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バイトがあって今がある Awesome City Club

2017年4月3日 公開

バイト先のスタジオがなかったら僕らは上手くいかなかった。
それくらい特別な場所なんです。

Awesome City Club
写真左から、ユキエさん(D.)・atagiさん(Vo.G.)・PORINさん(Vo.Syn.)・マツザカタクミさん(B.Syn.Rap.)・モリシーさん(G.Syn.)
音楽好きが注目株として真っ先に挙げる男女5人混成バンド「Awesome City Club(オーサムシティクラブ)」。メンバー5人がアルバイト経験や職場の「奇跡の出会い」を話してくれた。

ホームセンターのバイトで体がムキムキに!

──音楽の原体験は?
PORIN(敬称略。以下同) 幼稚園のころから小学4年生までピアノを習っていましたが、好きで始めたというワケではなく…。中学生になってバンドを組んだ時も、きっかけというきっかけはなくて、何だか気付いたら音楽活動をスタートしていたという感じです。
マツザカ 僕は親の仕事の都合で中学生時代を海外で過ごしました。ある日、図工の時間にクラスの「悪い子」がラジカセでパンクをかけ始めたんです。その音楽がパーンと耳に飛び込んで来て、家に帰ってから母に頼んですぐにCDを買ってもらいました。以来、バンドサウンドが好きになり、高校進学のタイミングで帰国してからは、自分でもバンドを組むようになったんです。
モリシー 自分は小学校4年生のころ。好きなドラマの主題歌が「B'z」の「Calling」で、ギタリストの松本さんが雨に打たれながら演奏するミュージックビデオがカッコ良くてカッコ良くて。そこからギターを手に取るようになりました。
ユキエ 大きなきっかけは小学5年生の時に椎名林檎さんの「ここでキスして。」がラジオから流れて衝撃を受けたこと。雷に打たれたように感動して、ロックやバンドに興味を持つようになりました。
atagi 僕は元々音楽が好きなほうで、オヤジのアコースティックギターを触り出したのが小学5年生。その1年後に宇多田ヒカルさんのデビュー曲を聞いて、「カッコイイ!」って歌うことにあこがれを抱くようになりました。
──初めてのバイトは?
PORIN 高校1年生のころにファミレスでバイトしました。とにかく家と学校の外の世界が見てみたくて、中学生のころから早く働いてみたいと思っていたんです。
atagi 僕も高校1年生。ギターが欲しかったし、習ってもみたかったんです。近所のホームセンターでバイトを始めましたが、職場には男手がいなくて力仕事は自分の担当。20㎏もある肥料とか粉セメントを運んだりするうちに、ムキムキになっちゃって(笑)。握力が40㎏から65㎏まで増えました。

給料の半分が駐車場代に消える!?

──バイトで苦労したことは?
モリシー そもそも、バンド活動と両立出来るバイトを探すのが難しかったです。決まったシフトに入れないので、単発で働ける派遣の仕事を選ぶことが多かったと思います。
atagi 求人誌を見ている時に、シフトが月〜金曜日かぁ…みたいな(笑)。
モリシー そうそう。だから面接の時に、バンドのライブやレコーディングでシフトに穴を開けてしまうこともあるとあらかじめ伝えるようにしていました。それでもOKをもらえたところはありがたかったですね。
PORIN 私は大学生のころにお洋服屋さんでバイトをしました。でも、車で通っていたので、お給料の半分が駐車場代に消えたのが苦労したかな。
マツザカ それは苦労というかバカだよね(苦笑)。
──(笑)。逆にバイトで学んだことは?
ユキエ 高校卒業後に7年くらい歯科助手として働いていました。クリニックの院長は腕が良くて、患者さんとのコミュニケーションも抜群に上手な方だったんです。例えば同じ症例でも一人ひとりの人柄を考慮して言い回しや話し方を変え、オーダーメイドに治療しているという感じがしました。院長の仕事ぶりを見ていて、正しいことを単に伝えるのが正解じゃなく、その人に合った言葉を見付け出すのが正解なんだ、それが愛される秘訣なんだなって人生勉強をさせてもらった気がします。

運命の音楽スタジオでバイト初日に「ナンパ」!

──印象深いバイト先は?
atagi 東京に出てきてから2〜3年後に働いたライブハウス。音楽の新しいムーブメントを作るような勢いのあるところだったので、出入りしているバンドが多かったんです。マツザカやモリシーと出会った場所ですし、ユキエちゃんの存在もその界隈で知りました。
マツザカ その後、atagiと僕は、バンドマンが始めた音楽スタジオで働き始めました。上下関係があまりなく、リハーサルの案内やセッティング以外の空いた時間にお客さんや同僚と自由に話せる空気感。僕がatagiを「Awesome City Club」に誘ったのもバイト中です(笑)。
PORIN しかも、ミュージシャンだけでなく、カメラマンや映像作家も出入りしていて、色んなカルチャーが渦巻く場所。だから私も淡いあこがれを抱いていました。大学卒業後、就職せずに音楽の道に進もうとバイト先を探していた時、たまたま友人が紹介してくれた職場がその音楽スタジオ。きっと何かが生まれると思っていたら…。
マツザカ PORINのバイト初日は、ちょうど僕らがメンバーを探していたころ。バンドに女の子を二人入れたいと思って、ユキエちゃんともう一人誘っていた子がいたけれど、ダメになっちゃって。でも、曲作りもしていたし、ライブの日にちもすでに決まっていたんです。それで、PORINに話してみたら、好きな音楽や世界観が似てたから、全力で「ナンパ」しました(笑)。
PORIN マッツンのパッションがスゴかったからまずはサポートメンバーとしての加入をOKしました。バイト初日に、その後の運命をともにするバンドに誘ってもらえるとは思いませんでした。
マツザカ よく遊びに来ていたカメラマンにPVを撮ってもらったり、エンジニアのスキルを持つ店長にレコーディングを手伝ってもらったり、バイト先にはバンドを進める上で必要なものがたくさんあったんです。ココがなかったら僕らは上手くいかなかった。そう思えるほど特別な場所。ちなみに、僕らは今でもそこで練習しています。

★Awesome City Clubの思い出バイト★

ユキエさん(D.)ファミレス
高校生のころに始めたバイト。世の中には色んな人がいるんだなと思いました…当然ですが(笑)。
atagiさん(Vo.G.)短期の派遣バイト
当時は貧乏すぎて、風邪の治療費を稼ぐために日払いの派遣で働いていた時期も(笑)。
PORINさん(Vo.Syn.)アパレル店
私はお洋服も大好きなので、大学生のころにアパレルショップのバイトにチャレンジしました。
マツザカタクミさん(B.Syn.Rap.)倉庫作業
年末にカニをひたすら仕分けするバイトをしました。つらかったけど謎の達成感も…(笑)。
モリシーさん(G.Syn.)コンビニ
トイレの備品をすぐに持って帰ろうとするお客さんを毎回のように注意していました(笑)。

<プロフィール>
Awesome City Club

2013年春、それぞれ別のバンドで活動していたatagi、モリシー、マツザカタクミ、ユキエにより結成。2014年4月、サポートメンバーだったPORINが正式加入して現在のメンバーに。「架空の街 Awesome City のサウンドトラック」をテーマに、テン年代のシティ・ポップをRISOKYOからTOKYOに向けて発信する男女混成5人組。2015年、ビクターエンタテインメント内に設立された新レーベル「CONNECTONE(コネクトーン)」より、第一弾新人としてデビュー。
オフィシャルサイト 
http://www.awesomecityclub.com/

<インフォメーション>

●最新リリース情報
「Awesome City Tracks 4」
VICL-64707 ¥2,160(税込)
●ライブ情報
「Awesome Talks -One Man Show 2017-【札幌】」
(sold out)
4/23(日)
札幌BESSIE HALL
開場/16:30 開演/17:00
お問い合わせ/SMASH EAST TEL 011-261-5569

バイトがあって今がある

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バイト先の人たちがMVに出演してくれたほど、良い出会いばかりだった。