アルバイトの履歴書の書き方。マナーやポイントをおさえて書類通過！

履歴書はバイトに応募するための正式な書類です。最近はパソコンで作った履歴書でもOKの職場も多いようですが、中には手書きを好む会社もあるため、迷った場合は手間がかかっても手書きがオススメです。

【履歴書の基本マナー】
●手書きの場合は黒のボールペンで書く。熱やこすると消えるペンはNG。
●書き損じても修正液や修正テープは使わず、必ず新しい履歴書に書き直す。
●極力空欄を避け、自分に該当しない欄にも「なし」と記入。
●事実と異なったり、誇張したりすることは書かない。
●他社に応募した履歴書のコピーなど、使い回しはNG。

【基本項目の書き方】

＜日付と年号＞
履歴書の日付は、面接の際に直接手渡すケースは面接日、郵送の場合は投函日、メールで送る時にはメールの送付日を記入。年号は和暦でも西暦でもOKですが、学歴や職歴を書く欄などを含め、履歴書全体で統一しましょう。ただし、年号を和暦で書く場合は、令和を「R」など元号を省略するのはNGです。

＜氏名・ふりがな＞
履歴書に「ふりがな」とある場合はひらがな、「フリガナ」とある場合はカタカナで記入。苗字と名前の間を少し開けると読みやすくて親切です。

＜印鑑＞
押印する印がない履歴書の場合、印鑑は不要。印鑑を押す場所が記されている場合は、かすれや曲がり、一部が欠けることがないように丁寧に押します。雑誌などの上で押すときれいに押印しやすいので活用しましょう。

＜生年月日＞
年号の和暦と西暦の統一に注意しながら日付を書きます。年齢は履歴書の＜日付と年号＞時点のものを記入します。

＜電話番号・メールアドレス＞
電話番号は携帯電話でも自宅の固定電話でも、つながりやすい番号を記入します。メールアドレスも同様に随時チェックできるものがベストです。迷惑メールなどの設定をしている場合はドメイン指定などで相手の会社からのメールを受信できるようにしておきましょう。

＜住所・ふりがな＞
都道府県名も必ず書くようにしましょう。ふりがなの付け方は「札幌市→さっぽろし」「ニセコ町」「にせこちょう」と、ひらがなやカタカナの地名に対しても、きちんと記入します。番地の数字やアパートの部屋番号にはふりがなは不要です。

＜写真＞
サイズは縦4cm×横3cm程度です。画角はバストアップ（胸から上の正面）。3カ月以内に撮影した証明写真を貼ります。バイトの応募では清潔感のある私服か、高校生の場合は制服でもOK。万が一はがれてしまった時のために、写真の裏側に名前を記入しておくのがオススメです。まっすぐキレイに貼りましょう。

【学歴や職歴の書き方】

＜学歴＞を書く際のポイント
●学生の場合、最終学歴の締めくくりに「在学中」と記入。
●学校名などは、例えば高校は「高等学校」といった正式名称で。
●学部や専門学科などの詳細も記入（高校などの普通科は省略OK）。
●基本的には「中学校卒業」から書き始めます。

例）大学生のケース
平成○○年○月　札幌市立○○中学校　卒業
平成○○年○月　北海道札幌○○高等学校　入学
平成○○年○月　北海道札幌○○高等学校　卒業
平成○○年○月　北海道札幌○○大学○○学部○○学科　入学

＜職歴＞を書く際のポイント
●アルバイト経験がある場合、開始年月と退職年月を記入。
●初めてのバイトに応募するケースは、「職歴」の下の欄に「なし」と記入し、さらにその下の欄の右端に「以上」と書く。
●バイトの経験が多い場合は、応募先の仕事に関連するものに絞るか、「すべて接客」「すべて厨房」など、似た職種を選んで書くのもOK。
●他のバイトもダブルワークとして並行しているケースは「会社名　アルバイトとして入社　在職中」などと記入。

【志望動機・自己PR】

＜志望動機＞
志望動機は「そのバイトを選んだ理由」を書くように心がけます。「自宅から近い」「マチナカ」「時給が高い」といった条件だけではなく、仕事内容や店舗、職場の何に魅力を感じ、自分がどうして働きたいと思ったのか熱意を伝えるとグッドです。
詳しくは「志望動機の書き方を徹底解説。面接で効果的に自分をアピールするコツまで紹介（アルキタ）」もチェック！

＜自己PR＞
自己PRはこれまでのアルバイト経験、クラスでの役割、部活動や趣味で頑張っていること、バイトで生かせる強みなどをアピールすると良いでしょう。

志望動機や自己PRの書き方についてはこちらのページでも詳しく紹介しています。ぜひご参考に。
⇒【志望動機の書き方を徹底解説。面接で効果的に自分をアピールするコツまで紹介。】（アルキタ）

【免許・資格、本人希望欄など】

＜免許・資格＞
免許や資格がない場合も空欄にせずに、「なし」と書くようにしましょう。免許や資格は取得した順に古いものから書きます。応募するバイトの仕事内容とは直接関係がないと思われる免許や資格も記入しておくのが吉です。

＜本人希望欄＞
本人希望欄もできる限り空欄にしないようにしましょう。募集職種や勤務先が複数ある場合は、自分の希望を書くようにします。部活や家庭の用事などでシフトには入れない曜日や時間が決まっている時は、理由も添えて記入しておくと良いでしょう。

＜保護者記入欄＞
未成年の方が応募する場合は、保護者にアルバイトを同意する旨を書いてもらいましょう。履歴書とは別に保護者の同意書を提出するよう求められることもあります。20歳以上の方が応募する場合は「該当なし」と記入します。

＜履歴書を送る際のポイント＞
●書類や用紙に折り目、汚れがないかチェック。
●クリアファイルに挟んだ上で定形外の封筒に入れましょう。
●求人に掲載されている情報などで提出期限が決められている場合は、期限内に確実に届くように余裕を持って送付します。
●急いで送らなければならない場合は、速達や宅配便を活用してもOKです（ただし、書留はNGなのでご注意を）。

＜封筒に記入する際のポイント＞
●会社の「株式会社」を（株）と省略しない。
●部署宛なら「御中」、担当者宛なら「様」を付ける。
●宛名面の左下には赤いペンで「履歴書在中」と明記。
●封じ目には「〆」か「封」が一般的。
●差出人の名前、住所は中央よりやや下目に省略せず記入。

この記事では履歴書の書き方や自己PRのコツを紹介しました。ぜひ、ポイントをおさえて、面接や採用につながりやすい履歴書を作成しましょう！

写真や日付、学歴、資格、免許、趣味・特技、志望動機など各項目の詳しい内容は下記記事内の「履歴書の基本マナー」の項目をチェック。学歴や職歴の正しい書き方、ワンポイントアドバイスなどを、履歴書の見本とともに紹介しています。ぜひご参考に。
⇒応募・面接のコツ【履歴書を書く】

今回紹介した履歴書の書き方のポイント！
◎学歴は在学してきた学校の履歴、経歴は仕事の履歴のこと。
◎学歴や経歴の年月は、履歴書全体を和暦か西暦で統一。
◎履歴書の提出時は書類や用紙の汚れ・折り目に注意し、必ず期限に間に合うように送付。
◎履歴書に貼る写真は万一はがれてしまった時に備えて裏に名前を記載。
◎販売バイトで重視されるのは「接客力」。経験者は具体的なエピソードを書くのが効果的。
◎販売バイトの未経験者はコミュニケーション能力やホスピタリティー能力の高さをPRしよう。
◎飲食バイトで重視されるのは「チームワーク」。経験者は前の職場の工夫を書くと好印象に。
◎飲食バイトの未経験者はチームワークの良さを感じさせる過去の経験を書き添えよう。