
パタンナーのシゴトって?
ファッションデザイナーが描くデザイン画に命を吹き込み、立体の世界へ導く「パターン」(型紙)を作り出す。パタンナーとは、デザイナーのイマジネーションと現実の洋服との架け橋なのです。
みなさんが着ている洋服を、ちょっと観察してみてください。例えばシャツなら前身ごろや後ろ身ごろ、襟や袖口など、数枚の布が組み合わさって出来ています。こういった洋服作りの段階で、布を1枚1枚裁断するための型紙(パターン)を作る技術者が、パタンナー。デザイナーによるデザイン画を立体化するためには、人体の基本的な寸法や、洋服構造などの知識に加え、イメージ力やトレンドへのアンテナも必要。パターンができたらトワル(見本)を縫ったり、工場で作業しやすいよう縫い代や縫い合わせの順序を書き記すため、縫製手順の知識も大切です。1枚の洋服が商品化できるかどうかは、パタンナーの腕次第と言っても過言ではありません。ファッション業界では息の長い職種とも言われ、洋服作りに喜びを感じられる人に向いています。
企業の規模や地域によって給料は異なります。アパレルメーカーに新卒で入社した場合、販売からのスタート、数年は見習いというケースもあります。最初はアルバイトやパート採用の人もいるでしょう。が、実力社会のため、腕を磨けば昇給も望め、独立して高収入を得ている人もいます。
社員なら1日8時間、週休2日制(あるいは4週6休制)が基本。ですが、ファッション業界では常に新しい洋服作りが進められています。商品作りには締め切りもありますから、残業や休日出勤も少なくないでしょう。技術を習得した後は、フリーとして自宅を拠点に働く人もいます。
![]() 複数のブランドを展開するアパレルメーカーの生産部署の一員として働く。大手ほど分業化が進み、複数のブランドの「レディース専門」「キッズ専門」という人も。多くのパターンを職人的に仕上げていくスピードや技術が求められる。 |
![]() 首都圏や地方都市で、少数店舗で展開しているブランドの事務所で働く。少数精鋭スタッフとして、営業や販売員との打ち合わせ、見積書の作成、工場への発注や生産管理までこなす人も。シゴトの幅を広げたい人に向いている。 |
![]() デザイナーと密接に関わりながら、コレクションへ出品する作品作りなどを共に行うパタンナー。デザイナーの片腕となるスキルが求められるため、「経験3年以上」「フルアイテムできる人」など求人レベルも高い。 |
![]() 経験を積んで独立。パターン作りに徹する、縫製工場にルートを持ってメーカーから一定量を受注する、デザイナーと組んでブランドを立ち上げるなど、活躍の方法はさまざま。一流デザイナーから指名される腕利きパタンナーも。 |
![]() オフィスや店舗のユニフォームなどを受注する企業で働く。顧客の希望をカタチにするのが特徴で、目的に合った仕様や生地に関する幅広い知識が必要。縫製工場を有することが多く、縫製現場に明るくなれる強味も。他に、オートクチュール専門のアトリエなどもある。 |
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- まずは専門学校などでパターンや縫製の知識と技術を習得し、企業の情報収集をすることが就職への近道。また、見習いや販売員からのスタートという場合が多く、すぐにパターンが引けるとは限らない。幅広いパターンの引き方、布やボタンなどの装飾品、流行など勉強を続けることが大切だ。
- 自らパターンを引けるデザイナーもいるが、そうでないデザイナーにとって、腕利きのパタンナーは重要な存在。ファッション業界全体でも優秀なパタンナーは重宝され、息の長い職業として一目置かれているので、やりがいは充分。
- デザイナーのように脚光を浴びる立場ではないが、独立も可能で、洋服作りが好きな人には、まさに一生モノのシゴトとなり得る。
- トワル(見本)チェックでデザイナーに「違う」と言われれば何度も作り直すのが使命。パターンは「1mmずれても仕上がりが変わる」というから、忍耐強さと几帳面さがモノを言う世界だ。
- デザイン画とにらめっこし、パターンを引き、トワルを縫い…を日々繰り返すことができる人。洋服そのものが好きで、カタチになること、着てもらうことに喜びを感じられる人。

東京と北海道の違いって?
国内のパタンナーの多くは、首都圏にある大手メーカーの本社で活躍。目指す人は東京での就職を視野に入れておこう。もちろん北海道にもパタンナーを有する企業はあり、「小規模の企業ほどシゴトの幅は広がる」という業界の声も。
『パソコン苦手』はNG!
現在、現場で多く使われているのがアパレル専用CAD。工業用(大量生産)パターンに必要なグレーディング(サイズ展開)も素早くでき、専門学校でも授業に取り入れている。手書きでもCADでもパターンが引けて、一人前なのだ。













