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2015年7月6日 公開

ドラムボーカリスト シシド・カフカさん

いろんな人との出会いが
自分の世界と視野を、広げてくれたんです。

ドラムボーカリスト シシド・カフカさん
線が細く凜とした風貌からは想像がつかないほど、力強くドラムを叩きながら歌う。ドラムボーカルという新しいスタイルで、人々の耳目を集めているシシド・カフカさん。多忙なスケジュールの合間を縫い、アルバイトの思い出を語ってもらった。

バイトが支えた、
生活と音楽活動

カフカはチェコ語でカラスの一種である「コクマルガラス」の意味。シシド・カフカさんの不思議な名は、いつも黒い服をまとっていたことから、著名なコピーライターが名付けたそうだ。
取材の日も黒を基調にコーディネートした洋服。クールビューティーという表現がしっくりくる独特のオーラに、緊張が走る取材陣。けれど「バイトといっても一カ所に長く勤めた経験がほとんどですが、何でも聞いてくださいね」と微笑んでくれたことにホッと胸をなで下ろした。
今でこそドラムボーカルという独自のポジションを築いているが、シシドさんはもともと生粋のドラマー。14歳でスティックを握り、学生時代はいくつものバンドを掛け持ちした。
音楽活動を続けるうち、ひょんなことから出会ったのが現在のプロデューサー。意外なことに最初はシンガーとしてのデビューに舵を切ったという。ところが、いくらシシドさんといえどもメジャーデビューの壁は高く分厚い。多くのアーティストと同じように、大学卒業後はバイトが生活と音楽活動の大きな支えとなったのだ。

バイト仲間やお客さんが
頑張れる原動力

シシドさんが選んだバイト先は立ち飲みのワインバー。働き始めた経緯は実にユニークだった。「実は先輩ミュージシャンに紹介してもらった職場なんです。将来デビューしてバイトについて話す時が来るかもしれないから、オモシロイ仕事を選んでおけって(笑)。まさに今日ですよね」
お客さんがぎゅうぎゅう詰めになりながら、おしゃべりに花を咲かせる小さなワインバー。シシドさんは“雑多な感じ”が一目で気に入り、ここで働こうと決めた。
とはいえ当時、シシドさんは人と接するのが得意ではなく、最初のころは皿洗いに徹していたとか。でも、と言葉を続け、机にグッと身を乗り出しながら「この距離で働いているとお客さんと会話せざるを得ないから、徐々に慣れていきました」と笑う。
共通の趣味を見つけて話をふったり、お酒の飲み方を教わったり、接客を通じて人付き合いの大切さを学べたと振り返るシシドさん。が、バイトが楽しくなる一方、ミュージシャンとしての芽は一向に出る気配がないという辛い時期でもあった。「音楽活動が上手くいかず、バイトしてそのままお店で朝まで飲んで、昼過ぎに起きてまたバイト…当時の自分はまさに堕落状態(笑)。自信を失いかけていたけど、お店のスタッフやお客さんは私がデビュー出来るって全く疑わずに応援してくれていたんです。それが私の原動力だったと言ってもいいくらい」

音楽のためには、
塩をなめてやり過ごす!?

バイトは多種多様な人との出会いがあり、自分の世界と視野が広がるとシシドさんは語気を強めた。その言葉を裏付ける経験となったのが女性店長のエピソード。温厚ながら、礼儀やモットーに反することがあればお客さんにも「お帰りになって」とピシャリと言ってのけた。「素直な感情をストレートにぶつける。それは表現者として、とっても大切なことなんです。店長の姿を見ていたら自分に足りないものはコレだってヒントをもらった気がしました」
デビューまでの5年間、シシドさんはワインバーでバイトを続けた。お店に集まる仲間たちは音楽好きが多く、作品を感じたままに判断してくれるという。「今回の曲はどう?って今でもお店(現在は別の店舗として営業)に聞きに行っています。思いっきりダメ出しされることもあるけど、自分の立ち位置や弱さも改めて見出せるんですよね」
新譜のミニアルバム『K5(Kの累乗)』の評価はどうでしたか? そう尋ねると「みんな大喜びしてくれました。セッションしたミュージシャンの作風が壊れていないって」と瞳がパッと輝く。バイト時代の仲間たちを家族がいっぱいいるみたい、と表現するのもうなずけるほど信頼を寄せていることが伝わってきた。
取材の締めくくりは、バイト代を何に使っていたのか直球質問。「ドラムのスティックやスタジオ代、それに洋服。ミュージシャンって、ファッションも魅せるツールの一つですから。当時はお金が足りなくて、まかない以外は塩をなめてやり過ごした時期もあったんですよ(笑)」
最後の一言に場は大笑い。けれど、音楽にまっすぐ打ち込むという、シシドさんらしい芯の強さがうかがえる言葉でもあった。

★シシド・カフカさんの思い出バイト★

立ち飲みワインバー
とにかく宴好きな職場だったので、ジャズナイトなんてイベントがある日には、ダンスに合わせてパーカッションを叩きました!
ティッシュ配り
お年寄りが多い駅前でティッシュを配っていて、「5個ちょうだい」なんてリクエストも…。だからすぐに配り切ることが出来ました(笑)。
チョコレート販売
友人のお店でバレンタインデーの時期だけ、チョコレートを売っていたんです。スタッフが着る服も考えたりして、とっても楽しい思い出。

<プロフィール>
シシド・カフカ

中学生時代にアルゼンチンでドラムを叩き始め、数々のバンドに在籍後、ドラムボーカルのスタイルで2012年5月「デイドリームライダー」で配信デビュー。9月にシングル「愛する覚悟」でCDデビュー。’13年9月にアルバム「カフカナイズ」をリリース。’15年6月17日、日頃から敬愛するミュージシャンたちとセッションを果たしたセッション・ミニアルバム『K5(Kの累乗)』を発表。

<インフォメーション>

●CD情報
「K5(Kの累乗)」
[CD+DVD]初回限定・紙ジャケット仕様
AVCD-93151/B 3,024円(税込)
[CD ONLY]初回限定・紙ジャケット仕様
AVCD-93152 1,944円(税込)

※生産終了次第、通常盤に切り替わります。

●オフィシャルサイト
http://shishido-kavka.com/

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