まちをみんなでデザインして、江別で暮らす楽しさや魅力を発信したい【株式会社プリオンデ】

今回、えべつびいきにご登場いただくのはBRICKRADIOのプロデューサーでもあり、江別を自分たちなりに表現し、独自にシティープロモートする非公式なプロジェクト「えべつセカンドプロジェクト」の代表でもある山崎啓太郎さんです。イベントを企画したり、DJをしたり、そんな山崎さんの本業はデザイナー。山崎さんは大学在学中にデザインを学んだわけではなく「Macを使って仕事ができる」ことを条件に就職活動をし札幌のデザイン会社に就職します。入社し働き出してから自分の仕事が、グラフィックデザイナーだということを理解します。デザイナーとしてのキャリアを積み、現在は江別に事業所を構える株式会社プリオンデの代表取締役でもあります。ロゴやフリーペーパー、ポスター、フライヤー、商品ラベル、WEBなど様々デザインを手がけています。

山崎さんが江別に暮らし始めた2011年、お子さんが通う小学校の児童数が減少していることを知ります。それまで、まちづくりに関心はなかった山崎さんですが、「近所に子どもが増えるように、江別の価値が上がるためにはどうしたらいいのかな？」とまちづくりに関心を持つようになります。最初は小学校のお父さんたちの活動の会に参加してみたり、人が集まる場所に顔を出し江別に友達をつくるところから動き始めました。

江別を盛り上げていきたいと考える仲間もでき、デザインの力を生かして江別をPRできるのでは？と考えた山崎さんはEBETSU SECOND PROJECTを立ち上げます。（略して「セカプロ」）それぞれができることで協力し合って江別を楽しもう！と、思いついたアイデアをお金を掛けずに、とりあえず小さく始めてみる。楽しかったら続ける。飽きたらやめる。と負担の掛からないペースで活動しています。江別の魅力を動画やSNS・ブログで情報発信したり、コロナ禍でもできることはないかなと始めたBRICKRADIOなどのコンテンツを展開しています。子どもから大人まで楽しめるピースフルでノンジャンルのDJパーティBrick Partyなど、さまざまなイベントも仕掛けます。全世界で話題となったポケモンGOの日本初のイベントを江別で行ったのもセカプロだったんです。

「江別に来なければまちづくりにもかかわらずに、いちデザイナーだったと思います」と山崎さん。江別のことならと声を掛けてもらえるようになり、えべつ観光協会の専務理事としてもご活躍です。江別駅前公園のイルミネーションをプランニング・デザインしたり、観光協会でマルシェやセミナーを開催するなど、江別のためにかかわる機会が増え、セカプロを始めたころに比べ一緒に活動できる仲間も増えました。江別の新しいフリーペーパーを作ってみたい、江別の色を作ってみたい、商店街でファッションショーをするのはどう？と江別のためにやりたいことは、まだまだ尽きないようです。

文・取材：三ツ井瑞江／写真：岩崎晃和