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バイトがあって今がある Sonar Pocket ko-dai さん

2017年8月21日 公開

人生初の給料で食べたのはファミレスの目玉焼きハンバーグ。
なんだか“大人の味”がしました。

Sonar Pocket ko-dai さん
撮影協力/COOL BEER CRAFT GRANO(札幌市中央区南2条西5丁目31-2)
ヘアメイク/白金一太
心に響くメロディーラインと誰もがはっとするような共感度MAXの歌詞で、若い世代を中心に多くのファンを持つ名古屋出身の3人組ユニット「Sonar Pocket(ソナーポケット)」。
ボーカル担当のko-daiさんのバイト体験は?

「1,000円」をもらう大変さに驚いた初バイト

クールなイケメンかと思えば、気配りが細やかで、言葉を選びながら丁寧に考えて質問に答えてくれたko-daiさん。最初のアルバイトは高校時代、母親の知り合いに頼まれたポスティングだったそうだ。顔見知りならではの気楽さから緊張などはなかったけれど、1時間一生懸命に頑張っても、もらえる時給は1,000円に満たず、中学生時代まで当たり前のようにもらっていたお小遣いが、実は大変な価値のあるものだったことに気付いたという。人生最初にもらったお給料は、ファミリーレストランでの友達との食事に使ったのだとか。「確か目玉焼きハンバーグを食べたんですけれど、なんかこう…。大人の味がしましたね」
本格的なアルバイトデビューとなったのは、その後に勤めた串揚げ屋の店員だった。けれど、ここでは店長とどうにもウマが合わず…。
「愛がないと言うのか、僕が話しかけてもロクに返事もしてくれないんですよ。仕込み作業で、僕が丁寧に具を串に刺していたら『そんなやり方してたら朝になるだろう』って怒られたり。残っている量と作業時間を冷静に計算して『いいえ、朝にはなりません』って口答えしたら、余計に怒られちゃいました(笑)」と、苦笑する。アルバイトでは、仕事内容とお給料以外に〝働く環境〟や〝人間関係〟も大事な要素だということに気付いたそうだ。

コンビニで夜通し働いてそのまま大学へ通う日々

ところでko-daiさんと言えば、デビュー前には、福祉施設で介護ヘルパーやガイドヘルパーとして働いていたことでも知られている。そのきっかけは、高校時代の先輩のたった一言。全国大会にも出場するほどバスケットに打ち込み、大学の推薦入学資格をもらえたko-daiさんは「どこに進学しよう?」と悩んでいた。そんな時、先輩が「この大学の福祉系は可愛い女子が多いぞ」と教えてくれたことが理由だったと笑う。
「実際には、大学時代は中学生の時の同級生と付き合っていたので、大学で彼女が出来たとか、そういった浮いた話は何もなかったんですけれど(笑)」
大学入学と同時に始めたアルバイトはコンビニ店員で、ほぼ卒業まで長期にわたって続けた。使い道は主に遊ぶお金や音楽の機材などだったそうだが、最初の月のお給料が19万円だったと言うから、どれだけ長時間頑張ったかが想像できる。
「夜11時から朝9時まで働いて、そのまま大学の授業に行くんですよ。寝不足で本当にキツかったですね。そんな思いまでして稼いだ給料なのに、自分ときたらもらったその日に4万も遊びに使っちゃって。それでも『おっ! まだ15万もある』なんて喜んでいたんです。仕方のないヤツでしたよね(笑)」
そのほか、プールの監視員や人材派遣会社に登録して倉庫の仕分けなど、さまざまなアルバイトをしながら、高校時代に友達の誘いで始めた音楽活動も継続していた。
大学卒業後は音楽の道で生きていこうとは決めていたものの「音楽事務所に所属するまでの間だけ」と、ko-daiさんは福祉施設に就職した。軽い気持ちでの大学選択だったけれど、在学中に行った施設実習が思いのほか楽しく、介護の仕事を選ぶことに迷いや不安はなかったそうだ。約2年半にわたって、昼は介護、夜はライブという生活を続けたという。

「一生続く愛」を教わった福祉施設での勤務経験

複雑な家庭環境のもとに育ったというko-daiさんは「僕は人の愛情を感じられないヤツだったし、一生続く愛なんて存在しないって、ずっと思っていたんですよ」と、当時を振り返る。ところが、この施設ではデイサービスに通う利用者たちに「氷川きよしみたい」と言われて可愛がられ、あるおばあちゃんには「うちの孫をお嫁さんにどう?」と紹介話を持ち掛けられたこともあった。「自分は夢を追いかけていて、お金もないので…」と断ると「結婚はお金でするものじゃない。大好きな人とするのが一番の幸せなのよ」と、気圧されるくらい真剣に叱られたそうだ。サービス終了後に自宅まで送ると、いつもご主人が玄関前に出迎えにきていて、2人で手をつないで家に入っていく姿を見ながら、初めて「一生続く愛」が存在することを知ったという。
「この時の体験や気持ちが、その後ラブソングを作っていく時の基本になりました。デビュー作の『Promise』もそうで、この施設では人として大切なものをたくさん学ばせてもらったんですよ」
最後に、ko-daiさんからアルキタ世代へのメッセージがこちらだ。
「僕は昨年秋に総胆管結石による急性重症すい炎で緊急入院し、医者に『助からないかもしれない』と言われたんです。その時にすんなり受け入れられたんですね、後悔のない人生だったなと。でも助かってICUのベッドで考えたんです。僕の人生って失ってもいいと思える程度のものだったのかって。だから、若い人たちには、泣き叫んででも失いたくないと思えるような人生を歩んでほしい。興味を持ったことには何にでもトライして、友達とたくさん遊んで、色褪せない思い出をたくさん作ってください」

★ko-daiさんの思い出バイト★

コンビニ店員
スピーカーから流れるBGMを聴きながら「いつかは自分の音楽が流れるように頑張ろう!」と、心に誓って夜勤を乗り切りました。
プールの監視員
地元の不良少年がルール違反をしたので整列させてお説教。自分は派手な外見だったので怖かったらしく、次から大人しくなりました。
倉庫の仕分け作業
当時付き合っていた彼女の誕生日前に。同じ作業が続くのはつらかったけれど、日払いでお給料がもらえるので助かりました。

<プロフィール>
Sonar Pocket

名古屋市出身のko-dai(コーダイ:Vo)、eyeron(アイロン:Vo.)、matty(マティ:トラックメーカー)によって、2005年に結成。ユニット名の由来は、いつでもポケットに入れて持ち運べるような心に寄り添う歌を届けたいという願いから。2008年シングル「Promise」でメジャーデビュー、2012年には初の武道館ワンマンライブ開催。2017年からSonar Pocket第二章を掲げ、4月に25thシングル「一生一瞬」、7月に26th「段々男女物語」をリリース。
公式サイト

<インフォメーション>

●リリース情報
26thシングル「段々男女物語」
■初回限定盤(CD+DVD)/WPZL-31318 1,296円(税抜)
■通常盤(CD)/WPCL-12678 926円(税抜)
●ライブ情報
「Sonar Pocket JAPAN TOUR 2017」
9/9(土) 開場/17:00 開演/18:00
9/10(日) 開場/16:00 開演/17:00
札幌市教育文化会館 大ホール
チケット/6,000円(全席指定・税込)
お問い合わせ/ウエス
TEL 011-614-9999

バイトがあって今がある

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