地域と人をつなぐ物流拠点として江別に根付いた企業になりたい【北海道ロジサービス株式会社／宮崎さん】

「江別は自然がすぐそばにあるところが魅力ですよね」と北海道ロジサービス株式会社で人財管理グループのグループ長を務める宮崎航さん。「生まれも江別で、高校も江別高校で、新校舎の第一号卒業生なんです。2年間過ごした古い校舎のほうが思い出があってよかったですね」。当時好きだった女の子に誘われて演劇部に入ったことを、ざっくばらんに話してくれて江別トークも盛り上がりました。東野幌町にあり、道内100店舗以上のコープさっぽろと宅配トドックの物流拠点になるのが北海道ロジサービス。商品の約6割が江別センターを経由し、宅配商品に至っては100%がここを通過しています。小売に関しては物流のコントロールによって事業収益に直結するという部分があるのだそうです。「我々としてはそれをコントロールできるか、価値あるロジスティックスを提供できるかというところに主眼を置いていますね」。物流センターは工業地帯にあることが多いのですが、北海道ロジサービスは住宅街の近くにセンターを構えています。だからこそ、江別にとって必要とされる企業になりたいと考えています。

現在も北海道ロジサービスには約1900名が在籍する中、おおよそ1300名が江別在住です。これは市の人口の1.1%にも相当します。更に地域の雇用創出にも貢献するために、宮崎さんが提案し江別市で働きたい人と働いてほしい企業をつなぐ試みとして江別の企業10〜15社が参加する『お仕事探しフェア』を開催することとなりました。お仕事探しフェアは気軽に参加でき、仕事内容や時給の説明、プロモーションビデオの上映などにより企業の雰囲気を知ってもらい、応募のハードルが下がる場にしたいと考えています。北海道ロジサービスでも商品の受け入れや仕分けを行うスタッフを募集します。力仕事は大変そうと思わず聞くと「取り扱うのは食品や日用雑貨なので、女性も6割を占めていて、70代の方も働いていますよ」と教育用の動画を作成したり、作業をマニュアル化するなど仕組みが確立した中で安心して働いている人が多いと教えてくれました。担当者から直接話しを聞けると情報だけでなく雰囲気も感じ取れるのがいいですよね。

曜日固定シフト・希望休など、生活に寄り添った働き方を実現するためにも、働ける曜日や時間などを正直に伝えてもらえれば、最初に合う部署を考えられるので面接ではぜひ言ってくださいとのこと。人手が足りない時は、単発バイトを活用し対応しています。更に、パート・アルバイトからも改善提案を募る「気づきメモ」制度があり、上長がすべて目を通し、できることから改善し自分の意見がカタチになる仕組みもあります。宮崎さんはこれまで多くの人の入社を見届けてきました。採用した方が新しい環境になじみ輝き始める瞬間があるのだそう。「その輝きに立ち会えるのが一番の喜びですね」と話してくれました。

文・取材：三ツ井 瑞江／写真：岩崎晃和