Yup’inさんはこの4月にメジャーデビューを果たしたばかり。ライブ会場で自身のラジオ番組のリスナーから声を掛けられたり、ファン同士がオフ会を開いていることを知ったりすることで、「ようやく応援してくれる人がこんなにいるんだって実感するようになりました」と笑う。
最新作の『Take Me Away』については、〝自分の人生は自分の手でつかみ取れ〟というメッセージを込めたとか。一方、3曲目に収録された『Believe in yourself』には独りよがりでは誰もついてきてくれないという危うさに触れている。「実はコールセンターでバイトをしている時に思ったことが歌詞につながったんです。周りのサポートがあるから人は生きていけるんだって。謙虚な気持ちを忘れてはいけないんだって」
最後にYup’inさんは、読者に向けてメッセージを送ってくれた。バイトのメリットは友だちの輪が広がることだと切り出したが、その言葉の根底には常に高みを目指し続ける彼女らしい考え方が横たわっていた。
「私、友だちのタイプが偏りすぎることは良くないと思うんです。例えば自分の意見に賛同してくれる仲間に囲まれているのは居心地が良い反面、成長の余地が少ない気がします。バイト先には趣味や性格の合わない人がいるケースもあるけれど、そんな時にどう向き合っていくか考えることが大切。社会に出ると人付き合いはどうしても増えていくから、若いうちに自分も相手も気分良く同じ時間を過ごせるような術を学べるのがバイトなんじゃないかなって感じます」
1994年生まれ東京出身。両親の影響で幼少時代から音楽に触れ、17歳でアーティストの道を志して渋谷でライブ活動をスタート。2013年9月に配信リリースしたデジタルシングル「No matter what I say」はiTunes StoreのR&Bチャートで初登場13位を獲得。アーティスト名の“Yup”にはスラングで“YES”という意味と“高飛車で生意気”という2つの意味が込められている。2017年4月26日にリリースした北海道限定シングル「Take Me Away」でメジャーデビュー。
公式サイト http://avex.jp/yupin/