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2018年4月16日 公開

シンガーソングライター/大森洋平さん

頑張っていれば、
必ず誰かが見てくれる。

シンガーソングライター/大森洋平さん
ギター一本を抱え全国を旅して歌う、シンガーソングライターの大森洋平さん。
10代でメジャーデビューを果たし、現在はフリーの「唄うたい」を称する彼に音楽人生とアルバイト観を尋ねた。

そろそろ高いギターを
手に入れたいと、
お土産屋さんで初バイト!

銀髪のヘアスタイルに細身のダメージジーンズ、そして相手を射抜くような眼光。大森洋平さんを一目見た時、ロックシンガーのような切れ味鋭いオーラを感じた。

けれど、インタビューが始まると表情はみるみる柔らかくなり、やさしい笑顔からは人間臭い温かみが手に取るように伝わってくる。「北海道は何度も訪れてますが、この大地で暮らしてるからか懐が広い人が多いですよね。関係ないんですけど、俺、イクラが好きだから必ず食べるんです(笑)」とジョークを交えて北海道トークを披露してくれた。

大森さんの出身は石川県金沢市。父がイベンターという職業柄、音楽がいつもそばにある環境で育った。ジャズやR&B、ロック、レゲエなどさまざまなジャンルに触れ、物心が付いたころには歌うことが自身にとってはごくごく自然な行為になっていたという。

「母も踊りや音楽が大好きなタイプ。ウチの家族ってそれぞれが好きなことを楽しめば良いという個人主義っぽい感じでしたが、音楽の話題が持ち上がる時だけは心が一つになったような気がしましたね。イヤイヤ、冗談じゃなくて、へんてこな家庭だったんですよ(笑)」

そんな大森さんが本格的に人前で歌い始めたのは中学2年生のころ。バンドを組み、ヴォーカルとしてライブハウスのステージに立っていたというから実に早熟だ。当時はまだギターを弾けず、コードも分からなかったが、「アカペラで曲作りにも励んでいたんですよね」と懐かしそうに笑う。

「高校に上がってもバンド活動は続けました。で、バンド仲間とそろそろ高いギターが欲しいよねって話になって、一緒にバイトを始めたんです。求人誌から夏休みの短期募集を探して、兼六園という観光地のお土産屋さんで働くことにしました」

給料の代わりに、
コンサート鑑賞!

大森さんは、夏休みの2カ月間を使ってお土産店でビッチリ働いた。商品を包んだり、掃除をしたり、自販機のジュースを補充するなどすべてが初めての労働経験。苦労はなかったのだろうか。

「う〜ん、俺は接客が苦手というか向いてないんだなって身にしみて分かりました。ソフトクリームを作るのも自分の担当だったんですが、小さい子どもが買いに来たら、独断と偏見で思わずもう一巻き、さらに一巻き…って盛り盛りにしちゃって(笑)。店長によく叱られました」

当時は日本経済が絶好調の時期で、バイトの時給も高かったのだとか。2カ月後には高校生にとっての大金を手にし、念願のギターもゲットした。相棒だった友人は15万円ほどのレスポールギターをゲットしたというから驚くばかり。

「実は、本格的なバイト経験ってこのお土産屋さんくらいですが、高校生のころに父の仕事を1日だけ手伝ったことならあります。コンサートホールの設営とか準備で、父が“給料を出せない代わりにライブは見せてやるから”って(笑)。ただ、出演するのが『サザンオールスターズ』だったから、働いた価値は十分にあったと思います」

大森さんはバンド活動を高校卒業の直前まで続けた。バンド仲間が大学進学の道を選んだことから、シンガーソングライターとしてソロ活動に踏み切ったそうだ。直後、浜松の「Japan Open'95」というコンテストに出場するや、グランプリを獲得。高校卒業の翌年にはシングル『彼女』をリリースし、順風満帆にメジャーデビューを果たした。

九州のラーメン店で
3日間の限定バイト!?

19歳でデビューした大森さんは、「上手くいくって思い込みはあったけど、何がなんだか分からないまま歌っていました」とかつての自分を振り返る。楽曲を作り歌うこと以外はすべてお膳立てしてもらえる環境だったが、優秀なアーティストが次々と登場する一方、自らは思っていた結果を出せずに焦りを感じてきた。

「26歳くらいからこのままじゃダメだってボンヤリ考えるようになりました。『グライダー』や『キリン』という俺の中で大事な曲も書けてはいたんだけど、何をするにも自信がなくなってきて…。心から歌うこと、心で感じたままの楽曲を作ることをもう一度ゼロから始めなければと思ったんです」

デビューから10年の節目。大森さんはそのタイミングでフリーとして活動することを決めた。自身は「開き直った」とあっけらかんと笑うが、CDのプレスからライブハウスとのブッキング、フライヤー作りまで、すべてを一人で担うのは苦労が伴ったことだろう。

「旅に出て歌うことを始めてから、各地の人とよく触れ合うようになったんです。建築家やデザイナー、心を込めて仕事と向き合ってる方々と酒を酌み交わすのが楽しみの一つになりました。そうそう、九州ではあるラーメン屋さんに“お前は音楽しか知らないんだから働いたほうが良い”と言われて3日間お店を手伝わされたなぁ(笑)。コレもバイト経験に数えられますか?」

大森さんは、その九州でひょんな「再会」を果たした。若いころに彼の楽曲に励まされたという福岡の銀行員が年を重ねて出世し、CMのタイアップソングに「大森洋平を起用しよう」と提案したのだ。それが、ニューアルバムにも収録されている『光になりたい』。

「あきらめずに続けていると、良い出会いや幸運が転がり込んでくるものなんです。俺はバイト経験が少ないから大きなことは言えないけれど、頑張っていれば必ず誰かがどこかで見てくれてると思ってほしいです」

大森洋平さんの思い出バイト

お土産店
ギターが欲しくて始めたバイト。商品を包んだり、自販機のジュースを補充したり、ソフトクリームを作ってました。
ホール設営
イベンターの父の仕事を1日だけ手伝いました。給料は出せないと言われた代わりに、タダでライブを観られたのはラッキー!

プロフィール

大森洋平
1976年石川県金沢市出身。高校時代にバンドを結成し、数々のコンテストに出場。1995年にソロ活動を始め、翌年9月にシングル「彼女」でソニーレコードよりデビュー。2004年10月発表の『グライダー』は、映画『1リットルの涙』の挿入歌に起用された。2013年、「ふくおかフィナンシャルグループ」のイメージソングに『光になりたい』が採用され、2014年も『あなたを連れていく』が引き続きイメージソングに。ワンマン、イベントなどライブ活動を中心に、全国で歌い続けている。
公式サイト⇒http://www.yohei-ohmori.com/

インフォメーション

最新リリース情報
「強烈なハッピーエンド」
KMY-016/3,240円(税込)
ライブ情報
大森洋平TOUR 2018
「強烈なハッピーエンド」
5/11(金) 札幌 Crazy Monkey
開場/18:30 開演/19:00
チケット/4,500円(税込)ドリンク代別
お問い合わせ/マウントアライブ
TEL.011-623-5555

サイン入りチェキプレゼント

大森さん直筆サイン入りチェキを2名様にプレゼントします。
プレゼントの応募は締め切りました

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