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バイトがあって今がある 夜の本気ダンス

2019年7月29日 公開

仕事仲間にいろんな話を振ってみたら、
思わぬ共通点が見つかった。

夜の本気ダンス
取材協力/THE WORLD LOUNGE Co&Co SAPPORO(札幌市中央区北2条西3丁目1-29 タケサトビル2F)
写真左から、米田貴紀さん(Vo.&G.)、鈴鹿秋斗さん(D.)
聴く人の体が自然と踊り出すようなダンスロックを届ける「夜の本気ダンス」。ボーカル・ギターの米田貴紀さんと、ドラムの鈴鹿秋斗さんに、出会いの経緯やアルバイトの経験を直撃。

コピーバンドに複雑な思いを抱く!?

―二人の出会いはいつ?
米田(敬称略・以下同) メンバーの中でも僕と鈴鹿が一番古い付き合いなんです。高校3年生のころに、地元(京都)の各高校の軽音楽部が共同でライブをすることになって、同じイベントに出演したのが出会いでした。
鈴鹿 ただ、当時は学校もバンドも別だったし、顔見知りになった程度で、深い仲にはならなかったな。
米田 僕らはオリジナルの楽曲でステージに立ってたんですが、当時の鈴鹿のバンドは銀杏BOYZのコピーが中心。お客さんは知ってる曲のほうが盛り上がるから、反応がイマイチな自分たちと比べると複雑な思いもあって(苦笑)。
―そんな米田さんの印象は?
鈴鹿 コピーバンドのほうが盛り上がるのは確かだし、僕らは高校生にしては集客も多いほうだったんです。でも、高校を卒業するくらいのタイミングで、このままバンドを続けるならオリジナルをやらなきゃなって思った瞬間、米田の存在が頭をよぎり、かなり先を行かれてると感じました。
―バンドに米田さんを誘った経緯は?
鈴鹿 高校卒業後に夜の本気ダンスとしてオリジナルを作り始めたんですけど、1年もしないうちにボーカルが抜けちゃって。そのころ米田のバンドのライブを見に行ったら、メッチャいい感じの曲を歌ってたんですね。でも、向こうもドラムが抜けたりと調子は良くなかった。そこで僕が米田のバンドのサポートをしながら、「ウチのバンドにも遊びに来ない?」と誘って、徐々にやる気にさせたんです(笑)。
米田 気付いたら自然と夜の本気ダンスに引き込まれてたな。それからは昔の自分の音楽性は内向きだったけど、ライブパフォーマンスを含めて今みたいな外向きの表現にガラッと変わったんです。

心に染みた配達先の気遣い!

―思い出深いバイト先は?
鈴鹿 僕は高校時代の酒屋。そこは瓶ビールをケースで買ってくれる人には家まで運ぶっていうオプションがあったんです。
米田 オプション?
鈴鹿 まぁ、無料なんだけど(笑)。で、結構な重さのケースを近所のお宅に運んで行くと、「ありがとう。アイス食べてき」とか「冷たいものでも飲んで休みな」とか、やさしくしてくれるんですよね。それが心に染みたなぁ。
米田 僕は短期のバイトしか経験がないんです。高校時代の友人に誘われたら一緒に働くというケースが大半。近所には工場が多く、単純作業がほとんどだったから、思い出という思い出がなくて…。エアコンの型のバリ取り(加工時に発生する不要な突起を取り除くこと)とかを黙々とこなしてました(笑)。
―やってみたかったバイトは?
米田 映画館かな。今の事務所のマネージャーがシネコンでバイトをしていたので、その時の話を聞くと好きなものに携わりながら働くのって純粋に楽しいだろうなと感じます。
鈴鹿 自分は遊園地のインストラクター。役に入って熱演するみたいなバイトにあこがれますね。あと、開演前の誰もいない遊園地を見られると思うとテンションが上がる(笑)。
―鈴鹿さんはサラリーマン時代も長かったとか。
鈴鹿 高校卒業後に印刷会社の社員として働いてました。トレーディングカードを断裁して一つのパッケージを作ったり、営業として外部の協力会社にデザインを依頼したり、いろんな部署を経験したんですよね。

正社員の仕事とバンド活動を両立!

―社員と音楽活動のバランスは?
鈴鹿 う〜ん…新人のころは有給の日数も少ないし、雰囲気的にも使いにくいし、ちょっと苦労したかも。
米田 確か新人のころに中国に1カ月以上行ってたことがあったよね。
鈴鹿 そうそう、中国の協力会社で制作した印刷物を現地で検査するという仕事。米田には「中国に行ったら2年目、3年目に有給が使いやすくなる。だから行かせてくれ」と伝えました。
米田 でも、その時はちょうど音楽コンテストの準決勝が終わり、決勝までに音源を一曲作らなければならない時期だったんですよ。
鈴鹿 もう、レコーディングは超ギリギリ。自分のドラムとコーラスを先に録音して中国に飛び立ちました。
米田 コーラスのハモリがすでに出来上がっていて、それにボーカルをのせるという前代未聞のレコーディングだったな(笑)。
―実際に休みやすくなった?
鈴鹿 その印刷会社には9年勤めましたが、4〜5年目には有給がマックスで40日もあったし、土日に加えて平日に休めるようになりました。社員として働きながら融通も利く状態になるのってバンドとしては悪くないこと。資金に余裕もできるし、仕事のストレスを土日のライブで発散していました(笑)。

―最後に読者へのメッセージを
米田 学生時代や若いうちは音楽や絵画、映画といったカルチャーを目一杯吸収して、その中から自分の好きなものを見つけると人生が豊かになると思います。自分の反省点を込めて言えば、CDやDVDのレンタルショップでバイトをしておけば、表現にもさらに磨きがかかったのかも。
鈴鹿 印刷会社時代、職場に馬が合わないと思っていた人がいました。でも、ふとした時に僕の趣味でもあるゲームの話題で盛り上がり、今でもライブに来てくれるくらい仲が深まったんです。せっかく一緒に働くなら、バイト仲間にいろんな話を振ってみると、思わぬ共通点から仲良くなれるかもしれないよ。

夜の本気ダンスの思い出バイト

米田貴紀さん/工場
バイト経験は短期がほとんど。同じ作業の繰り返しの工場系が多かったけれど、友人と一緒だったから乗り切れました。
鈴鹿秋斗さん/酒屋
近所のお馴染みさんが、お酒や食料品を買いに来るようなお店でした。お客さんとの距離も近くて楽しかったですね。

プロフィール

2008年、京都にて結成。メンバーは米田貴紀(Vo.&G.)、マイケル(B.)、鈴鹿秋斗(D.)、西田一紀(G.)の4名。2014年にインディーズデビューし、同年3月にミニ・アルバム「DANCE STEP」を発表。“踊れて泣ける100%のダンス・ロック”を武器に人気も全国区へ。2016年3月にアルバム「DANCEABLE」でメジャーデビュー。2019年6月5日、メジャー3作目となるニュー・アルバム『Fetish』をリリース。
オフィシャルサイト:honkidance.com

インフォメーション

●最新リリース情報
「Fetish」

■初回限定盤(CD+DVD)/VIZL-1588 4,104円(税込)
■通常盤(CD)/VICL-65192 2,916円(税込)
●ライブ情報
RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO

8/16(金)出演
石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ

バイトがあって今がある

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バイト先の人たちがMVに出演してくれたほど、良い出会いばかりだった。