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2014年6月23日 公開

the pillows 山中さわおさん

仕事は一生懸命やったほうがカッコいいし、楽しい。
それを教えてくれたのもアルバイトでした。

the pillows 山中さわおさん

最初のアルバイトは鉄工所でのガテン系。
理由はもちろん音楽のため!

結成から25年、時に進むべき道を模索し紆余曲折を経ながらも、コツコツと前進を続けファンの心を確実につかみ続けてきたthe pillows。結成当時からボーカルとギターを担当し、作詞・作曲、ツアーグッズのデザインまでを手がけるのが、札幌と小樽市銭函で子ども時代を過ごした山中さわおさん。初めてのアルバイトは高校1年生の時だ。「同級生に鉄工所の社長の息子がいて、そいつに頼み込んで働かせてもらいました。音楽をやりたくて、お金が欲しかったから。そのころはパソコンなんてなくて、MTRの4トラック(音楽制作の装置)が15万円もしたんですよ」と、当時を振り返る。高校卒業後も鉄工所でのアルバイトは続き、やがて高所での作業も任されるように。
「トマムに高層タワーのホテルがあるでしょ? あそこの作業もしたんですよ。建設中だから当然まだエレベーターはない。鉄骨を担いで40階50階まで上るわけです。そりゃもうカンペキに肉体労働。怖くないかって? 4階あたりだとリアルに怖いけど、50階まで行っちゃったらもう怖くないな。体はキツくても親切な人ばかりで人間関係が良かったから続いたんですね」

金髪の青年を雇った小さな印刷所。
そこで待ち受けた試練とは…。

けれど、この鉄工所でのアルバイトは急な出張がたびたびあり、18歳でバンド「コインロッカー・ベイビーズ」を結成しライブ活動もするようになっていた山中さんにはスケジュールが合わないことも多く、続けることが難しくなって辞めたそうだ。
そのころの山中さんは見事な金髪。27年前にはまだまだ目を引く存在で、新しい仕事を探しに面接に行っても説教をされるだけで帰されることもしばしばだったという。アルバイト情報誌を片手に仕事を探す日々が続き、ある時、山中さんは印刷工場に電話をかけた。
「例によって〝キンパツですけど、良いですか〟って聞いたんですよ。そしたら当時30歳だった社長が〝別に良いよ、ナナイロでも。どう? やる?〟って。〝もちろんです、働かせてください〟って答えて即決。うれしいというよりむしろ面食らう感じ(笑)」
そうして翌日から通い始めた印刷工場は、ガレージを改造した小屋のような小さな建物。少しずつ仕事を覚えて看板やスナックの行灯をはじめ、パチンコ店の両替機、ダムの鳥かん図、役所の避難経路図まで、さまざまな印刷物の制作を行うように。社長はおおらかな人柄ながらも仕事には厳しく、刷り上がったものを見せてもやり直しを命じられることもしばしばだった。それでも仕事は完全フレックス制で、決められた仕事を期日までに仕上げれば良かったため「ライブがある時は、徹夜して前倒しで仕事をすれば誰にも迷惑をかけない。仕事って真面目にやると楽しいんだなって、初めて気付いたんですよ」と山中さんは懐かしそうだ。仕事の段取りを考えて作業を組み合わせることで、インクが乾くまでの待ち時間を別の作業にあて、仕事時間を減らしたり、自分でデザインを考えてより良い作品を作り上げることにどんどん夢中になっていったという。余った資材は自由に使わせてもらえ、仕事の後は自分たちのバンドや兄貴分だった怒髪天のステッカーの制作もした。
やがて、同じように生活に困っていた金髪のバンド仲間を誘って一緒に働くようになり、山中さんが髪をピンクに染め直したころ、その事件は起こった…。

信頼してくれた人を裏切らないこと。
あの時の思いを今も胸に。

「社長が交通事故で入院したんです。残されたのはピンクと金髪、19歳の僕ら2人。でも社長が大好きだったから、なんとかして自分らで工場を守らなきゃって思って」
大きな仕事が重なって、翌日にライブを控えながらも5日連続で徹夜したことも。「友だちと2人で〝つらい〟〝逃げたい〟って話しながら…。でもこの時に考えたんですよ。子どものころは怖い人からは逃げられないけれど、優しい人からは逃げられる気がするでしょう。でもそれは逆だって。こんな僕らを雇って仕事を教えてくれた社長を裏切って逃げることは出来ない。ここで逃げたら人として失格だし、そんなヤツが作ったロックが人を感動させられるはずもないって」。そして見事に社長不在の半年を乗り切った後、さらなる活躍の場を求めて山中さんは東京へ。そこで待っていたのがthe pillowsの結成、新たな物語の始まりだ。
「一生懸命に働くことの面白さとカッコよさ。それを教えてくれたのが僕にとってのアルバイトだった。そう思います」

★山中 さわおさんの思い出バイト TOP3★

鉄工所
最初は雑用や敷地内の草むしりからスタート。機械を使って鉄骨を曲げたり、建物の高層階に担ぎ上げる作業も担当。
印刷工場
社長と山中さんを含め全従業員3名工場で、主にプラスチックや布の少量印刷を行った。社長入院というハプニングも。
弾丸倉庫のサビ落とし
横須賀米軍基地内の建物のクリーニングで、完全に「アメリカン」な世界に感動。エアコンなしの現場は暑さとの戦い!

<プロフィール>
山中 さわお (ザ・ピロウズ)

1968年北海道生まれ。18歳で「コインロッカー・ベイビーズ」を結成。20歳より「the pillows」のボーカル&ギターを担当する。今年9月16日のthe pillows結成25周年に向け、記念アルバムのリリースやライブに向けて力強く活動中。
★インタビューのロングバージョンは求人誌アルバイト北海道(アルキタ)5/26号・29号に掲載中!

<インフォメーション>

◎ライブ情報
the pillows 25th Anniversary NEVER ENDING STORY “ROCK AND SYMPATHY TOUR”
7/18(金) 札幌 PENNY LANE 24
共演:WEAVER/東京カランコロン
開場:18:30 開演:19:00
チケット/前売り 4,000円(税抜)
【お問い合わせ】ウエス 011-614-9999

RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO
8/16(土) 石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ
【RSRオフィシャルサイト】http://rsr.wess.co.jp/

◎オフィシャルサイト
http://pillows.jp

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