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バイトがあって今がある 森崎博之さん

2023年2月20日 公開

チームナックスが誕生したのは、アルバイトのお陰かも!?

テレビやラジオ、CM、舞台などで幅広く活躍し、北海道の農業を応援していることでも知られる森崎博之さん。演劇との出会いからバイトの思い出、農業に寄せる思いまで、たっぷりと語ってもらった。

恋には敗れるも、その後の人生を決めた演劇との出会い。

「あの時の一目惚れがなければ、僕は今この場にはいなかったですね!」と、豪快に笑う森崎博之さん。最近は北海道の一次産業を応援する姿をテレビなどで目にすることが多いが、学生時代から演劇に打ち込み、今や全国区の人気を誇る演劇ユニット、チームナックスのリーダーを務めるバリバリの舞台人でもある。
「演劇と出会ったのは、北海学園大学で過ごした学生時代です。高校で部活動ができなかった分、何かに思いっきり打ち込みたいと考えていて、どのサークルに入ろうかと下調べをするなかで演劇研究会のことを知りました。実は、当時の部長が『ミス小樽』で、僕は、彼女に一目惚れしましてね(笑)。部員が少なく、〝愛好会〟に格下げになりそうだという情報を聞くと、新入生を16人引き連れて演劇研究会に入部したんです」
たくさんの仲間を誘い入れた手前、自ら率先して演劇に打ち込んだという森崎さん。残念ながらミス小樽との恋が実ることはなかったが、演劇研究会にはその後、現在のナックスメンバーである安田顕、佐藤重幸(現・戸次重幸)、大泉洋、音尾琢真の4人が相次いで入部する。
チームナックスが誕生したのは森崎さん自身の卒業公演がきっかけ。
「僕と安田の卒業が近づき、仲の良かったメンバーで最後になにかやろうと立ち上げたのがチームナックスです。誰も知らないユニットなのに『解散公演!』と銘打って。公演後は実際に解散しているんですが、数年後に再結成。それから50(歳)になるまで続けるとは思いませんでしたが(笑)」
そもそも、この5人が同時期に演劇研究会に在籍したのは、奇跡的な偶然が重なったからだそう。
「僕が2度留年し、6年間大学に通ったことで、2年間浪人をした大泉と5歳下で現役入学した音尾と同じ時期を過ごすことができたんです。じゃあなぜ2度も留年したかと言えば…そう、バイトに明け暮れていたから!バイトをしていなければ大泉たちに出会うこともなく、ナックスも結成していなかったでしょう(笑)」

立派に成長した教え子が、仕事のオファーを!

演劇の稽古が毎日のようにあったので、アルバイトはできるだけ効率よく稼げることを重視したという森崎さん。コンビニや飲食店、教材販売など、さまざまな種類を経験したが、なかでも印象に残っているのが塾講師のアルバイトだ。
「他のバイトよりも高時給だったのが、塾講師を始めたきっかけ。中学生の英語と数学を担当してました。掛け持ちしていたバイトとの時給を合わせると、一日でそれなりの金額を稼ぐことができ、空いた時間を作っては稽古に向かう日々でした」
アルバイト経験から培ったものは、相手の立場や気持ちを理解する力。現在のように人前に出る職業では、周囲から〝良く思われる〟ことが欠かせない。そのために相手が求めるものを察し、臨機応変に対応する大切さを、携わった仕事から学んだと言う。
「実は僕が担当していた生徒たちは優秀で、今では皆立派な職業に就いています。ある時、僕が道庁からお仕事をいただいて現場に行ってみると『森崎先生!』と声を掛けてきた人がいて、それが当時の教え子。わざわざ僕を指名してオファーしてくれたんです。これには感動しちゃって!」
高校3年までは教員志望だったこともあり、人にものを教えたり、何かを伝えたりすることが得意なタイプ。このごろは北海道の農業について、全国各地で講演も行っている。
「北海道の農業の素晴らしさや、農家さんはとにかく格好良い存在なのだということを皆さんにお伝えしています。農家さんたちはおてんとう様という味方であり、また強大な敵であるものと対峙しながら、消費者に喜んでもらうにはどうしたら良いかを常に考えている。僕はそんな農家さんたちにエールを送る応援団長だと思っていて、戦いに挑む彼らを鼓舞すると共に感謝を届けています。将来の夢を聞かれた時に、農家になりたいという子どもを増やすことが、僕の目標のひとつです」

料理やイリュージョンも。日本一愉快な農業ショーをお届けしたい。

そんな森崎さんが出演し、3月18〜19日の2日間で上演されるのが、その名も「AGRIman SHOW(アグリマンショー)」という舞台だ。
「僕はこれまで番組を通じて700の農家さんに会ってきました。そこで触れたハートフルな物語をドラマ化して、人生初の一人芝居でお送りするのが、今回の舞台です。農業をテーマにした3つの物語で構成し、途中の転換も自分自身で行う予定。そこには歌、料理、イリュージョンなどを詰め込み、お客さんの心をわしづかみにする、日本一愉快な農業ショーをお見せしたいと考えています」
ちなみに今回の舞台はチームナックスのソロプロジェクト「5D2 ‐FIVE DIMENSIONS II‐」として行われるもので、メンバー5人それぞれが表現したい世界を形にしていく。
「前回は、僕が王道のお芝居をする一方、他のメンバーは歌を歌ったり、ロックバンドをやったり、かなり振り切ったステージを作ってきました。だから今回は、一発目の僕が『農業ショー』という意外性のある作品で、続くメンバーにプレッシャーを掛けられたらと(笑)」
また、これまでたくさんの作品を手掛けてきた森崎さんだが、一度として観客を泣かせたいと考えたことはないという。しかし、今回は「ぜひ、泣かせたい!」と作品への思いを語る。
「泣かせたいと言っても悲しい別れなどではなく、人の生きざま。農家さんが土を背負って懸命に生きる―そんな姿に感動してもらえたらと思っています」

森崎博之さんの思い出バイト

塾講師
限られた時間で効率よく稼ぐため、2,500円という高時給に引かれて応募。数年後教え子からまさかの仕事オファー。
教材販売
家庭教師を利用する家庭向けの学習教材を販売。学生ながら社員顔負けの営業成績を残す。

プロフィール

森崎博之
1996年、北海学園大学演劇研究会出身の大泉・安田・戸次・音尾と共にチームナックスを結成、リーダーを務める。2008年、北海道の農業をあらゆる角度から取り上げ、食のあり方を見直す番組、HBC「森崎博之のあぐり王国北海道」(現「あぐり王国北海道NEXT」)がスタート。番組などで培った知識や経験を基に、北海道農業の素晴らしさや食育の大切さを伝える講演会を全国各地で行なっている。

インフォメーション

●公演情報
TEAM NACS
Solo Project
5D2 -FIVE DIMENSIONS II-
Hiroyuki Morisaki
AGRIman SHOW

振り返るといつも畑にあいつが立っていた。
アグリーマン森崎博之、堂々の舞台デビュー!
農業界震撼!食育舞台の独壇場!
AGRIman SHOW、いま開墾の時!

札幌公演
3/18(土)〜3/19(日)
カナモトホール
札幌市中央区北1条西1丁目
■チケット/全席指定 6,800円(税込)
https://www.teamnacs.com/stage.php?ex=5d2_01

バイトがあって今がある

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