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2018年7月30日 公開

Chapter.19 海の仲間の魅力、伝えます!水族館飼育員

Chapter.19 海の仲間の魅力、伝えます!水族館飼育員

水族館飼育員のシゴトって?

海で暮らすたくさんの生き物の迫力や可愛らしさに、一度に出会えるのが水族館。彼らを世話し、私達にその命の素晴らしさを伝えてくれるのが、水族館飼育員なのです!
イルカやアザラシのショーに感動したり、ラッコやペンギンの可愛らしさに癒されたり、珍しい魚に見入ったり…。そんなさまざまなワクワクやドキドキを、私達に伝えてくれるのが水族館。トレーナーとしてショーを担当する人も多く、この姿にあこがれて飼育員を目指す人もいるでしょう。ただ、華やかで楽しいことばかりではありません。水族館飼育員は、館内の動物や魚のエサやり、水槽の掃除などをしながら、日々彼らの健康管理をしています。また生き物が好きなことは第一条件ですが、命を預かる責任、トレーニングに必要な忍耐強さのほか、種の保存、命や環境保全の大切さを伝える教育活動など、多くの役割を担っています。それだけにやりがいも大きく、自然や生き物に対する情熱と探究心の持ち主には、一生のシゴトとなり得るでしょう。
収入・待遇
公営水族館の正職員の場合、自治体の職員として採用されるため、給料は各自治体の規定に準じます。民間企業が運営する水族館ではその企業の社員となりますから、会社の規模や規定によります。数年ごとに契約更新する臨時職員や、時給制のアルバイトの人もいます。

勤務時間
1日8時間、週休2日制が基本ですが、週末や行楽シーズンの休暇は難しいでしょう。イベントの準備や、トレーナーなら訓練のための残業、動物が体調を崩せば昼夜問わず看病することもあり得ます。生き物が相手ですから、急な残業が発生する場合があります。

水族館飼育員になるには

STEP 1

学ぶ
大学
動物・水産系専門学校

STEP 2

就職
水族館(公営・第三セクター・私営など)
など

特別な資格は不要だが、採用には動物・水産系の学科卒が条件となることが多く、公営の施設で勤務する場合は、公務員採用試験を受ける必要があります。

STEP 3

水族館飼育員
公営の水族館の正職員は地方公務員。各自治体の「水産」「畜産」「飼育員」などの試験に合格すれば、配属のチャンスも。だが採用予定がなく試験が行われない年もあり、合格後も必ず配属されるとは限らない狭き門だ。

こんなにある!水族館飼育員のシゴト

Scene.1 レクリエーション
海の仲間を楽しく展示するレクリエーションの場として、水族館を盛り上げる。特別展を企画・運営したり、トレーナーならイルカなどのショーで来館者を沸かせることも。日常的にも、来館者の質問に笑顔で答えるなどコミュニケーションスキルが必須。
Scene.2 教育活動
水族館は、海洋生物の生態や命の尊さ、自然環境との関わりなどを伝える教育機関としての役割も担っている。飼育員は海洋生物の専門家として、地域社会や子ども達へ、イベントなどを通して教育活動を行っていくことも大切。
Scene.3 種の保存
希少な海洋生物を守り、増やして次世代に伝えるのも水族館の役割。飼育する動物の結婚相手を見つけるため、水族館同士で動物の貸し借りをすることも。そのため極力ストレスのかからない移送方法や、繁殖の知識も求められる。
Scene.4 調査・研究
絶滅の危機にある海洋生物や、周辺地域の水質など、海に関わるあらゆる調査・研究を行う。調査機関の付帯施設の水族館もあるので、就職を希望する人は、レクリエーション主体か研究主体か、その水族館の特徴を知っておくとよい。
Scene.5 その他
施設の多様化が進む今、生き物の魅力がより伝わる展示のアイデアや研究など、学芸員としてのスキルも大切。また、近年注目されているイルカセラピーに水族館のプールが使われることも。時代の流れをキャッチするアンテナと対応力が求められる。

就職&将来性

飼育員の定期採用を行う施設は全国的にも少なく、欠員に対して求人を出す場合が大半。就職活動は全国、あるいは英語を勉強して海外も視野に入れるくらいの気合いを持とう。ネットで情報収集をしたり、直接問い合わせることも重要。動物や水産関係の学校に求人が出ることもあり、水族館へ実習に行ける学校もあるので、学生は売り込みのチャンスに恵まれるかも。

公営水族館の正職員は地方公務員だが、近年は民間へ業務委託している施設も増え、アルバイトや臨時職員は現場採用が多い。まずは現場担当者の目に留まることが第一だ。

狭き門ではあるが、自分磨きと売り込みを続け、数年がかりで水族館飼育員になった人も実際にいる。最後はヤル気と情熱だ。

どんな人が向いてる?

観察力と探究心のある人。「ペンギンの食べる量が減った」「エビはなぜ赤い?」など生き物の姿や行動の理由を、自分で調べていける人。疑問を持てることも大切な能力だ。

例えば、新しく来たアザラシがエサを食べない時は食べるまで何日間も餌付けをする、トレーナーなら合図が伝わるまで動物と向き合い何度も練習するなど、忍耐強さと愛情を持てる人。
臭いや汚れなんてへっちゃら!?
新人飼育員がぶつかる壁が、エサとなる大量の生魚や、排泄物による臭いや汚れ。「全然平気」派と「どうしても苦手」派に分かれ、後者は長続きしないケースも。「生き物大好き」「動物に癒されたい」だけの人では、務まらないかも。
自分の持ち味を生かそう!
絵が得意なら展示用パネルを作る、話し好きならイベントでトークを披露、英語が話せるなら外国人をガイド…など、自分の持ち味を積極的に生かすと、人材として重宝されるだろう。人が集まる水族館はチカラの発揮しどころだ。

アルキタ・オシゴト辞典
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