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2014年11月3日 公開

HTB エグゼクティブ ディレクター 藤村 忠寿さん

“社会勉強”だなんて就職してから考えるもの。
今はまだ、難しく考えんなって。

HTB エグゼクティブ ディレクター
藤村 忠寿さん
北海道発のローカル番組ながら全国的大ヒットとなった「水曜どうでしょう」のディレクター、藤村忠寿さん。監督として数々のドラマも手掛けるほか、50歳を前に役者としても活動を始めるなど、幅広い世界に挑み続けるチャレンジャーだ。

人生を決めるきっかけは
先輩に紹介されたテレビ局のアルバイト

大ヒット作「水曜どうでしょう」のチーフディレクターとして独特の世界を作り上げ、鬼才ぶりを発揮した藤村忠寿さん。2009年のHTB制作ドラマ「ミエルヒ」では、石狩川でヤツメウナギを追う漁師の父と、その息子の心情を細やかに描いて国内外のドラマ賞を受賞。今年は裏方から一転、舞台役者にも挑戦し、11月から始まる「OOPARTS」(鈴井貴之主宰)プロジェクト第2弾公演「SHIP IN A BOTTLE」に出演するなど、多彩な活躍を見せている。
「アルバイト経験はそれほどないのだけれど…」と言いながらも、気さくにインタビューに応じてくれた。「アルバイトとは言えないけど、実家が愛知で喫茶店をしていたので、その手伝いをしたのが『働く』経験の最初かな。浪人時代だったからね、それくらいしないと家にも居場所がないでしょ(笑)。コーヒーを淹れるのと洗い物が僕の担当で、何も考えず、頭の中をひたすら真っ白にして集中出来るのが好きだったね」と、軽快な語り口だ。北海道の大学入学後はラグビー部に所属。そこで部の先輩から紹介されたのが、テレビ局でのアルバイトだった。
「部の先輩が2人、報道記者になっていて助手を探してたの。三脚を持ってカメラマンの後ろをついて走ったり、インタビューを受ける相手にマイクを差し出したりしてました。事故や事件の現場なんて、最初はとにかく慣れてないし、どうしたらいいのか分からないことだらけ。でも、そのうちにだんだんと“何かあったら最初に現場に駆けつけられる”仕事の魅力に取りつかれていったわけ。もともとヤジウマ根性はデカい性格だったからね」

さまざまな現場を駆け回る“報道”に
あこがれた大学時代

ニセコでの大規模雪崩の現場では、警察を手伝って報道陣も雪に棒を刺しながら遭難者を探したこともあり、藤村さんも一緒に参加したそうだ。
「報道って毎日いろいろな場所に飛んで行けて、いろいろな人に会って、いろいろな体験が出来るんだなぁ、と。助手っていう立場だから、自分が何かしゃべったりするわけではないけれど、その分カメラマンたちの仕事をじっくり観察することも出来て、報道っていう仕事のやりがいが見えたというのはあるかもしれないな。カメラのセッティングや記者の取材、VTRの編集。そういったものを見ながら『オレだったらこうするのに』って思ったりしてた。生意気でしょ(笑)」報道志望で入社試験を受け、HTB入社を果たした藤村さんだったが、なぜか入社後は東京支社で営業デスクに配属になった。
「そりゃ、ガクッときたってのが正直なところ。あちこち行けるのが魅力だと思って報道を志望したのに、毎日オフィス勤めだもの。でも、今にして思えば良かった。テレビ局内の人の動きや金の流れなど、あそこで学んだことも多かったからね」

流れに逆らわないことで
予想外の面白い場所にたどりつくことも

その後、藤村さんは北海道本社に戻って制作部に入り「水曜どうでしょう」を手掛けることに。ついに“報道”に携わることはなかったそうだが、後悔はないのだろうか。尋ねてみると、藤村さんは一瞬の間を置くこともなく「ないね。まったく」と、笑いながら答えてくれた。
「どうしてもこうしたい、みたいな強い気持ちがね。あまりないんです。意外だって言われることもあるけれど…。バイトも、先輩から言われてやってみたら面白かったっていう体験だったし。流されるまま、と言ったら違うかもしれないけれど、どこにでも面白さはあるし、見出せるし、作れるし。もし学生時代にテレビ局でアルバイトしてなかったら、何になっていたか? うーん、なんだろう。バブル時代だったからね、商社か銀行にでも行っていたかな? それも面白かったかなと思うんだけれど」
そんな藤村さんは、現在、大学生の娘を持つ父親でもある。ファミリーレストランでアルバイトに励む娘さんを「すごく真面目なんだわ。バイトもけっこう長く続けてて、ベテラン感出しちゃってる感じ。どうも、アルバイトが社会勉強だと思ってるみたいなんだけど…。社会勉強なんていうのは、就職して、その時になったらイヤでもしなきゃならないものでしょ。だから、学生のうちはもっと楽しんで過ごすことを考えていいと思う。そこでやりがいを見出そうとか将来の目標を見つけようとか、難しく考えんなって。流されたっていいじゃない。もっと気軽に飛び込んで楽しんでいいのがアルバイトだと、僕は思う」と気遣い、父親ならではの温かい表情も見せてくれた。

★ 藤村 忠寿さんの思い出バイト TOP3★

実家の喫茶店
名物「小倉トースト」でも知られた喫茶店。大学受験を目指した浪人時代、午前中は予備校、午後は店で食器を洗う日々を過ごしました。
報道助手
取材相手の受け答えを聞きながら人間観察も。「これは相当な人物に違いないと思ったら、後で本当に出世して大物になっていて驚いたことも」
ススキノのお店
大学の先輩の紹介で、ラグビー部の仲間たち数人と一緒に。働きっぷりのよさを褒められ、幹部候補生として就職しないかと誘われました。

<プロフィール>
藤村 忠寿(ただひさ)

愛知県出身。北海道大学卒業後、1990年北海道テレビ放送(HTB)に入社。東京支社編成業務部勤務の後、本社制作部に異動し「水曜どうでしょう」を制作。その後はDVD制作、ドラマ演出などを手掛け2009年のドラマ「ミエルヒ」は、ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞や文化庁芸術祭賞の優秀賞ほか数々のドラマ賞を受賞。

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