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2020年1月20日 公開

北海学園大学 マチブラ部コラム その二十五、札幌市電の沿線を歩く、その三

北海学園大学の地理学系サークル「マチブラ部」。主に札幌市内をブラブラ、歴史や景色、美味しいモノなど、そのエリアの魅力を紹介中。
今回の活動エリアは「札幌市電の沿線を歩く、その三」です!
北海学園大学マチブラ部
twitter:@hgu_machibura
●今回の紹介担当
文・写真:永倉拓輝(3年)
佐藤圭祐(2年)
皆様おひさしぶりです!北海学園大学マチブラ部です。ついに札幌市電の沿線を歩くシリーズも最終回となりました!
「札幌市電の沿線を歩く、その一」
「札幌市電の沿線を歩く、その二」
最後は中島公園駅〜中央区役所前駅です。
前半を3年の永倉が、後半を2年の佐藤が活動内容をお届けしたいと思います。

今回は市電の中島公園駅の近くにあるラルズマートからスタートし、市電通りを歩いて真宗大谷派(東本願寺)札幌別院に行きました。本堂がこちらです。
本堂は1871年に越後国(現在の新潟県)横越村字沢海にあった光圓寺の古御堂を解体、移築されたもので、約150年もの歴史があります。札幌別院という名前は1876年に形成されました。
次に私達は豊川稲荷札幌別院に行きました。豊川稲荷には洋画家・三岸好太郎誕生地と書かれた看板がありました。
三岸好太郎は1903年に札幌で生まれ1934年で亡くなりました。わずか31歳でその生涯を終えています。彼の作品には『檸檬持てる少女』などがあります。この看板によりますと、彼は日本前衛画家の先駆者として果たした役割が非常に大きいとされています。親戚である小説家の子母沢寛は、北海中学校(現在の北海高校)を卒業しています。両者は札幌とも縁が深いことが伝わってきます。
次に、すすきのにある豊川稲荷神社へ。明治時代には北海道を開拓する人のために、すすきの辺りに遊郭が作られました。豊川稲荷には水子供養の石碑があり、神社を囲む塀に遊郭の名前が書かれていることから、当時の遊郭と関係が深かったことがハッキリと分かりますよ!
(写真を撮り忘れ分かりづらくてすみません…ぜひ現地に行ってみてください!)
とここで身体が冷えてきたので、豊川稲荷の近くにあるカフェビーパストで休憩をとりました…。

さて、ここからはこの市電マチブラ三部作の立案者なのにようやく初参加な、2年の佐藤が担当します。
カフェを出た私たちは再び市電沿いの道を北上し、すすきの大交差点のある月寒通に出ました。この通りは戦時中に空襲対策の建物強制疎開のため随分と道幅が広く、心なしか市電も悠々と走っているように思われました。資生館小学校の現代的な5階建て校舎を見上げる交差点に行くと、童謡「どんぐりころころ」を作曲した梁田貞の銅像がありました。彼は資生館小の前身となる創成小学校の出身で「カバ」などのあだ名で親しまれたそうです。残念ながら雪と氷で碑文(と楽譜なので碑譜と書くべきでしょうか?)は読めませんでしたが、意外なスポットに出会えて私は幸せでした。

私たちはそのまま東に進み大交差点で左折、札幌駅前通に入ります。すすきの電停から狸小路を経て西4丁目までの区間である「都心線」が4年前に開通、市電がループ化したことは有名ですが、実は昭和46年から48年まで都心線と全く同じルートをたどる「西4丁目線」が存在し、現在と同じようにループ化されていたと知り、大変驚きました。なぜ廃止してしまったのでしょうか。
狸小路あたりのゆとりのある乗車場や近くのウッドデッキを眺めつつ歩き、西4丁目の交差点で左折します。市電車両は遠くの大倉山シャンツェに見守られながら、ビルとビルの間の渓谷をゆっくりと縫うように、進みます。大通の裏側にある風情ある通りをゆっくり進むと、三吉神社のしっとりとした灯りが眼に入ります。
かつて市電が神社の前を通る際に車内から会釈する人もいたというこの神社、石碑の彫られた部分にはうっすらと「縣社」とあります。県社とは戦前の神社の格付けの中でも比較的高い方で、道内では十数カ所しかないそうです。ちなみに創建は1878年のことで、そのルーツは秋田県の太平山三吉神社にあるそうです。
歴史ある境内に入ってお賽銭を投げ込むと、しばらくして箱の奥底からガチャガチャと音が聞こえました。下を覗くと地面と箱がつながっているらしかったので、もしかすると下で何物かがお賽銭を回収していたのかも知れません…。
最後に皆で市電の内回り線に乗って、すすきのへ向かいます。思いっきり遠回りです。
昔からの電停は人ひとりしか通れなさそうなサイズで、はかなげに存在しているためか、たおやかな美しさがあるようにも思われました。流石に危険なためか、新しい狸小路の電停は歩道から直接行ける親切仕様となっています。夕闇をすいすいと切り開いてやって来た車両は、どこか親しげに思われました。
全3回、市電の沿線を一周マチブラしてみました!いかがでしたでしょうか。歩いて当時の歴史を知ることは楽しいだけではなく、歴史の重み、大切さというものを改めて感じることが出来ますね。
今年はなんだか例年より雪が少ないですが、まだまだ北海道の冬は続きます。皆さまお身体にお気をつけて!
それでは良いマチブラライフを…。