なかねかな

―思い出に残ってるバイトは？
なかね　牛丼屋の後も色んなバイトしたんですけど、あまり長続きしなかったですね。一番長く働いたのが美容室の「アシスタントのアシスタント」。タオルを畳んだり掃除したりと、ほとんど雑用係でしたけど、お客さんが奇麗になってくのを見てるだけで楽しくて、気付けば2年ほど経ってました。「好きなことをやってると全然苦しくない！」って実感した初めての経験でしたね。
安井　かなり多くバイトを経験しましたが、強烈な印象が残ってるのがありまして…。ある時、知り合いからの紹介で、何のバイトか知らずに夜中の3時に倉庫みたいな場所に行ったんです。すると、明らかにオーラが違う四天王みたいな人がいて、奥には解体前の牛が吊るされていました。
なかね　なになに、牛は縦に吊されてんの？それとも横？
安井　そりゃあ、縦！そこ気になる？で、四天王が見たことのないようなデカい包丁で、「パンパンパーン！」って、ものすごい早さで牛を解体し始めたんです。
なかね　さすが四天王！
安井　僕はそれを袋やパックに詰める係でした。ただ、朝もかなり早かったし精神的にもキツくて、3日で辞めちゃいましたね。
―デビューまでの道のりは？
なかね　私は劇団四季の研修生を経てから芸能の仕事をするようになって、安井と出会ったのが3年くらい前。お互い「面白いな！」って、軽いノリでTikTokをやり始めたのが最初なんです。
安井　それで1本目の投稿がバズったのに味をしめて、しばらく活動を続けていました。昨年「TikTok流行語大賞2021」に選ばれた「モテすぎて草、誘ってて森」は、2人ともバズったことにしばらく気付かなかったんですよ。
なかね　友達から「TikTok開いたら、カナばっかり出てくる」って言われて、再生数見てビックリ。そこからトントン拍子のデビューでした。