北海道地区グランプリ大会に集ったのは、道内各地で動画予選会にエントリーした高校を勝ち抜いた実力派の15校。オリジナル・コピーを問わず1曲を選び、会場となった共済ホールでも同じ楽曲を披露します。札幌市内・近郊の高校も数多くエントリーし、動画予選会を勝ち抜いた精鋭たちがステージに立ちました。
昨年は選考員や関係者の他にオーディエンスはいませんでしたが、今回は人数を制限しながらも友人や家族が観客席で声を出さずに応援。共済ホールはステージの大きさだけではなく、照明や音響もプロ仕様です。「今までのライブで一番スケールの大きな会場」「スポットライトでお客さんの顔が見えないかも(笑)」「応援してくれる人がいるのはありがたいです」と出場者もハイクオリティな会場に胸を高鳴らせていました。
出場校の演奏は各校の個性が際立つユニークなものばかり。笑顔を絶やさずに飛び跳ねるような愛らしいパフォーマンスを見せてくれたり、グルーブ感のある曲をクールにアレンジしたり、まるでハロウィンのような衣装で奇抜なコンセプトを表現するなど、それぞれの持ち味をいかんなく発揮していました。ハイレベルなステージングに対し、オーディエンスは拳を突き上げる動作でしっかりとレスポンス。歓声はなくとも、会場は音楽を楽しむ一体感に包まれていました。演奏終了後の代表者インタビューでは「とにかくメンバー全員で楽しもう、私たちの楽曲で笑顔を届けようと決めていました。コロナ禍の中でもそれができたのは貴重な体験。もっともっと、多くの人にライブを楽しんでもらいたいです」と話した出場者の笑顔が満足のいくパフォーマンスができたことを物語っていました。