「私、北海道が大好きなんです! 最近だと年末年始にかけて函館に旅行して、おいしい海鮮料理をたっぷり楽しみました」
インタビューの席に着くやいなや、弾けるような笑顔で「北海道LOVE」ぶりを伝えてくれたchayさん。取材時はトレードマークともいえるワンピース姿ではなかったものの、花柄のトップスにデニム生地のガウチョパンツを合わせたファッションも、キュートなルックスに実にお似合いだ。
chayさんは、物心が付いた時にはすでに歌うことが大好きだった。幼稚園の合唱では、「誰よりも大きな声を出していたと思います」と笑う。両親も音楽が好きで、自宅でよく流れていたのが1980年代の洋楽。chayさんもその影響を自然と受けるようになったという。
「小さなころにシンディ・ローパーのミュージックビデオを見て、何て楽しそうに歌う人なんだろうと衝撃を受けました。映像もとにかくカラフルでポップ。私もこんな風に人の心を弾ませてみたいと歌手を夢見るようになりました」
小学校では合唱部に入って歌と向き合う一方、ピアノで作曲した楽曲を友人や先生にお披露目することもあったとか。中学に進学しても音楽に対する熱量は全く変わらず、自作の曲を授業で発表するなどシンガーソングライターとしての原体験を積み重ねていった。
「高校生になってからは声楽の授業を取るようになりました。曲作りも続けていましたが、今聞き返すとあまりにヘンなので、昔作ったものを下敷きにした作品はありません(笑)。え? バイトですか? 実は学校がバイト禁止だったのでチャレンジ出来なかったんです」
chayさんは大学進学とほぼ同時に音楽活動を本格化。絶対に歌手になるという意気込みでシンガーとしてのオーディションをいくつも受けた。