無資格・未経験でも働ける介護業界！グループホームの仕事。

2019年4月9日公開

一口に「介護業界」といってもその種類はさまざま。施設の種類によって仕事内容が異なるのはもちろん、ひとつの施設で複数の事業を行っているケースもあり、施設名だけでは判断が難しいことも少なくありません。
今回はそんな介護業界の仕事の中から、施設の数、求人数共に多い「グループホーム」について仕事の内容や魅力、やりがい、どんな人が向いているかなどフカボリ取材をしてみました。

そもそもグループホームとは？

グループホームは認知症で介護を必要とする高齢者が、共同で生活する施設です。定員が1ユニット9名と決められ、1施設に2ユニットまで置くことができます。少人数のため、家庭的な雰囲気の中で生活を送ることができます。
札幌市でグループホームを運営している施設は250カ所以上あり、小規模多機能型居宅介護やサービス付き高齢者住宅が併設されているケースもあります。

他の施設との違いや特徴は？

入居する高齢者にとってグループホームは生活の場です。
通所施設と違い、24時間365日、その施設で暮らしを営み、人生の最後をグループホームで過ごす方も少なくありません。
グループホームでは、それまでの自宅生活を踏まえた連続性が重視され、入居の際は一人ひとりの生活スタイルを調査し、できる限りそれが維持できるよう配慮されます。例えば起床時間や食事時間などは、可能な範囲でその人に合わせた対応が取られます。
こうした個別的な対応が可能なのも、少人数制のグループホームならではの特徴です。

グループホームの仕事

グループホームでの仕事は、入居している高齢者と日常生活を共にすることです。入居者と一緒に料理を作ったり、食事をしたり、お喋りを楽しんだり。そうした中で、必要に応じて移動や排泄、入浴などの介助を行います。
介助が必要な度合いは認知症の程度や心身の状況によって差があります。グループホームは集団生活が原則となっているため、比較的認知症の程度が軽く、身の回りのことは自分自身でできる人が多いのが一般的です。

仕事の魅力とやりがい

グループホームは少人数制であることから、一日の時間の流れは比較的ゆったりとしています。
忙しい施設では一人ひとりに向き合う時間も限られてしまいがちですが、グループホームでは「この人にこういう支援をしてあげたい」という職員の想いも実現しやすく、やりがいやモチベーションにも繋がります。
スタッフ間のコミュニケーションもとりやすいので、介護業界で働くのが初めてという人もじっくりと仕事を学んでいけます。

働く上で気をつけたいこと

比較的症状が軽いといっても、認知症への基本的な理解が、働く上では重要です。
例えば認知症になると、同じことを繰り返し言ったり、何度も同じ質問をしたりすることがあります。目的無く動き回ったりしているように見えることがあるかもしれません。
しかし、これらは認知症特有の症状であり、本人にはその自覚がないことがほとんどです。これらの言動に驚いたり、間違った対応をしないためにも最低限の知識を身につけておくことが大切です（認知症の基礎知識は入社時に研修で教わったり、勤務の中で教わることができます）。

まとめ

グループホームは入居者と共に日常生活を送る施設なので、家事の延長のような仕事が中心となります。資格が無くても働くことができ、未経験からチャレンジする人も多い職場です。自分で動ける入居者が多い施設であれば、体力的な負担も少なく、シニア世代のスタッフが働いていることも少なくありません。初めて介護業界で働こうと考えている人にもオススメできる仕事です。

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