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2019年5月13日 公開

歌い手 島爺さん

バイトは自分を試す場として
丁度いい環境。

歌い手 島爺さん
ニコニコ動画の「歌ってみた」を皮切りに、ネット上で絶大な注目と人気を集め、リアルの世界でもメジャーデビューを果たした歌い手・島爺(しまじい)。不思議なベールをまとう彼のアルバイト経験とは。

友人の一言が、歌うきっかけに

島爺さんといえば「永遠の82歳」を掲げ、お爺さんのマスクを被って歌うことでも知られている。ただし、その歌声はユニークなアーティスト名と風貌から想像が及ばないほど切れ味が鋭くパワフル。マスクの奥に宿る眼光が、力強い歌唱を物語っているようだ。そんな彼の幼少期について尋ねると、音楽への関心は人並み程度だったと言う。
「子どものころは友人の間で流行っているヒットチャートの曲を自分も聴いてみるくらい。中学生になってからはずっと野球漬けの日々だったから、歌うとか、ましてや曲を作るとか意識をしたことは全くなかったですね」
転機を迎えたのは高校1年生の冬。島爺さんは野球で大ケガを負ってしまい、部活動を続けることができなくなった。それまでは白球を追っていた放課後が丸ごと空き時間になったことから、代わりに何をするべきか考えながら教室でぼんやりと過ごすようになったという。
「ある日、友人からカラオケに誘われて気分転換に行ってみたんです。一曲歌い終えたところ、『お前、歌が上手いな』と。そんなふうに褒められたものだから調子に乗り、人よりも歌えるほうなのかなと意識するようになっちゃって(笑)。もう野球もできないことだし、やることもないから家で毎日のように歌うようになりました」
以来、島爺さんはロックやポップスを聴くようになり、音楽の世界で生きていくことに憧れを抱いた。高校3年生の進路を考える時期には将来の選択肢を数多く思い浮かべたが、いずれもピンとこなかったそうだ。「歌うことのほうが楽しい。一度は自分のやりたいことにチャレンジしてみたい」。そんな気持ちが湧き上がり、高校卒業後は大阪に飛び出して音楽活動にトライすることを決めた。

返本作業の早さが、社内で大評判!?

島爺さんは大阪で一人暮らしを始め、バンド形態で音楽活動をスタート。生きていくためにも、ライブやレコーディングのためにも、まずはお金を稼がなければならないと、近所の居酒屋でバイトを始めた。
「当時は週に5〜6日くらいびっしりシフトに入ってました。ホール担当で働き始めたんですけど、徐々に簡単な料理も任されるようになり、大将からは『ウチで本腰入れて働けへんのか?』と社員に誘ってくる圧力が強まってきて(笑)。コレは長引かせたら変に期待させてしまいそうだと思い、1年くらいで辞めました」
その後、島爺さんのバンドはメンバーを入れ替えながら活動の回数を増やしていった。とはいえ、全国流通のCDをリリースできたわけではなく、音楽で食べていくというには程遠い状態だったと苦笑する。
「あのころはいろんなバイトを経験しましたが、思い出深かったのは本屋かな。月初めには売れ残った月刊誌のタイトルや冊数を伝票に記入する返本という業務があるんです。僕は一人で黙々と作業するのも嫌いじゃないせいか、仕上がるスピードが早いと社内で評判になっていたようです。社長がお店に来た時、『君があの返本の早いスタッフか。話には聞いている』って言葉を掛けてもらったなぁ(笑)」
お客様の少ない夜の時間帯には、バイトをしながら頭に浮かんだ歌詞をメモに書き留めることもあったとか。「だけど、何事もやり始めると真剣になっちゃう性分だから、バイトと音楽活動のバランスの取り方は下手くそだったと思います」と笑う。

バイト先の人間模様を血肉に

島爺さんは衛星放送のPRや日雇いのバイトをこなしながら、大阪で音楽活動を続けた。けれど、一向に芽が出る兆しが見えず、バンドも停滞気味。さらに、東日本大震災の時、エンターテインメント業界の自粛ムードが高まったことに、「音楽は生活必需品ではないんだとハッキリ告げられた気がしたんです」と話す。
「バンドを解散して実家に帰った後は、少しだけ事務職の社員として働いたんですよね。音楽は趣味として続ければ良いかな…と思いながらも、やっぱり誰かに聞いてもらいたくて軽い気持ちで『ニコニコ動画』に歌の投稿を始めました。初めはメジャーデビューなんて微塵も考えていませんでしたが、ありがたいことにあれよあれよという間にCDのリリースが決まったんです」
大阪でバイトと音楽活動を並行していた時代は生きることに必死だったと振り返る島爺さん。けれど、日雇いのバイトで目の当たりにした人間模様は、確実に自らの血肉になっていると話してくれた。
「例えば、子どものころは大人ってキッチリしていると信じて疑わなかったけど、バイト先のオジさん方には案外テキトーな部分があったり(笑)。反面教師にしなきゃって思う一方、もっと肩の力を抜いても良いんだって感じました」
島爺さんはもともと人見知りだったというが、衛星放送の販促では仕事となれば、初対面でも話せることに気付いたとか。
「バイトにも当然ながら責任はあるけど、正社員に比べて重くはないですよね? そのちょっとした緊張状態の中で働くことで、自分は、どんな対応をするのか自分の本質に気付けると思うんです。バイトはそんな『お試しの場』に丁度良いんじゃないかな」

島爺さんの思い出バイト

居酒屋
自分にとって初めてのバイト。大将から社員に誘われるたびに、「音楽活動があるので!」とかわしていました(笑)。
本屋
大阪という土地柄もありますが、面白くてパンチのきいたお客さんが多かった印象です。
衛星放送の販促
スーパーの前でくじ引きしてもらいながら、衛星放送の入会を案内する仕事。出来高制のバイトでした。

プロフィール

島爺
圧倒的な歌唱力と特徴的な歌声で魅了し続ける永遠の82歳。代表曲「ブリキノダンス うたった【SymaG】」は、ニコニコ動画約800万再生を誇り、今もなお再生数を伸ばし続けている。2017年4月に主題歌を担当したTV東京系 アニメ『デジモンユニバース アプリモンスターズ』に続き、2018年4月からはNHK Eテレ「少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん」エンディングテーマを担当。同年10月からはテレビ東京系アニメ「爆釣バーハンター」オープニング主題歌を担当と、活躍の場を広げている。
オフィシャルサイト:https://sp.wmg.jp/symag/

インフォメーション

●最新リリース情報
「三途ノ川」

■初回生産限定たまてBOX盤
[CD+2DVD+Tシャツ+ライブフォトブック]
WPZL-31568 8,856円(税込)
■初回限定盤[CD+2DVD]5,400円(税込)
■通常版[CD]2,700円(税込)
島爺が約1年半ぶりに放つ3rdアルバム。TVアニメ『爆釣バーハンター』のオープニング主題歌「爆釣ソウル」を含む、バラエティに富んだ構成となっている。初回限定盤のDVDは今までの島爺ライブをダイジェストで収めた2枚組初ライブ映像化!

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