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バイトがあって今がある 神聖かまってちゃん

2019年12月23日 公開

稼いだお金で旅行に行ったりサークル活動をしたり。
学生時代にしかできないことをしてほしい。

神聖かまってちゃん
写真左から、monoさん(Key)、みさこさん(Dr.)
撮影協力/JOHNSON'S TEA LOUNGE(札幌市中央区南1条西6丁目4-1 The JOHNSON STORE 2階)
強烈なインパクトのバンド名に加え、自宅トークや路上ライブなどネット動画配信でも注目される4人組バンド「神聖かまってちゃん」。メンバーのmonoさんとみさこさんにアルバイトの経験を聞いた。

「バイトで忙しくて」
という会話にあこがれて

―初めてのアルバイトは?
mono(敬称略・以下同) 僕は高校時代。高校に入ったらお金を稼ぐ経験をしてみたいとずっと思っていましたから。友達同士の「オレ、バイト始めたんだぜ」とか「バイトで忙しくて」みたいな話へのあこがれもありましたね。
みさこ 私は大学に入ってから。最初は居酒屋でホールを担当しました。お皿がツルツルで重ねると滑るんですよ。毎日割ってました。店長に「次に割ったら辞めさせるぞ」って言われながら1年半。おっかなく見えて実は優しい店長でした。

monoさん

mono 僕の最初のバイトはホームセンターの品出し。田舎だったもので、高校生がアルバイトできるような店は少なくて、コンビニかそこくらい。コンビニだとレジを打ったり接客したり覚えることが多そうで、最初のバイトにはキツいかなと思ってホームセンターにしました。シンプルに品出しのみをすれば良い部署だったんですよ。砂利や園芸品など重い商品があったり、トイレットペーパーのようによく売れる商品を切らさないよう、広い売り場に目を行き届かさなければいけないのが大変でしたね。
―少々ヤンチャな辞め方をしたと聞きましたが。
mono そうなんです(笑)。詳しくは覚えていないんですが、自分なりに工夫して動いたつもりだったのに「やる気がないなら帰れ!」って怒鳴られて。残業している人もいるなか、自分だけ帰りました。それでも後日、仕事着はちゃんと返しに行きましたけどね。

長く続けられる要因は
仕事内容より人間関係

みさこさん

―ところでお二人が音楽を始めたきっかけは?
みさこ 私は小学生の時に友達に誘われて吹奏楽部に入ったのがきっかけ。人数が少なかったパーカッションの担当になり、面白くて、それが今につながっています。あの時もし金管や弦楽器だったら、こうはなっていなかったかも。
mono 自分が楽器を始めたのは、バイトと同じく高校時代。理由は至ってシンプルで「モテたい」「自分をカッコよく見せたい」。それだけです。っていうか男が音楽やるのってたいていそうでしょ。ちなみに当時はドラムやってました。
―高校卒業後は音楽の道に?
みさこ いいえ。私は国文学部日本語学科に進学。漢文なら白文で読めちゃうし、変体仮名だって読めたんですよ。当時は。
mono 僕は音楽をやりたくて専門学校へ。当時はプレーヤーではなく、裏から支える方になりたいと思っていて、音響芸術科に進学しました。
―その頃のアルバイト体験をお願いします。
みさこ 居酒屋のバイトの後は派遣登録をして、いろんな仕事をしました。サービスエリアでカマボコの試食販売をしたり、宝くじ売り場で「年末ジャンボは後3日です!」みたいな呼び込みをしたり、カラオケ店で働いたり。いろんな職場に行かせてもらいました。
mono 次はコンビニでした。とりあえずホームセンターでバイトデビューは済ませたし、そろそろコンビニに挑んでみようかな、と。もっと大変かと思っていたんですが、楽しかったですね。結局バイトって仕事内容というよりは人間関係なんだなって悟りました。良い同僚達に恵まれて毎日が楽しくて、3、4年続けたかな。
―それ以外には?
mono 思い出に残っているのはスーパーのカート運び!これはメンバーのちばぎんや、の子のお父さんもやったことがあるって言ってました。3階建ての大型ショッピングモールで、上階のエレベーター乗り場にあるカートを集めて1階にあるメインの置き場に戻すんですけど、簡単そうに見えてこれが大変。お客さんと一緒にエレベーターに乗るので、空気を読まなきゃいけないし。年末年始なんか、どんなに急いでもすぐにカートが足りなくなるので、バイト仲間同士で相談してタッグを組んで、西エントランス組と東エントランス組に分かれてダッシュしたなあ。若い人が多くてすごく仲良くなれて、みんなでボーリングに行ったりもしたんですよ。

新しい自分を知ったり
才能に気づく場にも!

―バイトをして良かったことは?
みさこ 学校内ではあまり話さないタイプの人とも仲良くなれたこと。私は大学では〝文系オタク〟でしたけど、居酒屋って体育会系の人が多いんですよね。普段深く付き合うことのない、体育会系の人たちの手際の良さを知れたのも、バイトをして良かった点。ピアスにフサフサまつげでめちゃくちゃド派手な女性がいたんですが、仕事にはとても真面目でテキパキしていて。そういったことがすごく印象に残っています。それから、接客の仕事の楽しさを知れたのも良かったですね。大学を卒業して営業職に就いたのもその影響です。
―お二人にとってバイトとは?
みさこ 社会に出る前のワンクッションかな。自分でお金を稼ぎ、自由に使えるのって、実は学生の時にしかできなかったりするんですよね。稼いだお金で、旅行に行ったりサークルの活動費にしたり、学生時代にしかできないことをしてほしい。バイトで天職を見つける人もいるように、バイトって自分ができることを見つける場でもあると思うんです。
mono そうだね。バイトって、自分の才能を探す場でもあるよね。それに働くことで、働いている人の気持ちが分かるというのもある。客だからといって、あまりに横柄な態度を取っている人をみると「この人、働いたことあるのかな?」って思っちゃう。バイトって人間としての幅を広げ、成長させてくれる場なんじゃないかと思います。

神聖かまってちゃんの思い出バイト

コンビニ/monoさん
毎日いろんなお客さんが来ました。連日深夜にカゴ2ついっぱいの買い物をしていく人がいて「この人どんな生活なんだろう」と興味津々だったことも…。
スーパーの試食販売/みさこさん
子どもの頃から大好きだったスーパーの試食販売。お店の人がやっているんだとばかり思っていたのですが、実は派遣だったんだ!という事実を知り衝撃。

プロフィール

神聖かまってちゃん
の子(Vo./G.)、mono(Key.)、ちばぎん(B./Cho.)、みさこ(Dr.)の4人組からなるインターネットポップロックバンド。の子、mono、ちばぎんは幼稚園時の同級生。自宅でのトークや路上ゲリラライブなどの生配信、自作MVの公開といったインターネットでの動画配信で注目を集める。の子自らの体験や感情をタブーなき赤裸々な言葉で紡ぎ、美しいメロディーによる楽曲と強烈なライブパフォーマンスで、常に音楽界の話題となるバンドとして活動中。
オフィシャルサイト:http://kamattechan.com/

バイトがあって今がある

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バイト先の人たちがMVに出演してくれたほど、良い出会いばかりだった。