札幌のWワーク事情！

ダブルワークのメリットとして真っ先に挙げられるのが収入アップ。1つのバイト・パート先でもっとシフトに入りたいと思っても、他のスタッフとの兼ね合いもあって上手くいかない場合などは、もう1つ職場を増やすことで収入が安定しやすくなります。増えた分の給料を趣味や家計の足しにしている人も少なくありません。また、2つの職業を掛け持つことでスキルが高まったり、趣味を仕事にして楽しく働いたり、自分の経験値アップにも役立ちます。

学生さんの場合、平日は授業があるので2つのバイト先を掛け持ちするのはなかなかハード。ダブルワークには土日を活用している人が多いようです。例えば、メインバイトに加えて週末に人手が求められる飲食店やサービス業を掛け持ちすると、「比較的バランスが取りやすい」という声も。また、シフトの調整がしやすい派遣やコールセンターの仕事もダブルワーク向きです。早朝シフトのコンビニや塾講師といった短時間勤務の仕事を2つ目のバイト先にするケースも目立っています。

主婦の方が、ダブルワークのポイントとしてよく挙げるのは家事や育児と両立できるかどうか。メインのパート先にプラスするなら、「自宅から近くて、予定に合わせられるシフトがそろっている職場」という声が多数です。代表例としては、近所のスーパーや軽作業の倉庫、お弁当店など通いやすくシフトが多彩な職場を二カ所目に選んでいるよう。そのほか、派遣や登録制の仕事を活用し、空いた時間だけダブルワークに入るという主婦の方もいます。

ダブルワークにはメリットもあればデメリットもあります。仕事を掛け持ちすることでスケジュール管理が複雑になり、シフトがダブルブッキングしてしまったり、プライベートの時間が削られたり。自分の予定をしっかりと把握して働かなければならないところが注意点。また、働きすぎて体調を崩しては元も子もありません。無理のない範囲でダブルワークに取り組むのが大前提です。

ダブルワークで気をつけなければいけないのが確定申告などの税金の問題。扶養の範囲内で働いている場合、1年の給与収入が103万円以下なら所得税を支払う必要はありません。ただし、2つの職場の年間給与収入が合計103万円を超えるケースは確定申告が必要ですし、所得税法上の扶養から外れます。（103万円以下でもどちらかの職場の給与から所得税が引かれていた場合は、確定申告による還付申告をお薦めします。）また、正社員が副業としてアルバイトをし給与収入を得ている場合は金額にかかわらず確定申告は必要です。ただし給与所得や退職所得以外の年間所得が20万円以下の場合には所得税の申告不要制度があります。
※この他、さまざまなパターンがありますのでご注意ください。

雇用保険についても注意が必要。加入要件は次の通りです。
①1週間の所定労働時間が20時間以上
②31日以上継続して雇用される見込みである

ダブルワークをしている人が、両方の職場で雇用保険の加入要件を満たしていても、一方にしか入れません。基本的には給与を多くもらっている会社のほうに加入します。