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2018年7月30日 公開

Chapter.29 「この1本」でお客様を幸せに!ソムリエ

Chapter.29 「この1本」でお客様を幸せに!ソムリエ

取材協力/株式会社APR

ソムリエのシゴトって?

ブドウ作りから醸造、熟成…ボトルの中にドラマが詰まったお酒・ワイン。ソムリエとはそのドラマの伝道師であり、料理や場面に合った最良の1本を選ぶ接客サービスのプロなのです!
飲食店でワインを飲む時、好みや予算、料理との相性に合わせて、数多くのラインアップからワイン選びのアドバイスをしてくれるのがソムリエです。華やかで洗練された職業として、あこがれを抱く人も多いでしょう。ソムリエになるには、日本ソムリエ協会が年に一度行う「ソムリエ呼称資格認定試験」の合格が必須。筆記試験では各産地の歴史や特徴、実技ではきき酒やサービスの能力が問われる難関ですが、合格すればワインの現場でプロと認められる証となります。ホテルや高級レストランで富裕層にサービスをする格式張ったシゴト…というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、それはシゴトの一部。あくまでワインを通してあらゆるお客をもてなすのがソムリエの役割なので、まずはフード業界で接客サービスの修業を積むのが第一歩です。
収入・待遇
ソムリエはフード業界で働く人が個人で持つ資格なので、会社からの要請で取得した場合以外は、合格後すぐ優遇につながる保証はありません。が、ホテルやレストランなどで資格保持者を募集することも多く、その場合は初めから優遇が期待できます。経営者となって高収入を得る人もいます。

勤務時間
飲食店の社員なら営業時間に合わせた勤務形態となりますが、クリスマスやパーティーシーズンなど繁忙期には残業も。午後から深夜にかけての勤務が大半ですが、仕入れを任される場合は、海外への買い付けや試飲会など、不規則となる日もあるでしょう。

ソムリエになるには

STEP 1

学ぶ
高校
専門学校
社会人スクール

STEP 2

就職
ホテル
レストラン
など

STEP 3

ソムリエ呼称資格認定試験合格
受講資格は「ワインおよびアルコール飲料を提供する飲食サービス業に3年以上従事」で得られる。正社員以外の従事を経験年数に加算する場合は勤務時間に条件が生じる(詳細は日本ソムリエ協会HP参照)。

こんなにある!ソムリエの現場

Scene.1 レストラン
フレンチやイタリアンの高級レストランでは、ソムリエ=接客サービスの顔ともいえる重要な存在。大手になると支配人の下にシェフソムリエ(ソムリエ長)、その下に複数のソムリエがいる場合も。本格的なフレンチなど一流店で修業を積みたいなら、東京が中心となるだろう。
Scene.2 ホテル
豊富なワインの知識と接客経験が得られるホテルは、ソムリエを目指す人には絶好の修業の場。ウエイターやバーテンダーを経て資格を取る人も多い。経験を積むとレストラン部門のシェフソムリエに昇格するなど、活躍の場が広がる。
Scene.3 その他の飲食店
多様化するフード業界では、ソムリエが活躍する和食店や創作料理店などもあり、店の料理に合ったワイン選びの腕が求められる。ワインを中心に日本酒や焼酎をそろえるバーも多く、仕入れ全般を任されることも。きき酒師や焼酎アドバイザーの資格を併せて持つ人もいる。
Scene.4 飲食店経営
経験を積んでワイン主体の飲食店を経営。シェフやホールスタッフを雇い経営者として手腕を発揮する人、小さなバーで自ら接客にあたる人などさまざまで、理想のサービスの形が実現できる。
Scene.5 製造・販売会社など
ワイン製造会社、ワインの輸入・販売業者のほか、ブライダル専門レストランで活躍するソムリエも。ワインスクールの講師、研究を進めて評論家や執筆家として活躍する道もある。

就職&将来性

まずはアルコールを扱う飲食店に入り、3年以上接客サービスを経験しながら、ワインについて積極的に学ぶことが先決。ただしソムリエの試験内容は幅広く、現場経験だけで補えるものではないため、試験前は効率良く独学するか、試験対策のスクールに通う人も多い。

ソムリエの数は年々増えており、資格だけでは一歩上にいけない。「一流ホテルスタッフに」「将来は店を経営」など自分の目標に沿った職場で腕を磨くことが大切だ。求人誌やインターネット等でも「ソムリエ」の求人を見つけることができる。

どんな人が向いてる?

ワインと同じくらいにお客と向き合える人。ベテランはお客の来店時から「1杯目に頼むものは?」「今日は記念日?」などさりげなく観察してワイン選びに役立てるという。

ワインは飲み手にツウが多いため、その人達を満足させられる知識が不可欠。古今東西、膨大な数のワインを前に、考古学者や化学者のような探求精神が必要かも。
資格はいろいろあるけれど
日本独自の資格であるワインアドバイザー、シニアワインアドバイザーの有資格者は世界的にはソムリエとして従事していることから、2016年11月から呼称申請手続によりそれぞれソムリエ、シニアソムリエと認定されることとなった。
ワインは飲んでナンボ!?
“濡れた犬”“かびたコルク”…など独特の香りの表現や産地の多さでワインを「難しい」と感じる人は多い。でも「勉強して飲もうとするから難しい。飲んでおいしいから勉強してみよう!と思えば楽しい」とはあるソムリエの言葉。う〜ん、確かに。

アルキタ・オシゴト辞典
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