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バイトがあって今がある FIVE NEW OLD

2023年12月25日 公開

何をしたら観客が喜びを持って帰れるか、その考え方をバイトから学んだ。

写真左からWATARUさん(G,Key)、SHUNさん(Ba)、HIROSHIさん(Vo,G)、HAYATOさん(Dr)
多彩なエッセンスを取り入れ、変幻自在な独自の音楽を生み出し続けている「FIVE NEW OLD(ファイブニューオールド)」。メンバーにアルバイトの経験と、今につながっているストーリーを伺った。

今もライブで使っている初バイトで買ったギター

HIROSHIさん

―音楽を好きになった原体験は?
HIROSHI(敬称略、以下同) もともとゲームっ子で、幼少期に長時間プレイし過ぎて親にディスクを隠されたんです。で、ゲームの替わりに本体にCDを入れてみたら、モーツァルトの奇麗なメロディが流れ出しました。以来、クラシックを中心に音楽を聴くようになり、そこから派生してジャズやモータウン、ブラックミュージックなどへと広がっていったんです…かなりイレギュラーな原体験ですが(笑)。
HAYATO 祖父が演奏するわけでもないのに、クラシックギターとか、エレキギターとか、ドラムセットとかをどこからか集めてきて、家には古い楽器がいっぱいありました。中学生のころ、友人がギターを弾いているのを見て格好いいと思い、僕も手に取るようになったんです。
SHUN 兄と姉が音楽好きで多くのCDを集めていました。けれど、楽曲を聞き始めると僕は遊んでもらえなくなるので、最初は音楽が嫌いだったんですね。ただ、兄がバンドを始めると僕も楽器が気になるようになってきて、親のクラシックギターを弾き始めるようになりました。
WATARU 僕も家族の影響です。親はディープパープルやエアロスミスが好きで、ギターも弾いていたため、自然と自分も音楽を奏でるようになりました。
―初めてのバイトは?
HIROSHI 高校生のころ、近所のスーパーでバイトを始めました。当時、WATARUと高校生バンドを組んでいて、音楽仲間から「うまくなるには良いギターを買うべき」とアドバイスされたことがきっかけです。
―ギターは買えましたか?
HIROSHI はい、ギブソンというギターを買って、いまだに使っています。4年程前のツアーでは初めて観客動員数が5000人を超え、僕も「初めてのバイトで買った初めてのギターで舞台に立ちたい」とギブソンをかき鳴らしました。
HAYATO 良い話すぎてもうインタビューが終わる雰囲気(笑)。

飛ぶように売れた楽器コーナーの商品!?

WATARUさん

―お三方の初バイトは?
WATARU HIROSHIが働いていたバイト先の向かいのスーパー(笑)。やっぱりバンド活動には楽器をそろえたり、スタジオで練習したりとお金が必要だったので。社員さんから「何がほしいか明確だと頑張れる」と言われ、実際、2カ月に1回はエフェクターを買うくらい頑張れました。
HAYATO 友人が働いていたホームセンターでレジ打ちを始めました。時給が高かったのがうれしいところ…ですが、土日は朝7時から出勤しなければならなかったので3カ月くらいで辞めちゃって(苦笑)。
SHUN 僕は大学生のころ、友人が働いていた居酒屋で取りあえずバイトを始めました。当時はバンドを組もうと思っていたものの、メンバーが見つからず…。結局バイト先の友人7人でバンドを結成し、バイト代を持ち寄って機材や活動費を賄っていました。ちなみに、僕は札幌出身なので次のバイト先はアルキタで見つけましたよ。
―バイトとバンド活動はどうバランスを取っていましたか?
HAYATO それが一番しんどい課題でした。バンド活動のためにバイトをしていたけれど、どちらかに比重を置き過ぎると生活と音楽のどちらかが犠牲になるという…。
WATARU 確かにそうだったな。遠征で東京に行った時、うまくタイムスケジュールが組めた時は夜7時くらいに帰ってきて、そこからバイトに出掛けるなんて日もあったかな。

HAYATOさん

―思い出深いバイト先は?
SHUN 映画館です。僕、映画はあまり好きじゃなかったんですが、大画面と大音響、そして感動を共有する「場」があることの大切さを知りました。僕らのライブにしても、音だけではなく演出や空間作りが重要だと思うようになったきっかけの一つですね。
HAYATO コンサートスタッフですね。派遣の単発バイトだったのですが、機材をちょっと運んだだけで、後はほぼ待機。あれは何だったんだろう…という意味で印象的(笑)。
HIROSHI まあ、でも、今、僕らのライブでバイトさんが舞台を作ってくれているというのも感慨深いよね。
WATARU 僕はリサイクルショップが楽しかったです。バンドをしているということもあって楽器コーナーを担当させてもらい、ほこりの被ったギターを奇麗にしたり、レア物の説明をしっかりと書いたりしたところ、マジで飛ぶように売れ始めました。ジャンク品コーナーとかも、見ているだけで面白かったですね。

動画サイトではなく、「現場」でしか積めない経験を

SHUNさん

―バイトの経験が生きていることって?
HIROSHI イタリアンレストランでホールのバイトをしていた時のこと。そのお店はコースが主体で、ワインとのペアリングも覚えなければならない本格派。食事や飲み物を出すタイミングも細やかに見計らいながら、いかに楽しんでもらうかを大切にしていました。その感覚はライブでも同じです。来てくれたお客さんに喜んで帰ってもらうために、何をすべきかという根本を教えてくれた気がします。
―若い世代にメッセージを!
SHUN バイトは年齢や性別がバラバラのメンバーで一つのことをやり遂げる貴重な経験を積めると思います。その中で人格や価値観が形成されることもあるので、若いうちにバイトをするのは良いこと!
HIROSHI 例えば、料理にしても、今は動画サイトで何でも知ることができる時代。けれど、「現場」でその道のプロに触れると、思わぬ発見や学びがあります。コロナ禍でライブができない時、自分の世界を広げるためにもバイトをしようかな…と思ったくらいですから、素晴らしい経験になると思いますよ!

FIVE NEW OLDの思い出バイト

HIROSHIさん/スーパー
本来は品出しの募集でしたが、僕が細身なので「荷物を持てないね」とレジ打ちの担当になりました(苦笑)。
SHUNさん/映画館
チケットのもぎりや清掃、映写機スタッフとの連携など、業務の幅が広く、覚えることも多かったですね。
HAYATOさん/コンサートスタッフ
八代亜紀さんのコンサートでバイトをしました。最後に楽屋にあいさつに行った時、「ホンモノだ!」と感動!
WATARUさん/リサイクルショップ
楽器のレア物は価格付けが難しく、中には「こんなにレアなものがこんなに安いの?」と驚く商品も。

プロフィール

FIVE NEW OLD
バンドコンセプトは「ONE MORE DRIP」(日常にアロマオイルの様な彩りを)。バイリンガルヴォーカリスト・HIROSHIの歌唱力とライブパフォーマンスを筆頭に、80’sやオルタナティブロックから影響を受けた精度の高いサウンドメイクで幅広い層から支持を得ているロックバンド。新曲「KissMe, Winter」は「2023さっぽろホワイトイルミネーション」のコラボレートミュージック。
オフィシャルサイト:https://fivenewold.com/

インフォメーション

●最新リリース情報
New Digital Single
「Kiss Me, Winter」

今の時代、日々のトーンがなくなり、代わり映えしない日常を暮らしていると思う人も多いはず。そんな時、季節を切り取るウィンターソングとして自分のストーリーを感じさせる1曲に仕上げました。イルミネーションの光に照らされる札幌の方々にもぜひ聞いてほしいと思っています。(HIROSHI)

バイトがあって今がある

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