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バイトがあって今がある -KALMA- Vo. 畑山 悠月さん

2019年12月2日 公開

バイトは青春の1ページだった。

-KALMA- Vo. 畑山 悠月さん
撮影協力/Northern Kitchen〜All Day Dining〜
(札幌中央区南2条西5丁目26-5 ラ・ジェント・ステイ札幌大通2F)
北海道出身の3ピースバンドにして、高校在学中にCDのリリースや「JOIN ALIVE」への出演も果たした、大注目の「-KALMA-(カルマ)」。今回はボーカルの畑山悠月さんが登場!

石狩市の児童会館は、
神のような施設!?

畑山悠月さんは石狩市の出身。取材がスタートするや「家族によると、物心つく前からいろんな歌を口ずさんでいたみたいです…自分では覚えていないんですけど」と屈託なく笑った。その表情には、まだ10代のあどけなさも垣間見える。
「幼稚園のころから7年くらいバイオリンを習っていましたが、どちらかというと強制的に通わされていた感じ(笑)。中学2年生のころ、母が運転するクルマで流れていたMr.Childrenの曲を聞き、ギターを弾いてみたいと思うようになったんです」
畑山さんは、さっそく弾き語りの練習をスタート。同じ中学にはバンドに興味のある友人がいなかったため、しばらくは一人でギターと向き合う日々が続いた。
「石狩には大型の児童会館があり、アンプやドラム、スピーカー、マイクなどが完備されたスタジオも併設されています。しかも無料で使える神のような施設(笑)。そこでボーカルを募集しているバンドを探して、別の中学の人と音を合わせたりしました」
「-KALMA-」を結成したのは高校1年生のころ。現在ベースを担当する斉藤陸斗さんらとともにバンド活動を始めると、すぐさまライブハウスへと飛び出した。
「実は、陸斗がベースを始めた時にはこんなエピソードがあって。最初はギターとの違いも分からなかったみたいで、自転車で一緒に手稲のリサイクルショップまで行って、中古品を手に入れました。で、陸斗が初めてベースの練習をした場所が、今回リリースした『DAYS E.P.』のジャケ写になっているんです」
まるで昨日のことのように楽しそうに振り返るが、それもそのはず、畑山さんにとってはわずか3年ほど前の出来事だ。改めて若いうちに注目度が高まった彼らの実力のほどに驚かされる。

腹ペコの男子高校生を
満足させたまかない!

畑山さんはバンド活動と並行し、高校1年生の冬にバイトを始めた。職場は札幌駅からほど近いホテル。友人に紹介され、宴会場のスタッフとして働き始めた。
「僕は音楽活動の費用も稼ぎたかったので、同級生に比べてバイトを始めたのが早いほうだったんです。で、徐々に友人たちからも『バイトをしたい』という声が聞こえてきたから、同じ高校のヤツをどんどん紹介しました。5人くらい一気に働き始めた時期もあったかな(笑)」
ホテルの宴会場はかしこまったあいさつを求められたり、厨房から料理をいくつも運ぶ力仕事があったりと、高校生には大変そうなイメージ。けれど、畑山さんは「友人たちとワイワイ働けるのが本当に楽しかったです。青春の1ページといっていいくらいバイトをするのが待ち遠しいと思えました」と満面の笑みを見せる。
「あと、バイト先では従業員食堂で無料のまかないが食べられるんです。夕方ごろにはすでに腹ペコになってる男子高校生にはありがたかったですね…味もメチャクチャおいしかったですし。コレが食べられないなら、バイトに行く意味がないと思えるほどでした(笑)」
畑山さんはホテルの宴会場で2年ほど働いた。学業や音楽活動を優先させてくれたこともあり、長く勤められたと満足そうに振り返る。

バイトの行き帰りに、
メロディーが浮かぶ!

畑山さんが次に選んだバイト先は、札幌市内の焼き鳥店。高校生ながら、すでにCDのリリースや道外でのライブなど音楽活動が本格化していたことから、店長にはバンドが忙しくなる時はシフトに入れないとあらかじめ伝えていたという。
「僕はホールの担当として働きました。焼き鳥屋さんですから元気な接客が好まれるところも性に合っていたと思います。店長や社員さんは怖いのかな…とイメージしていましたが、高校生のバイトスタッフが少なかったこともあり、かなり可愛がってもらえました。ラジオの生放送に出演した時、『店でお前の声が聞こえてきてビックリしたよ。ウチのことも紹介しといてくれよ』と声をかけられたり」
東京や大阪でライブがあり、長い期間シフトに入れなかったこともあったが、お詫びも兼ねてお店にお土産を買って帰るという気遣いも忘れなかったとか。畑山さんの世渡り上手な大人びた一面もうかがえるエピソードだ。
「自宅からバイト先まではバスで1時間くらい。行き帰りにいろんな音楽を聴き、インスピレーションが湧き上がったこともあります。普段なら鼻歌を録音しているんですが、車内だと恥ずかしくて…。だから、窓にもたれ掛かり、腕で口を覆って周りに聞こえないくらいの声量で録音したこともあります。メロディーが思い付いた時は出勤して良かったと思いましたね」
常に明るくポジティブな話を聞かせてくれる畑山さん。楽曲制作に追われて徹夜で学校に通ったり、高校生バンドとして注目されるがゆえのプレッシャーを感じたりすることもあったが、苦労を苦労とも思わずに前進している印象だ。最後に同年代の若者にメッセージを送ってもらった。
「バイトって最初は緊張しますし、怒られて辛くなることもあるけれど、長く続けた先には絶対に面白みが見えてきます。自分の場合、バイトがダルいな〜って思ったことはなかったですね。だから、僕と同じ世代の若者には長く続けてほしいと思っています。あと、焼き鳥屋さんでいえば、肉の部位に詳しくなれる(笑)。そんな小さな役得もあったりしますよ」

畑山悠月さんの思い出バイト

ホテル
宴会場のサービス係として働きました。忘年会や歓送迎会の季節でなくても、宴会がたくさんあることにビックリ。
焼き鳥店
威勢良く働けるところもお気に入りでした。ギンナンとかオクラとか、渋めの焼き物を頼むお客さんが多かったです(笑)。

プロフィール

-KALMA-
北海道出身・在住の3ピースロックバンド。2016年5月に札幌で結成。青春感溢れる歌詞と、聴く人が思わず笑顔になる躍動感のあるライブが持ち味。2018年5月に自主制作CD『少年から』をリリース。2018年7月には「JOIN ALIVE」に史上初の高校生で出演。同年11月にリリースした初の全国流通盤ミニアルバム『イノセント・デイズ』はロングセールスを記録中。10代ながら多方面からの注目を浴びている。
オフィシャルサイト:https://www.kalma-official.com/

インフォメーション

●最新リリース情報
「DAYS E.P.」

■EGGS-042 1,650円(税込)
「-KALMA-」2作目となる全国流通作品。「DAYS E.P.」と題された本作は、既発曲のM4「クラスメート」(※CDは北海道限定リリース)を含む、全5曲収録。「今の僕らを歌った渾身の作品。ぜひ、聞いてみてください」と畑山さん。

バイトがあって今がある

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バイト先の人たちがMVに出演してくれたほど、良い出会いばかりだった。