Chapter.28 街、生活、夢をカタチに!

建築士

建築士のシゴトって?

何もない空間に、街を歴史を、夢や生活を創り出す! 建築士とは、あらゆる役割の建物を設計して完成に導く、創造性と緻密さを備えたプロフェッショナルなのです!

建物を建てる、これは私達が生きていく限りなくてはならないシゴトと言って良いでしょう。日本では全就業人口の1割が「建設業」に従事しているとも言われています。建設業には大きく分けて「建築」「土木」の2分野があり、建築はさらに「設計」「施工」「製造・販売」に分類することができます。今回スポットを当てるのは、そのなかの「設計」分野。顧客の要望に合わせて設計図を書き、デザイン面、構造面などから希望通りの建築物を創り出すシゴトです。デザインは資格がなくともできますが、法律上の届出や設計・監理には二級建築士以上の資格が必要。一生のシゴトと考える人はほぼ100%資格取得を目指します。ちなみに、デザイン性の高い設計を主とする建築士が「建築家」と名乗ることがありますが、これは資格名ではありません。

収入・待遇

会社の業種や規模によりますが、大卒や専門学校卒の初任給は15〜18万円程度。二級建築士資格取得などで昇給も。アルバイトから正社員になる人も多いので、最初の2〜3年は修業期間と考えたほうが良いでしょう。一級建築士資格取得や、独立によって高収入も目指せます。

勤務時間

会社勤務なら1日8時間、週休2日が原則ですが、顧客や施工会社との打ち合わせ、緻密な書類作成、納期厳守などで残業が日常化している業界とも言われています。監理や打ち合わせが週末になることが多いため、水曜日を休みにしているハウスメーカーなどもあります。

建築士になるには

建築士になるまでの流れ

こんなにある!建築士の現場

Scene.1 アトリエ系設計事務所

デザイン重視の設計を得意とする設計事務所をこう呼ぶ。主宰する建築士は「建築家」と名乗り、スタッフも小数精鋭。建築家として独立を目指す人にとって絶好の勉強の場でもある。1人の建築士が顧客窓口、設計・監理、引き渡しまでトータルで携わることが多い。

Scene.2 ハウスメーカー

一般客を対象に戸建てを建設するハウスメーカーの建築士は、自社で打ち出している工法や材料を熟知した上で、顧客の要望に沿った設計を行うスキルが求められる。建築士、営業、CAD専門スタッフなどが分業されている場合も。

Scene.3 組織系設計事務所

設計から施工までを取り扱う大規模、中規模な建築事務所。高層ビル、マンション、公共建築など、都市計画や文化に関わる建築物を請け負うことが多い。この世界で建築士として活躍するには一級建築士の資格が不可欠。

Scene.4 構造設計事務所

建築物の一般的な設計を「意匠設計」と呼ぶのに対し、建築物が受ける外力(地震や積載荷重)から安全性を確保する骨組みの設計を「構造設計」と呼ぶ。近年、構造設計一級建築士の制度が誕生し、専門家のニーズが高まっている。

Scene.5 その他

上下水道・冷暖房・電気などの「設備設計」は、環境問題の面からも注目度が高まっている業界で、専門業者も増えている。その他、インテリアやリフォーム専門の事務所で活躍する建築士も。

建築士

就職&将来性

  • 建築士のシゴト内容は事務所により大きく異なるので、修業期間に自分の方向性を見定めることが将来につながる。建築CAD検定、カラーコーディネーター、福祉住環境コーディネーターなどの資格が就職に有利になることも。
  • 求人が出づらい「アトリエ系設計事務所」への就職は、オープンデスク(研修)制度を利用しトップの建築家に自分をPRするのが近道。業界とのパイプが太い学校には情報が寄せられるので、先生に相談を。あくまで研修なので、その時点での収入は期待しないほうが良い。
  • 建築士は社会性の高いシゴト。環境との調和、歴史や記憶に残る建物作りを意識することで、より多くの人に喜ばれ、一生のシゴトとなり得るだろう。

どんな人が向いてる?

  • 高いコミュニケーション能力。例えば二世帯住宅の設計なら「親とどう関わりたいか」など本音まで踏み込む必要も。さりげなく聞き出す…など気遣いあっての設計なのだ。
  • ある学校講師曰く「“大きさ”に敏感な人」。課題に対し、平面図だけでなく模型や一部実物大モデルを作るなど「現実の空間」をイメージできる力が大切。
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知っててトクする? 豆知識

建築士は40代で若手!?

建築業界は「一人前」までが長い。二級建築士合格までは2〜3回挑戦、一級建築士合格や独立開業までには10年かかるのも普通だ。20代は卵の殻を割った程度、30代はヒヨッコ、40代は若手…なのだそう。

頑張れ!文系の女子

「デザインは好きだけど、数字はあまり…」という人に「尻込みすることはない」という現場の声も。建築士試験に出る計算問題のクリアは最低条件だが、意匠設計で数学的知識はそれほど必要ないとか。もちろん、ちゃんと勉強はしよう。

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アルキタ・オシゴト辞典