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バイトがあって今がある タレント・歌手 小橋 亜樹さん

2018年9月24日 公開

私のすべてを作ってくれたのは、
バイトの経験だったと思います。

タレント・歌手 小橋 亜樹さん
札幌を中心にテレビやラジオで活躍し、北海道出身の人気ロックバンド「怒髪天」の増子直純&上原子友康プロデュースのもと、歌手デビューも果たした小橋亜樹さん。彼女のアルバイト&仕事経験を直撃した。

多くの人の気持ちと共に、ハンバーグを提供!

小橋亜樹さんといえばテレビ画面越しの屈託のない笑顔や、ラジオから流れてくる元気な声が印象的。実際の彼女もメディアに出演しているイメージと寸分違わず、ハツラツとインタビューに応じてくれた。
小さなころから歌手になることを夢見ていたという小橋さん。「ただ、周りの子たちと一緒で“将来はアイドルになりたい”と同じレベル」と笑います。小学3年生のころには父の影響から民謡を習い始め、中学生になるまで続けたという。
「母がカラオケスナックを営んでいたので、お店が休みの日には父と一緒に歌の練習に行っていました。当時、カラオケボックスはまだまだ少なかったから、歌える場所自体貴重だったんですよ」
小橋さんは高校生になると、初めてのバイトにチャレンジ。夏休みの期間を活用し、ハンバーグレストランのホール担当として働くことにした。
「制服が花柄でヒラヒラ可愛くて、着てみたかったんです(笑)。でも、実際に働いてハンバーグを運び、子どもたちに“ありがとう”と声を掛けてもらった時にこう思ったんです。この一皿の背景には、牛を育てる人がいて、お肉を加工する人がいて、キッチンで上手に焼き上げる人がいる…自分はたくさんの人の気持ちも運んでいるんだって」
高校生ながら実に大人びていて、誠実な考え方だ。率直な感想を伝えると、「う〜ん…だけど、その後に高校を中退しちゃうから、誠実とは反対方向に舵を切ることになるんだけど」といたずらっぽく笑う。こうした飾り気がなくストレートな人柄も、小橋さんの魅力だ。

バスガイドから、パーソナリティに転職!

小橋さんは16歳で高校を中退し、バイトをしながら職を探した。その際、求人誌をめくって目に留まったのが、地元の旭川市に本社を置くバス会社のバスガイドの募集だ。
「年齢も経験も不問と書いていたので16歳でも大丈夫なんだと応募してみました。面接では高校中退を不安視されましたが、“私を採用しなかったら後悔します”なんて大見得を切って(笑)。それが偉い人の心に刺さったみたいで、何とか働くことができたんです」
まだ若い小橋さんにとって、会社の上司やお客様はもちろん、同僚さえ人生の先輩ばかり。社会の仕組みや世の中の成り立ちを教わることが多かった。加えて、バスガイドという職業柄、北海道各地の歴史を熱心に勉強したため、後のラジオのトークやイベントのMCでも知識を活かすことができたという。
「印象深かったのは関西からツアーに来たお客様。ことあるごとに、“この雑草の名前は?”とか“この小さな虫は何?”とかちょっと意地悪な質問を繰り返してきたんです。少し参ってしまい添乗員の先輩に相談したら、“あなたがお客様をまず好きにならないと、お客様も好きになってくれない”とアドバイスをくれました。もう脳天にガツンと衝撃を受けて。それで、翌日から意識を変えたら、驚くくらい仲良くなれました。心持ち一つで相手にも伝わるんだと学べた出来事です」
小橋さんは、持ち前の歌唱力で車内を盛り上げただけでなく、明るいトークも評価が高く、お客様から「講談師になったら?」と言われることも多かったそう。そして、10人にすすめられた時点で「しゃべる仕事」にチャレンジしようと決め、その通り行動に移したのだ。
「回送バスの中でたまたまラジオパーソナリティオーディションのCMが流れ、“コレだ!”と挑戦することにしました。結果は準グランプリでしたが、グランプリと甲乙つけ難いということで、一緒にラジオ出演できることになったんです。バス会社の皆も応援してくれていたので、ホッと胸をなでおろしました」

ラジオでトークする一方、ラジオの裏方としてバイト!

小橋さんは、19歳でラジオパーソナリティとしてデビューを果たし、当初は深夜の15分番組を月に4回担当した。ところが、新人で出演番組も少なかったため、思っていた以上に稼ぐことができず、生活は厳しかったと苦笑する。
「だから、ラジオADのバイトも並行していました。お茶汲みやリスナーからのリクエストの受け付け、簡単な編集作業まで、裏方の作業は一通り経験したかな。プレゼントの住所を確認するために当選者に電話することもあり、生の声を通して番組をどう思っているのか聞くことができたのも成長につながったと思います。ちなみに、まかない付きの飲食店も掛け持ちしていたので、食費が浮いたのは助かったなぁ(笑)」
その2年後に昼間帯の番組を担当し、ようやくラジオパーソナリティの仕事一本で暮らしていけるようになったとか。27歳のころには現在のクリエイティブオフィスキューに所属し、テレビや舞台、そして民謡の経験を活かし「YOSAKOIソーラン祭り」参加チームの歌い手を務めるなど、活動の場を広げていった。
「バイトには多くの人とかかわったり、逆に一人で黙々と作業を進めたり、いろんなスタイルがあります。ただ、どんな職場でも、自分が楽しもうという心を持てば、その先につながる何かを得られるはず。私の場合、バイトも正社員の仕事も含めて、歌やトーク、相手を思う気持ちなどを学びました。むしろ、今につながるすべてを作ってくれたと言って良いくらい」
最後に、念願の歌手デビューを果たした今の気持ちを教えてください!
「CDとして形になることで、いろんな方に歌が届いているという喜びがズッシリと重い手応えに変わりました。私が大切にしている出会いとお酒を表現した両A面シングルを、ぜひ聞いてみてください!」

小橋 亜樹さんの思い出バイト

ハンバーグレストラン
高校1年生の夏に始めた短期バイト。初めて手にした給料は、友だちとご飯を食べに行くのに使いました。
ラジオAD
別のパーソナリティのお世話をすることもあり、ラジオ番組に対する姿勢や考え方を学ぶことができました。

プロフィール

小橋 亜樹
1972年旭川市出身。1993年からラジオパーソナリティとして活動を開始。札幌を拠点にテレビやラジオ、イベントMCなどで活躍中。民謡で育んだ歌唱力には定評があり、YOSAKOIソーラン祭り演舞曲の歌い手やイベントステージでの歌唱に生かされている。北海道出身の人気ロックバンド、怒髪天の増子直純&上原子友康プロデュースで、7月25日にテイチクエンタテインメントからメジャーデビュー。
公式ホームページ http://www.office-cue.com/profile_media/media.php?t=7

インフォメーション

●最新リリース情報
「ぶらぶらぶらり/酔い℃」

■TECI-632/1,000円(税込)
「旅」と「お酒」がテーマの両A面シングル、北海道命名150年の2018年にぴったりの北海道愛が詰まった楽曲。

●最新イベント情報
イオン北海道「小橋亜樹メジャーデビューCDリリースイベント」


9/25(火) 開場 12:00〜
イオン新さっぽろ店(サンピアザ1階光の広場)

9/29(土) 開場 一部13:00〜、二部16:00〜
イオンモール旭川西(1階センターコート)

9/30(日) 開場 一部13:00〜、二部15:00〜
イオンモール苫小牧(1階セントラルコート)

バイトがあって今がある

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バイト先の人たちがMVに出演してくれたほど、良い出会いばかりだった。