──YUICHIさんとKOJIさんは兄弟でバンドを結成したとか。 YUICHI 洋楽好きな母の影響で音楽にハマりました。弟をこの道に誘ったのは、何だかヒマそうにしてたから(笑)。今でも忘れられないんだけど、コイツ( KOJIさん)にバンドをやろうと言ったら「イヤだ」と。じゃあ、他に夢があるのかって聞いたら「ヤンキーになりたい」って宣言するんですよ(笑)。ヤンキーは職業じゃねえんだぞって一生懸命説得して、ようやく結成したんです。
一同 (爆笑) KOJI あの…かなり昔の話ですからね(苦笑)。音楽を始めてからはこんなにオモシロイものはないって、どんどんのめり込むようになりました。
フェスのバイトで胸に抱いた思いが実現!
──思い出深いバイトって? KO-TA 僕は地元が茨城県。毎年、家のそばで大規模な野外ロックフェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL(ロック・イン・ジャパン・フェスティバル)」が開催されるんです。十代のころにその設営のバイトをやってみたんですが、仕事は炎天下の中で資材を運んで組み上げる重労働。上の人に怒鳴られながらも、“いつか俺もこのステージに立ってやる”って胸が熱くなったことを覚えてます。
YUICHI 「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」には、2年前に初めて出させてもらったよね。 KO-TA そうそう。ステージに続く階段を上りながら、たくさんのバイトスタッフの努力と汗、もしかすると涙もこの最高に楽しい場所を作り上げているんだなって思った途端、こみ上げるものがありました。 KOJI そんなイイ話を先に出されると困るんだけど(笑)。僕は19歳のころに知人の紹介からシチュー屋さんで働き始めました。銀座の超高級店だったこともあって、すぐ近くの歌舞伎座に配達に行く機会もチラホラ。有名な歌舞伎俳優さんに会えて、内心ドキドキしてましたね。
──バンドが苦しい時期ってありましたか? SHUN そりゃあもう。2014年にKO-TAが正式加入する前まではキツかったですね。ライブを開いてもチケットをさばき切れず、メンバーのバイト代でノルマの費用を割ることもありました。 KOJI ツアーは車中泊もザラだったし、なんたって炊飯器を持って各地を回っていましたから(笑)。
東京発のポップ・パンク・バンド。2007年にYUICHI(Vo.&G.)とKOJI(Vo.&B.)の兄弟を中心に結成。精力的にライブ活動を展開しながら、2009年に1stフル・アルバムを発表。その後、シングル『FOR YOU』が映画『MW』挿入歌となり注目を浴びる。2012年にSHUN(Dr.)が加入。2014年にKO-TA(G.)が加わり4人体制へ。2016年8月にミニ・アルバム『it is WHAT it is』をリリース。
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●最新リリース情報 「it is WHAT it is」
■GMRF-1008/1,728円(税込)