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バイトがあって今がある シンガーソングライター MACOさん

2017年12月18日 公開

どんな時でも笑顔でいれば、気持ちが上向くし、強くなれるってバイトが教えてくれました。

シンガーソングライター MACOさん
撮影協力/NUTS CAFE TRIP (札幌市中央区北4条西2丁目 キタコートレードビル2F)
等身大の恋愛観を伸びやかな声で歌い上げ、10〜20代を中心に圧倒的な支持を集める、シンガーソングライターのMACO(マコ)さん。
上京前に経験したアルバイトの数々を、キュートな笑顔でたっぷりと教えてくれた。

学校とバイトの日は、帰宅後すぐにグッスリ!?

MACOさんの出身は北海道函館市。小さなころから歌が大好きで、両親も日本のポップスやフォークソング、洋楽までジャンルを問わず幅広く聴いていたという。音楽に囲まれて育ったという表現が実にしっくりくる環境だ。
「人前に立って歌を披露したのは中学時代の学祭が初めてのこと。他はバンドスタイルとかグループで出ていたんですが、私は一人でAIさんの曲を歌うことにしました。え?度胸がある?ステージに上がることに抵抗がないタイプなんです(笑)。でも、自分の歌声を多くの人に届けるのって、なんて楽しいんだろうと感じました」
とはいえ、当時はまだ歌手になろうと強く意識していなかったとか。高校に進学してからも学祭のステージで歌うことはあったが、本格的に音楽活動を始めたわけではない。空いた時間にはコンビニで初めてのバイトに挑戦した。
「近くに湯の川温泉があったからかな、周りの友人が旅館とかホテルでどんどん働き始めて、自分もバイトをやってみたいと思ったんです。高校生になったらケータイ料金やお洋服代、放課後に遊ぶためのお金は自分で稼がなきゃって意識もありましたね」
MACOさんは放課後と休日を活用し、週に3〜4回シフトに入っていた。「学校がある日は、バイトが終わって家に帰ったら疲れてすぐに寝ちゃってました」と笑う。職場のコンビニは封筒に入れられた給料を現金で手渡されるスタイルだったそう。高校生ながらその封筒の重みから、お金を稼ぐことの意味や労働への対価に考えを巡らせたと振り返る。

ダンボールいっぱいの野菜を刻んだ経験!

愛らしいルックスからは想像がつかないが、MACOさんは高校2年生のころ親友に誘われてラーメン店でバイトを始めた。まさか作っていたのかと興味本位で尋ねてみたところ、「麺をチャッ、チャッって湯切り…してはいませんでした(笑)」といたずらっぽく微笑んだ。
「基本的にはオーダーをお聞きしてラーメンを運ぶホールの仕事がメイン。でも、タマゴとか海苔とかトッピングは乗せていたんですよ。仕込みというほど大げさなものではないけれど、キャベツやネギもダンボールいっぱいに刻んでいました。おかげで、今は料理をする時の下ごしらえも上手なほうですね」
MACOさんが働いていたラーメン店は土・日・祝日ともなれば行列が出来るほどの人気店。店内が混み合うと焦ってしまい、水をこぼすといった単純ミスで叱られることも少なくなかったという。それでも親友が同じ職場にいるのは心強く、スタッフ同士で連携しながら忙しさを乗り越える感覚にも手応えがあった。結局、2年間にわたってバイトを続けたそうだ。
「高校を卒業してからは、函館のライブハウスで歌うようになりました。といっても、学祭のステージに立っていた時のように大好きな趣味の延長くらいな気持ち。東京に行って歌手になれるとは夢にも思っていなくて。あの当時は電器屋さんでレジ打ちのバイトをしながら、お給料はライブの衣装やメイク用品に使っていました」
MACOさんは独学で作詞や作曲を手掛けていたものの、良いも悪いも評価してくれる人は周りにいなかった。「コレで正しいのかが分からない状態で音楽活動を続けることはつらかったかな」とチラリと本音ものぞかせた。けれど、電器店の常連さんに顔を覚えてもらったり、レジ打ちのわずかな間に何気ない会話を交わしてもらったりしたことが、どこか心の支えにもなっていたと表情を緩める。

かつてのバイト仲間が、函館のサイン会に!

MACOさんはその後、化粧品会社で正社員として働き、デパートの売場に立つことに。研修ではアイシャドウや口紅、チークの色、スキンケア用品の名前から効用まで分厚いマニュアルを読んで頭に叩き込んだ。
「相変わらず自分の歌詞や曲が良いのかどうか分からないけれど、ライブハウスで歌うことはずっと続けていました。そして22歳のころ、たまたま音楽事務所の方の目に留まり、“東京で活動してみないか”とスカウトしていただけたんです。歌が仕事になるならと、一も二もなく上京を決めました。不安といえば東京の複雑な路線で電車を乗り継げるかなってことくらい(笑)」
本人は偶然と幸運が重なったと謙遜するが、圧倒的な歌唱力と若者の共感を呼ぶ歌詞が非凡だったのだろう。上京からわずか1年後にはメジャーデビューが決まった。その原動力は「家族のように自分を支えてくれたスタッフの存在があったから」と周囲への感謝の気持ちも決して忘れないところに、奥ゆかしく謙虚な人柄を感じさせる。
「そうそう、数年前に地元の函館でサイン会を開いた時、ラーメン店のバイト仲間が来てくれたんです。当時から歌が好きなことを知っていて、音楽活動も応援してくれていました。あれは本当にうれしかったなぁ」
最後にバイトの経験で今に役立っていることを尋ねると、「笑顔です」という答えが返ってきた。そのココロとは?
「ずっと接客のバイトだったので、たとえ先輩や上司に叱られることがあっても、口角だけは上げていようって決めてました。今は大好きな歌を仕事にしているけれど、時にはしんどいなって感じちゃうこともあります。そんな時、顔だけでも笑っていると表情に心がつられるようにして気持ちが上向きになるんです。笑顔で人は強くなれる。私はそう思います」

★MACOさんの思い出バイト★

コンビニ
高校1年生のころに挑戦した初バイト。給料が現金手渡しだったので、「自分でお金を稼いだ」と強く思えました。
ラーメン店
バイト先は函館の中でも人気店。忙しくて大変だったけれど、アットホームな職場環境に助けられました。
電器店
レジ打ち専門のポジションだったので、慣れてきたらタタタターンと素早くキーを打てるようになりました(笑)。

<プロフィール>
MACO

北海道函館市出身。子どものころから両親の影響で音楽に触れ、17歳から作詞作曲をスタート。2013年、YouTubeに投稿したテイラー・スウィフトの名曲『私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない』の日本語カバーは、公開半年で再生回数1千万回を超え、注目の歌手に。2014年にはミニアルバム『23』でメジャーデビュー。2015年には1stシングル『LOVE』を、同年は初のオリジナルアルバム『FIRST KISS』をリリース。この11月15日に待望の3rdアルバム『メトロノーム』をリリース。
公式サイト

<インフォメーション>

●最新リリース情報
「メトロノーム」
■初回限定盤[CD+DVD]
UICV-9266 4,212円(税込)
■通常盤[CD]
UICV-1091 3,024円(税込)
●ライブ情報
「MACO メトロノームツアー 2018」
2018年3月10日(土)
札幌市教育文化会館大ホール
開場/17:00 開演/18:00
お問い合わせ/マウントアライブ
TEL. 011-623-5555(平日11:00〜18:00)

サイン入りチェキプレゼント

MACOさん直筆サイン入りチェキを2名様にプレゼントします。

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バイトがあって今がある

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バイト先の人たちがMVに出演してくれたほど、良い出会いばかりだった。