前章で履歴書に書き込むことができた志望動機や自己PR。それをあなたの声で伝える場が面接。ちょっとした心遣いや工夫で、面接官の印象もかなり変わってきます。
【面接で工夫・意識したい声のトーンや話す速さ!】
まずは面接に臨む際の服装の話から。企業の面接官へのアンケートでは半数以上が「襟の付いたシャツやジャケットなどきちんとした服装がのぞましい」という回答。ラフな服装もOKという声もありましたが、「無理してスーツで来なくてもいいです」というニュアンスが多いようです。「服装は採用に影響するか」の問いに「しない」と答えたのは全体の2割ほどという点からも、清潔できちんとした服装で行くのがベターと言えそうです。
もっと詳しく知りたいという人は、以下のページを参考にしてください。
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採用担当者に聞きました【面接の服装どこまでOK?】(アルキタ)
また面接官に聞くとうっかり間違いや忘れ物をする応募者も多いとか。(持参を指定された場合)履歴書は持参したか、記入漏れはないか、写真の貼り忘れはないか、携帯電話は持ったか、筆記用具は用意してあるかなど、事前にしっかり確認しておきましょう。また電車の遅れなどのアクシデント対策として先方の電話番号をメモしておくことも重要。もちろんそうなった場合は直ちに連絡を入れます。
いよいよ面接。基本的に遅刻は厳禁。少なくとも指定された時間の5分前には面接会場に到着しているようにしましょう。
次は緊張せずに自分をしっかりアピールするコツです。まずは姿勢。緊張すると肩に力が入ってしまうもの。肩の力を意識的に抜き、リラックスした精神状態が続くよう配慮しましょう。椅子の前半分くらいに腰を降ろし、背筋は背もたれによりかからずにぴんと伸ばします。足先は男性は肩幅くらい、女性は両足をそろえるよう意識するときれいな姿勢に映ります。
また聞かれそうなことはあらかじめ回答を準備しておくことも、面接で緊張しない秘訣。前章でまとめた志望動機や自己PRのほか、勤務開始できる時期、勤務可能な時間帯、通勤の手段、さらに前のバイトを辞めた理由なども聞かれるかも。事前に回答の書き出しや声出し練習をしっかりしておくと安心です。
話し方やそぶりも印象を大きく左右するもの。目線は面接官の目のあたりに定めます。キョロキョロしたり伏せ目がちな様子はマイナスの印象となるから注意。面接官から質問されたときは、口をしっかり開けてハキハキと話します。緊張すると早口になりがちなのでいつもよりゆっくりと。少し高めのトーンで話すと、明るく元気な印象を与えます。
【面接までに準備しよう。実際の面接を想定した録音練習】
面接でのトークが上達する効果的な方法は、自分の受け答えを録音し話し方の癖や悪い点を客観的に知ること。
「志望動機は?」「自己PRをして」「これまでのバイト経験は?」などの質問を想定し、自分が回答する様子をスマホの機能などを使って録音していきます。
自分ではハキハキ話しているつもりでも再生してみるとそう聞こえなかったり、「えっと…」「あの〜」など間延びした言葉を連発していたり、あるいは敬語の使い方が間違っていたり…。けれど何度か録音・再生を繰り返すうちに、次第に声のトーンや伝え方が上達していくはず。当日面接に臨む自信もつくので、ぜひトライしてみて!