楽しむ力と巻き込む力で、江別を盛り上げるアイデアマン。【株式会社龍田工務店／龍田昌樹さん】

えべつびいき第一回目にご登場いただくのは、BRICK RADIOパーソナリティーを務める株式会社龍田工務店 代表取締役 龍田昌樹（たつたまさき）さん。二児の父であり、設備会社とレストランを営みながら、冬キャンプ、マラソン、音楽、DJと趣味も多彩です。
龍田工務店は、上・下水道にかかわるすべてを取り扱い、家庭の水回りから都市のインフラまで江別の水道を守る会社です。工務店と言えば、住宅などを建てる建築会社をイメージしますが、龍田工務店で家は建てません。社名は、創業者であるおじいさまがリアカーに道具を積んで水洗化工事を始めたころ、「将来的には住宅を造る工務店にしたい」と名付けたのではないか？とのこと。龍田さんは、創業1958年から続く龍田工務店の四代目の社長です。

龍田工務店が創業60周年を迎えた時には、龍田さんのユニークな取り組みが江別市内を沸かせました。一般的には創業記念は社内の関係者で式典を行うものですが、60周年のロゴを使った焼き印を作り、地元のパン屋、コーヒー店、シフォンケーキ店やだいふく餅店に焼印入りの特注品を発注し、品物を従業員に配るだけでなく、パン屋では1日限りのコラボ商品を販売し話題に。
BRICK RADIOも龍田さんからの「一緒にネットラジオをやろうよ！」との声掛けからノリと勢いで始まったのですが、龍田さんはアイデアと行動力、周りを巻き込む力がすごい！その原動力はどこから来るのでしょうか？

龍田さんの地元への貢献の原点は、江別青年会議所での経験から。青年会議所は20歳から40歳までの青年による団体。地域の活性化のために自分達は何ができるか？熱く語り合い、イベントや行事を実行しています。龍田さんが理事長を務めた2011年は40周年を迎える年でしたが、式典を行わない代わりに当時のB級グルメブームを取り入れたイベントを企画。3月、東日本大震災が発生し自粛ムードが漂い、イベントを開催してもいいのか？と悩んだ龍田さんは、面識はなかったものの石巻の青年会議所にメールを送ってみます。「それぞれ自分の地元のことをやろう。そして、時期がきたらみんなで遊びに来て欲しい」とメールの返信がきて、その言葉に背中を押され、7月にイベントエベワングランプリを開催。2日間で約4万6千人を集め大盛況！江別市全体を巻き込んだイベントとなりました。そして、ドリンク販売で得た収益の一部を石巻市に寄付したそうです。

江別にクラブがないなら自分達でやろうと音楽好きな仲間と始めたBrick Partyでは、得意のDJパフォーマンスを披露します。面白くないなら自分達で面白いことやって楽しくする。「歳を取ってもその世代で楽しいと思う事をやって文化にしたい」江別はまだまだ楽しくなりそうですね！

文・取材：三ツ井瑞江／写真：岩崎晃和