自分の経験ややってよかったものを伝えて生きやすい人を増やしたい【ヒートザビート／小松美幸さん】

釧路出身の美幸さんは就職で札幌暮らしを始め、働いてる時に旦那さまに出会います。仙台へと嫁ぎますが震災をきっかけに江別へと移住しました。「江別は住みやすく生活がしやすいですね」と、二人のお子さんを通じて江別での子育てのしやすさを感じています。フィットネストレーナーとして札幌や恵庭など近隣市町村でも活動していますがどこに行くにもアクセスが良く、仕事が終わりのどかな江別に戻ることでリセットできるのも気に入っています。

美幸さんはジムで店舗管理の仕事をしていた時、産後太りが戻らずにいたのをきっかけにトレーニングを始めました。減量に成功すると体が楽になり体力もつき、継続できた自分に自信を持つことができました。取り組んでみて、ジムに通うほどではないけど運動をしたい人がもっと気軽にできることはないか？と考えるようにもなりました。音楽が大好きだったという美幸さんはオリジナルの音楽に合わせスクワットや腹筋でトレーニングしていくというフィットネス「ヒートザビート」に出合います。ヒートザビートを通じて運動の楽しさを伝える中で、子どもたちの体力低下やコミュニケーション不足が気になり、「運動しながらペアやグループで動くことで協調性が育まれる」とお子さんの通う小学校に提案し、選択授業に取り入れてもらいました。柔軟性や自然な筋力、持久力やリズム感が付き脂肪燃焼効果も期待できるので、今年は初めて学生会館拓北寮でもレッスンをします。

ヒートザビートは心肺機能の向上や外の筋肉を鍛えるのに有効的ですが、もっと体を整えるためにはインナーマッスルを鍛えることも重要と気が付きます。そこでピラティスのインストラクターの資格を取り、自宅にマシーンを導入しました。運動は苦手なのでヒートザビートはハードルが高いという方にピラティスはちょうどよかったようです。「30代以降になると体力の衰えを感じ始めるじゃないですか。ピラティスは自分の力で体を動かしてコントロールする力を付けていくんです」。特に家庭で母親が元気じゃないと家の中も暗くなってしまうと思うので、運動指導で体を整えて健康で生きやすくなる人を増やして、江別の家庭平和を増やそうと思っていますと話してくれました。

江別で不定期に開催されるDJイベント「ブリックパーティー」も大好きという美幸さん。昨年は笠原瑠斗さんが出演するライブを実現させました。その様子はプロデューサーにも江別は盛り上がると気に入られ、今年も4月に椎名純平さん、5月に笠原瑠斗さんのライブを開催。音楽を通した空間で顔を合わせて楽しめる機会にこれからもかかわり、人と人とがつながりやすい江別にしていきたいそうです。

文・取材：三ツ井瑞江／写真：岩崎晃和