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バイトがあって今がある お笑いコンビ ますだおかだ

2019年3月4日 公開

向き不向きが分かって、お金までもらえるバイトって最高!

お笑いコンビ ますだおかだ
写真左から岡田圭右さん、増田英彦さん
正統派漫才を武器に、数々のお笑いコンテストで賞を獲得し、今ではベテランの域に達したお笑いコンビ「ますだおかだ」。
そんなお二人の若かりし頃のアルバイトエピソードを直撃!

プロレスの写真で、お小遣い稼ぎ!?

―お笑いに興味を持ったのはいつ頃ですか?
増田(敬称略・以下同) 小学生のころです。大阪で吉本新喜劇なんかを見て育ちましたし、当時は漫才ブームの真っ只中。野球選手にあこがれるのと同じように、漫才師がカッコ良い職業に映りました。小学校の卒業文集に書いたのも「漫才師になりたい」ですね。
岡田 僕も子どものころからお笑い番組を観るのは好きでした。ただ、相方にこの世界に誘われるまでは、人を笑かしたいとか、舞台に立ちたいとまでは思ってなかったですね。
―初めてのバイト経験は?
増田 コレはバイトと言えるのかな…確か中学生のころ、親戚のおっちゃんの八百屋さんで年末の繁忙期に配達を手伝ったのが最初かな。お駄賃みたいな感じで、働いた分の対価は一応もらってたと思います。
岡田 自分は高校生の夏休み。原付きの免許を取ったから、今度は原チャリを買おうと思って倉庫の仕分けの短期バイトを始めました。山のようなレコードの中から、注文に添って商品を集めて配送しやすいようにまとめる仕事です。大阪の夏はとにかく暑いですから、汗ダクになって働いてたことを覚えています。
増田 高校生のころといえば、プロレスの写真を売って稼いでたこともあります。
岡田 どういうこと?
増田 当時、プロレス系の週刊誌に「写真売ります」みたいなコーナーがあったんですよ。で、自分が観戦した試合会場で撮った写真を出してみたら、意外にもメチャクチャ需要があって。月に10万円以上稼いだこともありました。それを元手にまた試合を観に行ったり、カメラのレンズを買ったり。僕、親から小遣いをもらう必要なかったし。
岡田 イヤ、そんなレアな経験じゃなくて、もっとベタなバイトを紹介しなさいよ(笑)。

ついつい長くなるベルボーイの説明。

―思い出深いバイト先は?
増田 大学時代の写真屋さん。当時はフィルムカメラですから、現像した写真とネガ(写真フィルム)の数が合っているか一枚一枚チェックするんですよね。で、毎週月曜日に現像を出しにくるおっちゃんがいて、被写体はいつも綺麗なモデルさん。きっと、毎週日曜日に撮影会があったんでしょうね。目の保養になったし、何なら時給以上の大切なものを頂いてた気がします(笑)。
岡田 家の近くのホテルでベルボーイのバイトをやったのが思い出深いですね。時々、チップをくれるお客さんもいて、バイト同士でリッチそうな人の案内を奪い合うようになりました。あと、チップをもらえるんじゃないかと期待するあまり、部屋の説明が妙に長くなったりね。見れば分かるのに、「コチラがテレビのリモコンです」みたいに粘ったこともあります(笑)。
―コンビを組んだのはいつ?
岡田 1993年にこの世界に入ったのかな。お互いサラリーマンをしてたんですけど、相方から幾度となく漫才をやろうと誘われていたんで、「アカンかったらまた普通に就職したらええわ」という本当に軽い気持ちで始めました。
増田 まさにバイト感覚ですよね…コッチは就職のつもりだったんですけど(笑)。
―なるほど(笑)。お笑いの世界に入ってからもバイトは?
増田 もちろん、やりました。わらび餅の訪問販売とか。イメージしにくいと思うんですけど、まず、わらび餅やかき氷の材料を仕入れるんですよね。それから軽トラで販売に行って、売上と仕入れの差額が収入。だけど、当時は冷夏でまったく売れない日もあって。5千円で材料を仕入れて、朝から晩まで働いても3千円の売上という日も。バイト先の事務所に戻ったら、僕が2千円を払うみたいな(笑)。

コンビニバイトの経験がコントの細部に!

―バイトの経験が仕事に生きたことは?
岡田 バイトでは年齢も背景もバラバラの人たちと関わってきたからこそ、人柄を見極める目は養われたかな。例えば「この人はマジメそうだけど、根のひょうきんな部分をイジって笑いに変えよう」というような時に役立ってると思います。
増田 あと、僕はコンビニのバイト経験があったので、コント作りの際に棚の配置とか店員の動きがかなりリアルに描けましたね。そういえば、テレビで初めて披露したネタがコンビニ強盗のコント。さすがに強盗には遭ったことがないけど、岡田さんは犯人の経験がちょっとあったから。
岡田 コンビニ強盗の経験なんてあるか(笑)!
―最後に読者へのメッセージを!
岡田 いろんな人と出会ったり、いろんな人の話を聞く中から、徐々に自分に向いていることが分かってくると思うんですよ。バイトはその機会としてピッタリ。長く続けることも大切なんですけど、つらいと感じたらどんどん違うバイトにチャレンジするのも大いにアリ!働く選択肢を見つけるために冒険してほしいですね。
増田 そうそう。僕は20種以上のバイトを経験して、給料制より歩合制のほうが自分の性に合っているとか、配達みたいに一人の時間が多い仕事が向いているって分かりました。わらび餅の訪問販売も赤字の日はあったけど、だからこそ買ってくれたお客さんへの「ありがとうございます!」は声のボリュームもトーンも大きくなる。必死という感覚が身に沁みました。今、夢がないとか、何をやりたいか分からないって若い人も多いそうですが、バイトをしてみたらすぐに向き不向きが分かりますよ。しかも、お金がもらえる…コレ、最高ですからね(笑)。

ますだおかだの思い出バイト

岡田圭右さん/ベルボーイ
たまにチップをもらえました。ただ、外国人の方が母国の通貨でチップをくれた時は、どうして良いか分からず…(笑)。
岡田圭右さん/ガソリンスタンド
お笑いコンビを組んでから始めたバイト。養成所のネタ見せやテレビの打ち合わせで休むことにも寛容でした。
増田英彦さん/わらび餅の訪問販売
先輩のトミーズさんもやってたバイト。いつも買いに来てくれた子どもを思い出すこともありますね。
増田英彦さん/部品配達
僕が経験した最後のバイト。辞める前にABCお笑い新人グランプリで優勝し、パートのおばちゃん方から祝福されました!

プロフィール

ますだおかだ
増田英彦(ボケ)と岡田圭右(ツッコミ)によるお笑いコンビ。短大時代に同級生として出会い、就職した後に脱サラして1993年にコンビを結成。「第15回ABCお笑い新人グランプリ最優秀新人賞」をはじめ、さまざまな賞を獲得。2002年には、漫才コンビの登竜門「M-1グランプリ」で優勝し、その実力が広く知られている。
オフィシャルサイト:
https://www.shochikugeino.co.jp/talents/masudaokada/

インフォメーション

HBC「ますおか&こじるりのベタな旅人トラベター」
放送時間/前編3/17(日)、後編3/24(日)
午後2:00〜午後2:54
ますおか&こじるりが観光王国北海道の定番スポットで“ベタな魅力”を思う存分に体験するドキュメントバラエティ。今回の旅の舞台は…ベタ中のベタ「札幌」!その皆が知っているベタな場所にもレアな情報が!?レアなご褒美をかけた闘いにも注目です!
HBC「今日ドキッ!」
放送時間/毎週 月〜金曜 午後3:44〜午後7:00
グルメや旅行の最新情報からニュース、ファイターズ情報まで、中継を交え、ワイドな生活情報をお届けします。ますだおかだも不定期ゲストとして出演。
番組サイト:http://www.hbc.co.jp/tv/doki/index.html

バイトがあって今がある

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バイト先の人たちがMVに出演してくれたほど、良い出会いばかりだった。