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2015年7月20日 公開

シンガー  KGさん

バイトの経験はいわば、
将来の礎になるんじゃないかな。

シンガー KGさん
撮影協力/LOUNGE FELIZ(札幌中央区南2条西3丁目フェス札幌6F)
“ビタースイート・ボイス”と評される声を武器に、ラブバラードやソウル、R&Bなど幅広いジャンルで胸に迫る歌を届け続けているKGさん。これまでの歩みを、アルバイト経験を交えて語ってくれた。

歌うことが、
自分の存在意義。

この日も、トレードマークのサングラスと帽子の出で立ちで登場したKGさん。写真撮影ではクールな表情からハジけた笑顔まで多彩なポーズを決めてくれ、実に明るく気さくな人柄だということがうかがえた。が、インタビューは自分のことが嫌いだったという意外なエピソードから始まった。
「アメリカ育ちの母に影響されたのか、同調を求められがちな日本の学校が合わなくて…両親にお願いして中学3年生で単身アメリカの学校に行ったんです。ただ、自分のワガママのためだけに金銭面も含めてメチャクチャ迷惑を掛けてるなって自己嫌悪に悩まされ続けました。自分は消えたほうがいいんじゃないかって」
そんなKGさんを変えたのが音楽。ハイスクールのダンスパーティーで、校長先生からアメリカでも有名な日本のナンバー『SUKIYAKI(上を向いて歩こう)』をリクエストされた。
「生演奏に合わせて歌ったら、校長先生がまさかの大号泣(笑)!だけど、歌を歌うことが自分の存在意義なんだと思えて救われた気がします。これがシンガーとしての原体験ですね」
ハイスクール卒業後、大学入学までの休み期間にKGさんは一時帰国。初めてのバイトを始めた。
「僕が選んだのはファストフード店の厨房。短期は募集されていなかったんだけど、ダメもとで面接に行ったらなぜか気に入ってもらえて。信頼してもらった分、真剣に働かなきゃって思いましたね」

スーパーの呼び込みに、
思わぬライバルが出現!

KGさんが在籍していたのは音楽専攻の大学。プロのスタジオミュージシャンともセッションを繰り返すうちに、このままアメリカの檜舞台に立ちたいと考えるようになった。けれど「大学には日本人も多くて、英語を翻訳出来る僕はある意味人気者(笑)。皆に囲まれるうちに日本のルーツに思いを馳せるようになってきて、もう帰国しようと大学を中退したんです」と振り返る。
日本に戻ってきてからは、バイトと音楽漬けの日々。思い出深い職場の一つは激安スーパーの呼び込みだったと語るや、「らっしゃ〜い! 本日のお買い得品は低脂肪牛乳!数量限定だよ〜!」と売り文句がスラスラ飛び出した。こんなにいい声だと思わず買ってしまいそうと口をつくと、KGさんはライバルがいたおかげで成長したのだといたずらっぽく笑う。
「職場から50mくらい先に魚屋さんがあって、こっちまで聞こえるくらい声のデカい店員がいたんです。歌い手として声量で負けるわけにはいかないって僕も対抗して(笑)。で、いつの間にか“アイツ今日もいい声を出してるな”と認め合うようになったんですよ…僕の一方的な想像だけど(笑)」
こんな笑い話から一転、KGさんにバイトに向き合うスタンスを尋ねたところ、答えは真面目そのもの。大好きな音楽活動と生活のためにお金を稼いでいるのに、それに真剣に取り組めない人の歌声は絶対に心に響かないと語気を強めた。

音楽の幅を広げた、
コールセンターの経験。

KGさんがメジャーデビュー直前までバイトをしていたのがコールセンター。ケーブルテレビのカスタマースタッフとして新規加入者の問い合わせを受け付ける業務が特に長かったという。持ち前の真摯な姿勢で誰よりも多くの電話を受けたKGさん。すると、バイトでありながらOJTの指導役を任されるほど信頼されるようになった。
「想像がつくかもしれませんが、コールセンターでは時に理不尽なクレームを受けることもあるんです。だけど、相手には相手の気持ちや立場があると思いますから、まずはすべて聞き入れた上で、なぜ不快に思っているのか背景に思いを巡らせるのが大切。そうして丁寧に接することで、怒鳴り声が最終的に“ありがとう”に変わるんですね」
受話器の先にいる人のことを思う経験は、自身の音楽の幅にも影響を与えた。アマチュア時代はマニアックなR&Bやソウルを中心に、自分の声を聞いてくれる人のためだけに歌っていたKGさん。けれどメジャーデビューした今は、音楽の先にいるより多くの人の笑顔を想像しながら、誰もが喜んでくれるキャッチーなサウンドも取り入れている。
「友達って、大体は性格や趣味の合う人ですよね。でも、バイトは自分の好みに関わらずいろんな人と接しなきゃいけない。つらいことも多いけれど、バイト仲間やお客さんと関係性を築いていくことで人は成長していくんだと思うんです。もし僕がバイトをしていなかったら狭い視野のまま音楽を続けていたかもしれないし、クレーム処理の経験からインスピレーションを得た『厚顔無恥』って曲も生まれなかったと思う。バイトの経験はいわば将来の礎になるんじゃないかな」

★KGさんの思い出バイト★

コールセンター
外国人からの電話対応も任されていました。ホームシックのフィリピン人が、ネイティブに近い英語を聞くために僕を指名してくれたことも。
激安スーパー
呼び込みを通してさまざまな世代の人との接し方を学びました。とりわけ奥様の購買意欲をそそる売り文句(笑)。喉も鍛えられましたね。
スポーツジム
とにかくいろんなお客さんが通っていましたね。見た目はマッチョな男性なのに「オツカレ〜♪」と言って帰るオネエっぽい人とか(笑)。

<プロフィール>
KG

15歳でアメリカへ留学し、ブラックミュージックの世界にひかれて音楽活動を開始。2009年ユニバーサルミュージックよりメジャーデビュー。翌年、日本ゴールドディスク大賞 ザ・ベスト5ニューアーティスト受賞。2013年にワーナーミュージックへ移籍。この5月に通算2枚目となるアルバム「Gift」を発表。幅広い世代に支持される注目のシンガー。

<インフォメーション>

●CD情報
「Gift」
WPCL-12093/2,778円(税抜き)

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