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バイトがあって今がある パーソナリティ・役者 箕輪 直人さん

2016年7月25日 公開

バイト代を手にした時、
親のスゴさを実感しました。

パーソナリティ・役者 箕輪 直人さん
AIR-G’ FM北海道のパーソナリティを筆頭に、テレビや司会業でも活躍中の箕輪直人さん。サービス精神たっぷりに笑いを挟み込みながら、自身のアルバイト経験を披露してくれた。

少年野球の経験が、採用の決め手に!?

「普段は取材することが多いので、取材されることには慣れてなくて…。今日は朝からドッキドキなんですよ(笑)」
開口一番、冗談めかして場を和ませてくれた箕輪直人さん。ラジオから流れてくる元気な声。テレビの中の明るくハツラツとした表情。箕輪さんの素顔はメディアに出演する時と全く変わらず、周りを自然と笑顔にさせてくれる。
「初めてのバイトは大学進学前の春に始めた居酒屋さん。タッチの差で募集定員に達していたみたいなんだけど、面接で店長から唐突に“野球やったことある?”って聞かれたんです。頭の中は疑問符だらけだったけど、少年野球の経験があったから“はい”って答えたら、“ウチの野球チームの人数が足りないから、メンバーになるなら採用!”って(笑)」
お店のスタッフとしてどうにか滑り込んだ箕輪さん。しばらくは思いがけずバイトと野球の日々が続いたとおかしそうに笑う。大学に入学してからはヒップホップやクラブDJといった音楽活動も始め、仲間が舞台の音響に携わることを聞いて初めての観劇へ。その経験が箕輪さんを芝居の世界へ一気に引き込んだ。
「大学3年生くらいからはとにかく舞台にハマって、芝居の練習や公演のためにもバイトのシフトを減らしたくらい。ただ、店長は“やりたいことは今やっておけ”って融通をきかせてくれて。応援してくれる姿勢が本当にありがたかったですね」

養鶏場の仕事で、命のリアルを感じて。

シフトは週に2回ほどだったものの、箕輪さんは居酒屋のバイトを大学卒業まで続けた。幼いころから人を笑わせることに“命を懸けていた”と言うだけあり、舞台のテーマもコメディーが中心。職場でもオススメ料理を頼んでくれたお礼にモノマネを披露するなど、にぎやかなお店作りに貢献していたそうだ。
「芝居のチケットにはノルマがあったから、お客様と仲良くなって観に来てもらおうって裏の狙いもありました(笑)。だけど、自分の接客から常連さんになってくれるケースもあったので、バイト先にとってもプラスだったと信じたいです」
芝居には衣装代や会場代など費用がかさむことから、箕輪さんは大学が長期休みに入ると人材派遣のバイトに登録。引っ越し作業やゴミ収集車の補助、ビール工場の清掃など、さまざまな仕事を経験した。
「ユニークな派遣先として印象深いのは養鶏場。出荷する鶏たちを手づかみでカゴに入れていくだけの作業だったけれど、これからと殺場に送られるのが分かっているのか、イヤがられたり、ツメで引っ掻かれたり…。人は命をいただいて生きているんだなって現実を突きつけられたようで、感慨深かったですね」
箕輪さんは稼いだバイト代を遊びや音楽活動にもうまく割り振りしながら、舞台で使う大量の荷物を運ぶために大きなワゴン車を購入。ますます芝居に精力的に取り組むようになった。

バイトの縁がつないだ結婚式の司会。

大学時代の箕輪さんはドレッドや編み込みヘアで舞台に立っていたのだとか。自身は「若気の至り」と苦笑するが、結果として奇抜なスタイルが数多くの役柄を呼び、メディアや演劇関係者の目に止まった。大学卒業後にはすぐにテレビ番組出演のオファーが舞い込み、舞台の観客のつながりからAIR-G’FM北海道のパーソナリティとしても白羽の矢が立ったのだ。
「僕は人の縁に恵まれたから、ここまでやって来られたんです。メディアに出始めたころはそれだけじゃ食えないから、舞台の仲間が飲食店のバイトを紹介してくれたこともあったかな。そうそう、つい最近も居酒屋さんで働いていた時の常連さんから、お子さんの結婚式で司会をしてほしいとうれしい依頼もありましたね」
箕輪さんがバイトを始めたきっかけは、多くの人と同じように友人との食事や自らの趣味を楽しむため。けれど、仕事を続けていく上で、仲間と苦しいことも楽しいことも共有したり、今でも付き合いが続いている人と出会えたり、価値ある経験が積めたと言う。「僕は人が笑ってくれるのが好きだから、お客様でも同僚でもとにかく楽しんでもらおうと心掛けていました。それは今も変わらないスタンスですね」とも言葉を続けた。
バイトで得られるモノはお金だけではないことがしみじみと伝わってくるエピソード。最後に箕輪さんはこうつぶやいた。
「大学時代のある日、バイト代を手にしてふと思ったんです。もし自分の学費を稼ぐとすると、あとどれだけ働けば良いんだろうって。大学に通わせてくれている親ってスゴい存在だな…と。バイトで得たお金は、改めて親に感謝するきっかけになりました。父となった今は、自分の子どもに好きな道を歩んでもらいたいって親の気持ちがよく分かりますね」

★箕輪 直人さんの思い出バイト★

居酒屋
最初はホールスタッフでしたが、2年目からはキッチンを担当。まかない作りの経験が料理好きになったきっかけ!
ゴミ収集車の助手
一生懸命仕事に取り組んでいたら、「あの子連れてきて」と上司に指名されて、派遣のギャラも上がりました!
引っ越し作業
子どもに好かれるタイプなので、遊び相手になることも多かったですね(笑)。中には僕の芝居を観にきてくれたお客様も。

<プロフィール>
箕輪 直人

札幌市出身。劇団ジーウイルスを経て2009年6月からは雨夜秀興と演劇ユニット「ザ・ビエル座」を主宰し、役者としても活動。現在はTVh(テレビ北海道)「スイッチン!」のメインMC、AIR-G’ FM北海道のラジオ番組「BOND GIRL!」「my Roots」「ゲリラレディオ」のパーソナリティとして活躍中。その他、テレビやラジオのイベント、特番、レバンガ北海道の会場MC、CMナレーター、結婚式の名物司会、クラブDJなど多数出演。

<インフォメーション>

●出演番組オンエア情報

◎AIR-G' FM北海道 内
「my Roots」

水曜 11:30〜11:55
air-g.co.jp/mr/

「BOND GIRL!」
金曜 13:00〜17:30
air-g.co.jp/bg/

「ゲリラレディオ」
土曜 26:00〜27:00
air-g.co.jp/gr/

◎TVh テレビ北海道 内
「スイッチン!」

土曜 11:30〜12:00
www.tv-hokkaido.co.jp/info/switchn/

バイトがあって今がある

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