
作業療法士のシゴトって?
さまざまな活動で人は回復する! 「うまくできた」が自信になる!
リハビリテーションで「心と身体の健康」を回復させる作業療法士は、患者と日常生活をつなぐ架け橋なのです。
病気やケガで心身をうまく機能させることのできなくなってしまった人が、日常生活を取り戻すために行うリハビリテーション。この現場で活躍しているのが「作業療法士」です。同じくリハビリテーションのプロである「理学療法士」が〈起きる、立つ、歩く〉など基本的な運動機能の回復を目指すのに対し、「作業療法士」は〈食事、排泄、入浴〉など日常生活に不可欠な動作の獲得を目指します。さらに、手芸や絵画などの創作活動や趣味的活動を通し、「完成してうれしい」「私にもできた」という自信や生きがいを得るサポートをするのも重要な役割。病気を治すのが医師の使命なら、患者一人ひとりがその人らしく生きるための治療や援助を行うのが作業療法士の使命。専門知識や技術に加え、“人間力”が試されるシゴトです。
給料は勤務する病院や施設の規定に準じます。公立の病院などは公務員給与が基準となり、私立の施設のほうがやや高額になる場合も。専門学校卒の初任給は20万円前後が目安です。正規職員が中心ですが、施設によっては時給制のパート職員として働く人もいます。
病院や老人保健施設は1日8時間、4週6休制や4週8休制が中心です。365日サービスを提供している施設もあり、シフト制で夜勤が入る場合も。勤務体系は比較的安定していますが、限られた時間内で患者へ適切な治療を行う集中力と管理能力が常に求められます。
![]() 脳卒中、脊髄損傷、骨折などさまざまな病気やケガで身体が不自由となった患者へ作業療法を行う。現在、作業療法士が最も多く働いている分野。退院の見通しがついた患者には、在宅生活で必要な福祉用具や住宅改修の相談、社会復帰のアドバイスを行うことも。 |
![]() 作業療法士が関わることの多い精神疾患・障がいは、統合失調症、アルコール依存症、神経症など。医師の治療や薬物療法と並行して、自信の回復や対人交流技能の向上をはかり、在宅復帰・社会復帰することが目標となる。 |
![]() 介護老人保健施設やデイケアでの作業療法は、物作りや運動を通して、身体機能と精神機能を維持する目的が高い(認知症の進行を防ぐなど)。より「楽しみ」を提供できるプログラムや、「生活の質」を向上させる視点が必要。 |
![]() 発達障がいを持つ子どもたちが入所・通所する施設で働く。感覚統合療法(視覚や触覚などあらゆる感覚の刺激によって社会適応能力を養う)など、子どもの発達を促す作業療法の知識と技術が求められる。 |
![]() 障がい者の就労支援施設で、職業訓練や社会復帰に向けた情報提供を行う。また、各自治体の保健所に勤務し、保健師と共に地域住民の健康管理や病気予防に取り組む。 |
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- 専門学校では基礎医学に始まり、さまざまな病気・障がいの理解など専門的な授業、臨床実習も多く行われる。中途半端な気持ちで目指せる職業ではないが、それを乗り越えた資格取得者には全国の施設から求人が寄せられ、就職に困るケースは現在のところ少ない。
- 在宅支援に重点をおいた施策が進み、病気によってリハビリ期間が限定されるなど、社会情勢の変化や医療・福祉制度が医療現場にも影響を与えている。柔軟な考え方を持ちながら働くことが大切。
- 患者にとって、日常生活を取り戻すこと、残された機能を最大限に生かして「楽しく」「自分らしく」生きることは人として当たり前の願い。その実現を担う作業療法士は、今後さらに需要が高まるだろう。
- 「以前のようにできない」と落ち込む患者の気持ちを受け止め、治療を続けられる粘り強さの持ち主。人と関わること、人のために創意工夫するのが好きな人。
- 医師、看護師、理学療法士、ソーシャルワーカーなど、リハビリの現場はチームワークが命。1人で成り立つシゴトではなく、互いを尊重し合う協調性が大切。

“評価”ってなに?
治療・援助に必要なのが、患者の状態を知るための“評価”。関節が動くか、筋力はどうか、日常生活で困難な動作は何か…などを1つ1つ調べていく。患者の気持ちに配慮しながら、的確で素早い評価をすることが大切だ。
作業療法士はアイデアマン!
体の不自由な人が使うさまざまな補助具。市販の品もあるが、患者の状態や希望に合わせて「作る」「安くすむようひと工夫」する作業療法士は多い。「柄が太くて持ちやすいスプーン」「バラバラにならない箸」などはお手のもの!という人も。













