アルキタは札幌市内・近郊のアルバイト・バイト・パート情報や正社員・契約社員の求人情報を配信中

アルキタ流!札幌バイト白書 アルバイトとパートは何がどう違うの?

2022年11月17日 公開

求人情報の雇用形態でよく見かける「アルバイト」と「パート」。どちらも正社員やフルタイムに比べて労働時間が短く、給与についても時給制や日給制で働く仕事です。一般的なイメージとしてはバイト=学生、パート=主婦(夫)を対象としていると思われがちですが、待遇や社会保険、税金の控除、さらには法律上の違いなどはあるのでしょうか?今回はアルバイトとパートの違いを解説します。

アルバイトとパート、法律上の違いは?

アルバイトの語源はドイツ語、パートは英語。
アルバイトは、ドイツ語で「仕事・働き」を意味する「アルバイト(Arbeit)」が語源。もともとは学生が学業のかたわらにお金を稼ぐための仕事を「アルバイト」と呼んだことが始まりとされています。そのイメージからも、10代・20代の学生やフリーターなど若年層を想定して使われることが多くあります。
一方、パートの語源は英語の「Part-timer(パートタイマー)」。短時間で働く人の呼び名として定着しています。かつて、とある百貨店が「パートタイム」の募集広告を出したことでこの言葉が広がり、徐々に主婦(夫)が子育てなどの隙間時間を活用するために働く言葉としてイメージが広がったとも言われています。

アルバイトとパートに法律上の明確な違いはナシ!
アルバイトとパートは一般的にイメージする対象が異なったり、求人広告でも使い分けがされていたりしますが、実は法律上では明確な違いがありません。「パートタイム労働法(厚生労働省)」を見てみると、アルバイトやパートの定義は「1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者(正社員)の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」です。この条件に当てはまる場合、アルバイトとパートの呼び名に違いはあっても、いずれも「短時間労働者」という位置づけ。つまり、世間のイメージに合わせてわかりやすいよう、採用する側が使い分けているケースがほとんどなのです。

アルバイトとパートで応募の仕方は違う?

特に違いはありません。応募は基本に忠実に!
結論から言うとアルバイトとパートで応募の仕方に違いはありません。メール応募をする際のポイントをご紹介します。

【件名】
件名は「○○○スタッフアルバイト応募の件」「○○○パートスタッフ応募の件」など、求人の応募だと分かるようにするのがグッド!

【本文】
メールの本文では要件を簡潔に分かりやすく書きましょう。「どこで求人広告を見たか」「応募する職種」「自分の連絡先(氏名、住所、電話番号、メールアドレス)」は必須です。

【メールの受信設定を確認!】
メールの受信拒否設定をしている人は、宛先指定やドメイン指定で応募先のアドレスを受信できるように設定を変更しましょう。

学生がパート募集に、主婦(夫)がバイト募集に応募してもOK。

企業側が、求人広告ではアルバイトのシフトを学生が勤務しやすい「平日の夕方から」「土日」、パートのシフトを主婦(夫)が働きやすい「昼間の時間」というように使い分けているケースもあるようです。ただし、昼間のシフトが主体となっているパートに、学生が応募すること自体はまったく問題ありません。注意点は、「昼間のパートで学生さんを採用しても、結局のところ授業で休みがちになってしまうのでは?」という懸念を持たれる可能性もあることです。その場合、シフトに影響がないことをきちんと伝えましょう。

アルバイトとパートで待遇に違いはあるの?

残業手当や有給休暇なども同じ条件です。
アルバイトとパートに法律上の明確な違いはないとはいえ、待遇面も同じことが言えるのでしょうか。安心してください、待遇面にも違いはありません。有給休暇や産休・育休、残業手当、休憩時間なども、アルバイトにもパートにもどちらにも認められています。ちなみに、有給休暇は「継続勤務が6カ月以上」「全労働日の8割以上出勤」の条件を満たすことで付与されます(※付与される有給休暇日数は所定勤労日数によって決められます)。チェックしたい待遇面については、労働契約書や勤務先の就業規則もあわせて確認してみましょう。

アルバイトもパートも、社会保険に加入できます。
アルバイトの学生やパートの主婦(夫)は親や配偶者の扶養対象になるケースがあります。健康保険や厚生年金、雇用保険などの社会保険に加入できるのかどうかは気になるところです。職場が下記の条件を満たしていれば、雇用側に「社会保険に加入させる義務」が生じます。

【社会保険の加入条件】※2022年10月時点
◎1週の所定労働時間が20時間以上であること
◎雇用期間が2カ月以上見込まれること
◎賃金の月額が88,000円以上であること
◎学生でないこと
◎以下のいずれかに該当すること
・被保険者数が101人以上の会社で働いている
・被保険者数が100人以下の会社で働いていて、労使が社会保険に加入することに合意している

税金の控除や社会保険に違いは?

税金の控除は親や配偶者の扶養範囲をしっかりとチェック!
アルバイトやパートで働く学生や主婦(夫)の場合、多くが親や配偶者の扶養対象になることが予想されます。学生なら年間収入が103万円を超えなければ、自分の所得税は発生しませんし、親の所得税も扶養控除を受けることができます。年間収入が130万円までは「勤労学生控除」を活用することで所得税は掛かりません。けれど、親にとっては特定扶養親族控除の恩恵がなくなり、税金が増えてしまうのがデメリットです。
主婦(夫)については配偶者の扶養対象となるケースも少なくありません。学生と同様に年間収入が103万円を超えなければ、自分の所得税はかからず、配偶者の所得税も扶養控除を受けることができます。ちなみに、年間所得133万円までは、配偶者特別控除を段階的に受けられます。アルバイトとパートのどちらにしても、親や配偶者の扶養範囲をしっかりとチェックしましょう。

社会保険料も「損」にならないか確認しておきましょう!
「106万円の壁」「130万円の壁」という言葉を聞いたことはありますか?社会保険の加入条件を満たす職場でアルバイトやパートスタッフが働く場合、学生以外は年間収入が106万円(または賃金月額88,000円)を超えると、原則として勤務先の健康保険や厚生年金保険の加入が必要になります。

加入条件に該当しない場合でも、年間収入が130万円を超えると、親や配偶者の扶養から外れ、原則、勤務先の健康保険や厚生年金保険に加入しなければなりません。その場合、追加的に保険料を支払う必要があります。アルバイトやパートのシフトを増やしてたくさん稼いでも、増えた分の収入を社会保険料が上回ってしまう場合もあります。そうならないためにも、どれくらい稼ぐのがベストなのか見極めることも大切です。

バイト歴、パート歴も履歴書に書くべき?

経験がアピールになる場合もあるので積極的に記入しよう!
アルバイトやパートで働いた経験も立派な職歴です。例えば募集している仕事内容が、過去のアルバイト歴・パート歴と一致していたり、似ていたりする場合は、採用担当者側も仕事に役立つ経験として評価してくれるはずです。これまで得たスキルや働きぶりなどは、採用に近づく強力なアピールポイント。勤務した会社名、配属先、職務内容などはしっかりと記入しましょう。

まとめ

◎アルバイトとパートには法律上の明確な違いはナシ。
◎応募方法はもちろん、待遇面でもアルバイトとパートは同じ。
◎条件を満たすことでアルバイトもパートも社会保険への加入が可能。
◎税金の控除や扶養範囲についてはしっかりとチェック。
◎以前のアルバイト経験、パート経験もアピール材料なので履歴書には積極的に記入!

アルキタ流!札幌バイト白書

最新記事5件

バイト・パートも有給休暇をもらえる?条件や日数を解説 2023年1月26日 公開

有給休暇の条件や日数の計算方法などアルバイト・パートの有休について詳しく解説。

【絶対ダメ!】どうなる?バイトのばっくれ。その末路… 2023年1月26日 公開

もしアルバイトをばっくれたらその後どうなってしまうのか、詳しく解説します。

いま注目の仕事。デリバリースタッフの仕事内容を詳しく紹介 2023年1月26日 公開

デリバリーの仕事内容やアルバイト・業務委託の違い、給与、メリット・デメリットを解説。

友達とバイトに応募。一緒に働くメリットとデメリットは?応募の注意点も紹介 2022年12月29日 公開

友達と一緒に応募するメリット・デメリット、注意点やトーク例などを解説します。

農業バイトってどんなもの?仕事内容や働き方を解説 2022年12月29日 公開

農業バイトの仕事内容や向いている人、働き方など詳しく解説します。