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バイトがあって今がある locofrank

2016年2月15日 公開

人生経験が積める上、
給料も出るなんて最高!

左から森勇介さん(G./Vo.)、木下正行さん(Vo./B.)、Tatsuyaさん(D./Cho.)
大阪在住の3ピースロックバンド「locofrank」(ロコフランク)。企画や運営、マネジメントなどすべての業務をメンバーだけで“完全DIY”している自主の思いが強い彼らに、アルバイトの経験を振り返ってもらった。

続かないのではなく、
バンドが最優先なのだ!

──皆さんは同級生だったとか?
木下(敬称略。以下同) 僕と勇介(森)が中学、勇介とTatsuyaが高校の同級生。メンバーとは高校生のころにバンドを組んだんだけど、スタジオで練習するにもライブを開くにもお金がいるでしょう。バイトは勇介と焼き肉屋さんで働いたのが初めてだったかな。
 そうそう。メンバーと同じ職場だったことも多くて、Tatsuyaとはコンビニや結婚式場で一緒に働いたね。バイト先が一緒だとライブの連絡とかスタジオ入りとか、やり取りがめっちゃラクなんです。
Tatsuya シフトの都合が付きやすいバイト先を見つけたって聞くと、すぐさま「俺もやる、俺もやる」って(笑)。
──一つのバイトは長く続いたほう?
Tatsuya う〜ん…。自分はうどん屋さんとか小料理屋さんとか、雑誌の梱包作業とかピザの配達とか…本当にいろいろやりました。
木下 続かない男っていうのがバレてるやん(笑)。
Tatsuya いやいや、これには理由がある!やっぱり最優先はバンドの練習やライブだから、シフトの融通が利かなくなったらすぐ次を探すスタイルだったの。
木下 ふ〜ん(笑)。僕は20歳のころに始めた土木現場の仕事が長かったですね。親方が理解のある人で、バンド活動が忙しくなってきても「空いた時間に稼ぎたくなったらいつでも来い」と。で、ずっとバイトを続けていたら、リーダーになってしまって。
 バンドマンあるあるやね。気が付くとバイト先で結構良いポジションに昇格しちゃってるという(笑)。
木下 土木現場のバイトは、体力と根性が半端じゃないくらい身に付くんですよ。今でも疲れた時にもう一踏ん張り出来るのは、そのたまものなのかもしれへんな。

すべてを自分たちの手で!
その準備期間にバイトを再開。

──思い出深いバイト先は?
Tatsuya 僕はハタチのころに始めたショットバーの店員。初対面や目上の人との接し方だったり、楽しんでもらえる話題作りだったりが学べましたね。バンドって先輩や仲間たち、ライブハウスのスタッフなどお客さんには見えないところのつながりも多いもの。コミュニケーション能力とか、礼儀とか、バイトで培った力は人間関係を構築する上で役立ってるな〜。
 僕の場合は人間関係というよりも技術。バンドの機材車の整備が出来るようになりたいと思ってガソリンスタンドで働きました。自分でオイル交換やメンテナンスをこまめにするようになってからは、車の寿命がかなり延びたんですよね。あと、エンジンオイルを社員割引でガンガン買った(笑)。
Tatsuya 僕らは自主レーベルを運営してるから、経費削減にめちゃくちゃつながりました。
──最後にバイトをしたのはいつ?
Tatsuya 僕らは25歳くらいから、ありがたいことにバンド一本で飯を食っていけるようになったんです。それで一旦バイトの生活は終わったんだけど、いろいろあって(全部語ると5時間かかるから割愛!)、3年ほど前から、ライブの企画やCDのリリース、マネジメントなど、レーベルの運営すべてを自分たちだけの手で回そうと準備を始めました。
木下 その目標に行き着くための準備期間に、久しぶりにバイトを再開してました。僕らは皆結婚もして子どももいますから、家族を守らなくちゃいけないし。
Tatsuya 昨年からはレーベルの運営を完全DIY化出来て、手が回らないほど忙しくなったから、バイトをする時間がなくなったんだよね。だからこそ、今は腹をくくって音楽をとことん突き詰めようと思ってる。

真剣だからこそ、
日本一のコンビニおでん!?

──その時はどんなスタンスで働いていたの?
木下 自分らに共通するのはバイトを思い切り真剣にやるってこと。僕と勇介が働いてたコンビニは陳列もキレイだし、床もピッカピカ。オマケにおでんは日本一ウマかったと思いますよ(笑)。
 つゆの配合を変えたりして、ダシがきれちゃったり(笑)。やり過ぎや!ってものすごい怒られちゃったけど、せっかくやるなら自分が楽しみながら全力投球したほうが良いでしょう。
木下 バイトだから適当にこなせば良いって考えてると、どんな仕事も中途半端になっちゃうと思うんですよね。
──最後に読者へのメッセージをお願いします。
 バイトは初めての社会勉強。しんどいこともあるし、怒られることもあるけど、お金を稼ぐことって大変なんだなって気付く第一歩だと思います。
Tatsuya 僕は親に小遣いをもらったことがなくて、中学1年生の時からバイトしてるんです。だから言わせて…皆働け(笑)!だって人生経験が積める上、給料も出るなんて最高やん。怒られることだって自分の糧になるワケやから。
 あと、バイト先には運命の出会いとかも…ね(木下をチラリと見る)。
木下 こっちに振るなや(笑)。あの〜僕は初バイトの焼き肉屋さんで知り合った女性と結婚したんですよ。ま、強引に告白させられた感じもあったんやけど。
 またまた〜(笑)。でも、人間関係の輪が広がるってのもバイトの良いところやね。

★locofrankの思い出バイト★

工事現場/木下さん
バイトリーダーとして若い子に集合をかけたら、「何でlocofrankさんがココにいるんですか?」って声を掛けてもらったことも。
ガソリンスタンド/森さん
車の知識が身に付き、自分で点検出来るようになったおかげで、前の機材車は25万kmも走りました!まだ走れそうだったけど…。
ショットバー/Tatsuyaさん
とにかくマスターが接客のプロ。オネエじゃないのにオネエキャラを演じ切ってお客さんを楽しませてました(笑)。学ぶことが多かったですね。

<プロフィール>
locofrank

木下正行(Vo./B.)、森勇介(G./Vo.)、Tatsuya(D./Cho.)の3人で1998年に結成。国内外を問わずライブを中心とした活動を続け、2006年に自主レーベル「773FourRECORDS」を設立。昨年からは行動理念でもあるDIY精神に基づき、CDリリースからマネジメントまでを一括して完全自主で行っている。2015年12月に最新アルバム『Returning』を発表。

<インフォメーション>

●最新リリース情報
6thフルアルバム「Returning」
773F1001/773four Records
2,700円(税抜)
●ライブ情報
「Returning TOUR 2016 ONEMAN」
3/18(金)札幌 CUBE GARDEN
時間/開場 18:30 開演 19:00
チケット/3,000円(オールスタンディング)
お問い合わせ/スマッシュ・イースト 011-261-5569

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バイト先の人たちがMVに出演してくれたほど、良い出会いばかりだった。