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バイトがあって今がある Odile

2018年6月4日 公開

バイトをしていなかったら、私たちは出会ってなかった。

Odile
写真手前/natsu(Vo.)さん、奥/機長(G.)さん
北海道出身のヴォーカルnatsuの歌声と、機長が奏でるギターサウンドの融合が持ち味の音楽ユニット「Odile(オディール)」。お二人の出会いをさかのぼると、そのきっかけはアルバイトだった。

アーティストの歌声を警備しながら堪能!?

―音楽にはいつから興味が?
natsu(敬称略・以下同) 小さいころからテレビっ子で音楽番組が大好きでした。中学生までは、いわゆるJ-POPを中心に流行の音楽を聴いていましたが、高校生になってから違うジャンルにも興味を抱き始めたんです。王道ではないダークヒーロー的な音楽というか。中でもむさぼるように聴いたのが「残響レコード」レーベルのアーティスト。それが自分の原点です。
機長 母の影響から子どものころに聴いていたのはクラシックが中心。中学校に上がってからはクラシックの要素にロックをミックスしたジャンルに傾倒し、ギターを弾くようになったんです。14歳からはバンド活動も始めました。

―初めてのバイト経験は?
natsu 高校時代です。地元が千歳なので、札幌のライブハウスに行く交通費も、チケット代も、それにグッズも…何かとお金がかかりました。だから、高校のそばにあるスープカレー屋さんでバイトを始めたんです。友人に働く姿を見られるのは何となく恥ずかしかったんですが、クラスメイトがめっちゃ来るようになっちゃって(笑)。店長は気さくな人柄なので、友だちに大盛りをサービスしてくれたりしましたね。年上のバイト仲間から自分が知らない音楽のジャンルを教わるのも楽しかったです。
機長 自分はコンサート会場のスタッフ。目的は、ズバリ好きなアーティストの生歌がタダで聴けるから(笑)。当時はCHAGE and ASKAさんとかTHE ALFEEさんとか、大物アーティストの会場を警備しながら、生歌をたっぷり堪能しました。勤務時間も長くてハードなバイトだったけど、その分だけ時給は高くてね。月に10万円くらい稼げることもあったから、ライブのノルマや機材につぎ込みました。

コールセンターの新部署を立ち上げた経験

―その後のバイト経験は?
natsu スープカレー屋さんの次は、新千歳空港内のラーメン店。しばらくするとホールのまとめ役を任されるようになりました。最初は慣れずに苦労しましたが、努力を認めてもらえたことやスキルアップの実感がうれしかったなぁ。あと、社員割引があったので、ラーメンばかり食べてました(笑)。
機長 僕は大学を出てからもしばらくはフリーターで、よく言うところの売れないミュージシャン。とにかくいろんなバイトを経験しました。プロミュージシャンが出演するライブバーで音響をやってみたり、チケット屋さんの店頭に立ったり、数え切れないくらいです。
―思い出深いバイト先って?
natsu 一番頑張ったなって思えるのはコールセンター。音楽活動を始めたころ、休みの融通が利きやすい職場だと思って働いたんです。最初は普通のオペレーターとして電話に出ていたんですけど、1年くらい経ってから新しい部署の立ち上げメンバーに抜擢してもらいました。研修資料や業務のルーティン作り、クライアントとの折衝など社員さんが担当するようなことまで経験できたんです。やりがいが大きかった反面、私よりも年上のオペレーターの方にも指示やアドバイスを送らなければならず、どういう言い回しなら頑張ろうと思ってもらえるか四苦八苦した思い出もあります。
機長 自分は携帯電話の販売ですね。とあるキャリアの販売台数が日本一になったこともあります。当時はリーダーとして部下を抱え、商品の価格調整も任されてました。
natsu それってホントにバイトの立ち位置?
機長 信じられないかもしれないけど、バイトだったんだよね。一時は月の給料がとんでもない額まで跳ね上がって、社員として営業職になってほしいというオファーまで受けました(笑)。丁重にお断りしましたが…。

デザイン会社の社長が、事務所をポーンと与える!

―音楽に役立ったバイトって?
機長 実は一度デザインに興味を持ち、夜間の専門学校で学び直したことがあります。卒業後は音楽プロデュース業をしつつ、デザイン会社で働いていました。すると、職場の社長が「お前、音楽やってるのか」って事務所をポーンと与えてくれたんです。で、文具からテーブルから何から何までそろえ、自分の居場所が出来上がりました。それからいろんなアーティストとの関係が深まっていった気がします。そのバイトをしていなかったら、僕はココにいなかったかも。
natsu 携帯電話の販売に続いてスケールの大きな話だね(笑)。私は、ライブハウスのバイトです。チケットのもぎりや物販の手伝いをしている中で出会った人に、FMノースウェーブでのお仕事を紹介してもらいました。当時、ライブ情報番組にド新人を起用するという企画が立ち上がり、パーソナリティーとして声を掛けてくださったんです。その番組のディレクターを通して出会ったのが機長。私の音楽への思いや歌に対する姿勢を聞いてもらったことで、Odileの結成に至ったんです。

―まさにバイトが紡いだ縁ですね。最後に読者へのメッセージを!
機長 自分は本当に多彩なバイトを経験して、世の中の仕組みから営業トーク、ビジネスの進め方まで知らず知らずのうちに学んできました。人生にとって間違いなくプラスに働いています。
natsu 機長が言うように、バイトってムダなことは一つもありません。学校と家庭以外の世界に飛び出すのは大変かもしれませんが、その分だけ人間に厚みが出ると思うんです。私のようにバイトが夢につながるかもしれませんしね!

Odileの思い出バイト

ラーメン店/natsuさん
新千歳空港内のラーメン屋さんで働きました。ライブ帰りのアーティストが食べにきてくれたことも!
コンサートスタッフ/機長さん
高校生のころに警備や設営のバイトを経験。バイト中もアーティストの歌声に耳を傾けてましたね(笑)。

プロフィール

Odile
ラジオやCMの声で活躍する北海道の歌姫「natsu」と、現役プロ音楽プロデューサー兼ギタリストとして活躍するパイロット「機長」による音楽ユニット。2016年9月から始動。natsuの寄り添うような芯のある声、機長の奏でるこだわりのギターが重なり合うことにより、柔らかくも凛としたサウンドとして世界観を作り上げ、何度も繰り返し聴きたくなるような中毒性を持つサウンドを届ける。
オフィシャルサイト:https://odile.themedia.jp/

インフォメーション

●最新リリース情報
「Faux Blanc」
■ZNR-203 2,160円(税込)
●ライブ情報
Cell The Rough Butch presents「MOMENTFES2018」出演
6/16(土)
チケット:3,500円(税込)ドリンク代別
その他の出演アーティスト、タイムテーブル等は公式サイトでチェック!
https://momentfes2018.jimdo.com/

バイトがあって今がある

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