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バイトがあって今がある ユアネス

2023年1月16日 公開

「行きつけ」は、バイト先にしないほうがいい(笑)。

SNSを中心に口コミが広がり、福岡から一気に全国へと名が知られるようになった4人組ロックバンド「ユアネス」。ボーカルの黒川侑司さんとベースの田中雄大さんに、アルバイト経験についてインタビューした。

スタジオ入りの時点で既にメンバーに!?

―音楽が好きになったきっかけは?
田中(敬称略、以下同) 父も母も音楽が好きで、家にはピアノをはじめとする楽器がひとしきりそろっていました。なので、いろんな楽曲を聴くのも自然な環境だったんです。ちなみに、姉が5歳年上で、僕が高校生くらいのちょうどいい時期にバンドサウンドを教えてくれました。
黒川 小学生のころ、音楽の授業で先生が僕の歌をめっちゃ褒めてくれたんですね。で、家に帰って両親の前で歌ったところ、同じくめっちゃ褒められて歌うことが好きになりました(笑)。ただ、人前に出るタイプでもなかったですし、カラオケにもあまり行かなかったので音楽でメシを食うなんてサラサラ思っていなかったんです。
―バンド加入の経緯は?
田中 高校生のころ、自分がベースを弾いている動画をYou Tubeにアップしたことがあって、10万回くらい再生されたのかな。それをギターの古閑がどこからか見つけてきて、一緒にやってみないかとアプローチがあったんです。当初はコピーバンドとして活動していましたが、そのうちに音楽でメシを食っていきたいという夢がふくらみ、古閑と福岡の音楽系専門学校に進学することにしました。両親にはめっちゃ頭を下げてお願いしましたね。
黒川 古閑はどこからか情報を見つけるのがうまいよね。僕も高校の学園祭でボーカルをやったことがあって、その動画のことをなぜか知っていたんです。音楽系専門学校に入学する前から古閑とはSNSでつながっていて、「学園祭の動画を見せて」とメッセージが届きました。動画を送ったところ、「今度、一緒にスタジオに入ろう」と。スタジオに入るくらいならいいかな…と思って行ってみると、僕は既にバンドメンバーの一員になっちゃっていました(笑)。田中や古閑とは違って、自分はPA(音響)になるために進学したんですが…。

ハートが強くなったバイト先での出来事

―初めてのバイト経験は?
黒川 高校卒業後から専門学校入学までの間、父のツテでコミュニティラジオのPAを手伝わせてもらいました。それまではお小遣いやお年玉でギリギリのやり繰りをしていましたが、バイトをしたら無駄遣いができるんじゃないかと。ただ、思っていたほど稼げるわけでもなく、大きな無駄遣いはできませんでした。
田中 まだコピーバンドを組んでいた高校時代、ライブの帰りに必ず立ち寄るうどん屋さんがありました。店長は若い人を可愛がってくれるタイプで、学生はうどんが100円で食べられたんです。で、ある日、喜んでうどんを食べていたら「ウチで働かない?」と声を掛けてもらいました。週に1〜2回、2〜3時間程度の勤務だったのでなかなか仕事を覚えられなかったんですが、店長には良くしてもらってありがたかったですね。
―思い出深いバイト先は?
黒川 専門学校卒業後に働き始めた大手古本チェーン店。自宅から近いですし、髪型もロン毛OK、さらに僕はアニメやゲームが大好きなので奇跡ともいえるくらい好条件のバイト先だったんです。レジ業務や品出し、買い取り、古本をキレイにするなどの仕事も楽しみながら取り組めました。
田中 実は黒川と同じ建物内にある大手リサイクルチェーン店で、僕もバイトをしていたんです。楽器やオーディオを扱っていたので、そうした中古品に触れるのも楽しかったですね。
―バイトの印象的な出来事は?
黒川 大手古本チェーン店で働いていた時、老夫婦のお客さんが買い取りを目的に来店しました。「孫がウチに置いていった物なので、値段が付かないようなら処分しても良い」と。で、査定を始めたところ、超レアなレトロゲームのハードが紛れ込んでいたんです。老夫婦には「これは何十万円もする価値のあるものなので、お孫さんと相談して別ルートで売ったほうが良い」と持ち帰ってもらったことがあります。
田中 専門学校卒業後、福岡の温泉施設で働いていた時のこと。タトゥーが入っている人は入浴NGだったのですが、禁止事項を知ってか知らずか全身に「デザイン」が施された方が利用していて…。僕が注意しにいくことになり、穏やかに説得したところ、何とか理解してもらうことができました。ハートが強くなった出来事ですね。

バイトの経験からバンドの外交役に!?

―バイトが今に役立っていることは?
黒川 僕は大手古本チェーン店で働き、さまざまな人と触れ合うことで人の見極めができるようになりました。「こういうタイプの人にはこんな話し方だと理解してもらえる」とつかめたので、共演者とのコミュニケーションもスムーズになったと思います。
田中 確かにそうだね。温泉施設も若い世代から60代の年配まで多様な人が働いていました。僕は長く働いていたこともあり、さまざまな年齢層の仲介をしながらまとめ役の立場も担ったことで、「伝え方」が上手になった気がします。例えば、嫌なことがあっても直接伝えるのではなく、ディスカッションしながら落とし所を見つけるなどのスキルが格段に上がったんです。
黒川 バンド内でも完全に「外交役」だもんね。
田中 まあ、自分が好きでやっているのもあるんだけど(笑)。
―若い世代にアドバイスを!
黒川 単純だけど、お金があるとないとでは好きなことへの打ち込み方や成長度合いが違ってくると思います。バイトの稼ぎで機材をグレードアップできると音楽の幅が広がるなど、
「いろんなことができる」のは強みになるはず。
田中 あと、行きつけの場所はバイト先にしないほうが良い! バイトが休みでもお店に遊びに行くのは何となく気が引けるし、同僚からも「あれ、働けるじゃん」と思われそうだから(笑)。

ユアネスの思い出バイト

黒川さん/大手古本チェーン店
アニメやゲームが好きなので理想的な職場。好きなものに囲まれて働くと無限にパワーがわき出ると感じました。
田中さん/温泉施設
湯船で倒れてしまった人の救護、岩盤浴に裸のまま入ろうとするおじいちゃんへの注意などいろんな経験をしました(笑)。

プロフィール

ユアネス
福岡で結成された4人組ロックバンド。メンバーは黒川侑司(Vo,Gt)、古閑翔平(Gt,Programming)、田中雄大(Ba)、小野貴寛(Dr)。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語りを織りなすような楽曲を展開。重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。
オフィシャルサイト:https://yourness.jp/

インフォメーション

●最新リリース情報
New Digital Single
「Blur」

●ライブ情報
「ユアネス ONE-MAN LIVE TOUR 2023」

2/26(日)
札幌 cube garden
開場 17:30/開演 18:00(全席自由)
■お問い合わせ
マウントアライブ
http://www.mountalive.com/contact/

バイトがあって今がある

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バイト先の人たちがMVに出演してくれたほど、良い出会いばかりだった。