートを希望する場合なども、比較的職場は見つけやすいでしょう。

薬剤師になるには

薬剤師になるまでの流れ

こんなにある!薬剤師の現場

Scene.1 調剤薬局

医師による処方箋に基づいて薬を調合し、患者に服薬指導を行う。薬剤師の職場のなかでは最も多くの患者に接するのが特徴で、患者の薬歴管理、薬の丁寧な説明や笑顔など、サービス業としてのスキルが求められる。

Scene.2 病院

入院患者の薬を調合。薬の種類としては、注射剤を扱うところが調剤薬局と異なる。医療チームの一員として医師らと薬物治療に関わることも多く、がん、糖尿病、緩和ケアなど、より専門性の高い分野の薬学を学んで活躍する人も。

Scene.3 製薬会社〈営業〉

製薬会社や医薬品の卸売業社で働くMR(Medical Representative)は、医療機関への医薬情報提供者のこと。薬剤師の資格がなくともできるが、薬剤師や医療機関勤務の実績があると有利。豊富な知識と営業力が求められる。

Scene.4 製薬会社〈研究開発〉

新薬の研究開発は薬剤師、医師、化学者などが共同で行う製薬会社の一大プロジェクト。関わる薬剤師は幅広い知識と経験が必要で、修士号や博士号の保持者も多い。新薬の治験は臨床現場の医師らと共同で行い、厚生労働省認可が必要なため、法律(薬事法)の知識も必要となる。

Scene.5 その他

保険所職員として医薬品販売店の許認可を行う薬事監視員や、科学捜査研究所で犯罪捜査に関わる薬剤師も。インターネットで医薬品販売を行う企業が薬剤師を雇用するケースなどもある。

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就職&将来性

  • 調剤薬局や病院は、新卒採用のほか、育児などで休職していた人の再就職先(パート含む)としても比較的受け皿が広い。求人誌のほか、医療関係に強い派遣会社などで情報収集を。ブランクのある人のための研修制度を設けている派遣会社もあるので、積極的に利用しよう。
  • より専門性の高い薬剤師育成のため、2007年度より薬学部6年制がスタート。また、薬事法改正に伴い2009年度から一部一般医薬品の販売に薬剤師が立ち合う義務が生じるため、職場拡大の可能性もあり、業界全体が転換期に。資格取得がゴールではなく、「地域に根差した頼れる薬剤師に」「チーム医療の一員としてがん患者を救いたい」など、薬剤師として自分が将来何をしたいかを考え、働くことが大切だ。

どんな人が向いてる?

  • 体調を崩して不安な時、親身になって薬についてアドバイスしてくれる薬剤師は頼れる存在。「あの人がいるからあの薬局に」と言われるような誠実さやコミュニケーション能力が大切。
  • 注意力と責任感の持ち主。薬の量や種類を正しく調合するだけでなく、万が一、「薬の量が多いのでは…」など処方箋に疑問を感じたら、医師に照会できるのも薬剤師の職能だ。
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知っててトクする? 豆知識

新人の宿命!? 成分名と商品名

学生時代に成分名で覚えた薬が、現場では商品名で表示されていることも。例えば商品名が成分名をもじったものだったり、同じ成分で会社別に商品名が違ったり…。慣れるまでひと苦労する新人も多いとか。

CMでよく見る“ジェネリック”って?

新薬の特許期間(原則20年)が過ぎてから、他の会社が同じ有効成分を使って作った後発医薬品のこと。開発費用が低い分、安くできる。薬剤師は日々こうした新薬の情報を勉強しながら働いているのだ。

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アルキタ・オシゴト辞典