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2017年6月5日 公開

シンガーソングライター Yup’in(ヤピン)さん

居心地の良い仲間も大切。
だけど、バイトで色んな人と向き合ったほうが、
成長出来るんじゃないかな。

シンガーソングライター Yup’in(ヤピン)さん
取材協力/OYOYO まち×アートセンター さっぽろ(札幌市中央区南1条西6丁目 第2三谷ビル 6F)
次世代アーティストとして頭角を現し、飾らない言葉をパワフルに歌い上げる姿が多くの共感を呼んでいるYup’in(ヤピン)さん。
活動の場を広げるために打ち込んだというアルバイト経験についてインタビュー。

バイトの休憩中に思いついた歌詞をメモ!

Yup’inさんは東京都の出身。けれど、札幌のラジオ局で自身の冠番組を担当していることもあり、北海道を第二の故郷と呼ぶほどこの大地への愛着が深い。先のメジャーデビューシングル『Take Me Away』も北海道限定盤としてリリースした。
両親の音楽活動に影響を受け、幼いころからピアノやバンド楽器に触れて育ったYup’inさん。「幼稚園の卒園アルバムには、すでに歌手になりたいって書いていました」とシンガーソングライターを夢見た原点を振り返る。6歳のころにはダンスを始め、歌だけでなく体を使って情熱を伝えるという表現手法も磨いていった。
「高校の部活はダンス部だったので、衣装代を稼ぐためにハンバーガーショップでバイトを始めました。なぜならハンバーガーが大好きだから(笑)。色んなチェーンを候補として考えた結果、価格は高めだけどヘルシーな商品が多い私好みのお店を選びました。バイトスタッフは100円でハンバーガーを食べられるのもうれしかったな」
当時、Yup’inさんは周りの友人が大学や専門学校に次々と進路を定める中、自分の道を模索していた。週に3日ほどはバイトをしながら、ストリートで仲間とダンスを披露したり、リリックを書き溜めたり。そして、17歳のころに渋谷のクラブでマイクを握った経験をきっかけに、シンガーソングライターとして未来を切り開くことを決めた。
「バイト中にふと思い浮かんだ歌詞を休憩の時に急いでメモすることもありました。オリジナル曲を作るゾって思いが強く、メロディーにのりやすい作詞を心掛けていたつもり。といっても、言葉に紡いでいたのは当時の幼い感情や葛藤。今読み返すとかなり恥ずかしい…(苦笑)」
ハンバーガーショップでは2年ほど働き、バイト仲間は歌手になる夢を積極的に応援してくれていたとか。今でも都内でライブを開く際には元同僚が遊びに来てくれると表情を緩めた。

バイト代を貯めて、MVを自主制作!

Yup’inさんは高校卒業後もバイトをしながら音楽活動を続けた。カラオケ店の夜勤や派遣の工場作業など選んだ仕事はさまざま。かつてのバイト仲間には、彼女と同じように音楽でデビューするために頑張っている人もいたと話す。当時は、ライブハウスのノルマを課せられることもあったため、バイト代はコツコツ貯金していたそうだ。
「18歳でMVを自作した時は、トラッキングやレコーディングの料金にバイト代をつぎ込みました。カメラマンやバックダンサーはストリートダンス時代の仲間が協力してくれて、4本分のビデオ撮影を1本分の料金におまけしてくれたり、果てはダンスはタダで良いと言ってもらったり。だけど、ダンサーとして食べていくという夢を知っているからこそ、少しでも貢献したいと思ってギャラは支払いました」
この渾身のMVが「力強い」「カッコイイ」と同世代の評価を集め、Yup’inさんは音楽好きの間で徐々にその名を広めていった。2013年には完全自主制作のデジタルシングルをリリース。注目度はさらに高まったものの、まだまだ音楽だけで生計を立てることは難しく、活動の場をより広げるためにもバイトは欠かせなかったと話す。
「思い出深いバイト先はコールセンター。商材をご案内する発信業務だったんですが、自分の時間を割いてまでお話を聞いてくれる人がいらっしゃることにビックリ&感謝感謝。私も〝この人、頼りないな〟と不安に思われないように、商材のことをよく勉強しました。自信を持ってメッセージを届けると、相手にも思いが伝わる。そんな歌手としても大事な心掛けに気付かされた職場です」

歌詞にもつながった、コールセンターの経験

Yup’inさんはこの4月にメジャーデビューを果たしたばかり。ライブ会場で自身のラジオ番組のリスナーから声を掛けられたり、ファン同士がオフ会を開いていることを知ったりすることで、「ようやく応援してくれる人がこんなにいるんだって実感するようになりました」と笑う。
最新作の『Take Me Away』については、〝自分の人生は自分の手でつかみ取れ〟というメッセージを込めたとか。一方、3曲目に収録された『Believe in yourself』には独りよがりでは誰もついてきてくれないという危うさに触れている。「実はコールセンターでバイトをしている時に思ったことが歌詞につながったんです。周りのサポートがあるから人は生きていけるんだって。謙虚な気持ちを忘れてはいけないんだって」
最後にYup’inさんは、読者に向けてメッセージを送ってくれた。バイトのメリットは友だちの輪が広がることだと切り出したが、その言葉の根底には常に高みを目指し続ける彼女らしい考え方が横たわっていた。
「私、友だちのタイプが偏りすぎることは良くないと思うんです。例えば自分の意見に賛同してくれる仲間に囲まれているのは居心地が良い反面、成長の余地が少ない気がします。バイト先には趣味や性格の合わない人がいるケースもあるけれど、そんな時にどう向き合っていくか考えることが大切。社会に出ると人付き合いはどうしても増えていくから、若いうちに自分も相手も気分良く同じ時間を過ごせるような術を学べるのがバイトなんじゃないかなって感じます」

★Yup’inさんの思い出バイト★

ハンバーガーショップ
主にレジを担当しました。酔ったお客さんが叫びながら来店してきた時は思わず調理場に逃げました(笑)。
カラオケ店
同年代の若いバイトスタッフが多く、和気あいあいと働けました。
コールセンター
私の音楽活動を応援してくれていたので、シフトの融通を利かせてくれたのが本当に有り難かったです。

<プロフィール>
Yup’in

1994年生まれ東京出身。両親の影響で幼少時代から音楽に触れ、17歳でアーティストの道を志して渋谷でライブ活動をスタート。2013年9月に配信リリースしたデジタルシングル「No matter what I say」はiTunes StoreのR&Bチャートで初登場13位を獲得。アーティスト名の“Yup”にはスラングで“YES”という意味と“高飛車で生意気”という2つの意味が込められている。2017年4月26日にリリースした北海道限定シングル「Take Me Away」でメジャーデビュー。
公式サイト 
http://avex.jp/yupin/

<インフォメーション>

●最新リリース情報
「Take Me Away」
RZCD-86349 1,080円(税込)

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